経済・産業トレンド

IITハイデラバード校関係者が日本訪問、産学連携について説明

ジェトロは、インド工科大学ハイデラバード校(IITH)関係者を招聘し、日本企業や自治体との産学連携の可能性を協議しました。これは、2025年9月発表の日印人材交流イニシアティブに基づき、今後5年間で50万人以上の人材交流を全国で促進するための一環です。訪問先では、日工でのインターンシップ受け入れ事例や、マイスティアとの協議での課題が共有され、IITHのAI活用授業開設や学生の特性についても説明がありました。ジェトロは日本企業の就職説明会への参加も呼びかけています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

日本企業、特に製造業やIT・ソフトウェア開発企業は、インドの高度工学人材の採用や共同研究の機会を検討できます。地方自治体は、地域経済の活性化や国際交流の推進に向けて、インド人材の誘致策を検討するきっかけとなります。人事・採用部門、研究開発部門、国際事業部門が特に関係します。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 広報 人事 経理

対応期限:公募締切まで

基本データ

企業・団体 ジェトロ
発表日 2026-07-09
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月09日

ジェトロは6月8~12日、日本とつながりが深いインド工科大学ハイデラバード校(IITH)の関係者を招聘(しょうへい)した。同校関係者は大阪、兵庫、福岡、熊本、東京の企業や自治体を訪問して、同校との連携可能性について協議を行った。2025年9月発表の日印人材交流イニシアティブで示された、今後5年間でインドから日本への5万人の専門人材を含む双方向の50万人以上の人材交流を、首都圏のみならず日本全国で促進するため実施された。インド高度人材の採用や共同研究について意見交換の場を設けたほか、9日に大阪、11日に福岡でセミナーを開催した。

訪問先企業の1つで、建設機械の製造・販売を手掛ける日工(本社:兵庫県明石市)は、過去2年間で計11人のIITH学生をインターンシップとして受け入れている。同社によると、優秀な工学人材や自発的な成長を志向する人材の確保が受け入れの目的で、機械や土木を専攻する学生でも人工知能(AI)の活用能力が高いことを評価している。これに対しIITH関係者は、2026年度から各学部で学術領域に特化したAI活用に関する授業を開設したことを説明した。さらに、関連学部とカリキュラムを共創することで、同社が必要なスキルセットを学生のうちに習得させ、即戦力としての採用が可能となる点も共有した。

日工でIITH出身のインターンシップ生と交流する様子(ジェトロ撮影)

AIシステム開発などを行うマイスティア(本社:熊本県上益城郡)との協議では、インターンシップ受け入れ体制の整備や、日本語・文化理解への対応、地方での生活環境への適応などの課題が挙げられた。これに対しIITH側は、同校の学生は「課題解決への挑戦意欲や自己成長志向が強い傾向にある」とした上で、インターンシップや採用に当たっては「将来的なキャリアパスの提示や、やりがいのある業務設計が重要である」との見解を示した。

このほか、大阪と福岡で開催したセミナーでは、IITH関係者が、同校の概要や採用、共同研究の方法、日本企業との協力実績、インド人材の特徴について説明した。加えて、ジェトロから、8月22~23日にハイデラバードで開催する日本企業の就職説明会「Japan Career Day2026」への参加を呼びかけた。

福岡でのセミナーは、在福岡インド総領事館、福岡県、ジェトロの共催で、在福岡インド総領事館において開催された。ラムクマール・C総領事が開会あいさつを行い、インドの高度人材の活躍推進を通した日印間の連携強化への期待を示した。

在福岡インド総領事館との意見交換(ジェトロ撮影)

IITH関係者による福岡での講演の様子(ジェトロ撮影)

(上野陽菜子、大矢晃義、大野真奈)

(インド、日本)

ビジネス短信 94207b683f23907d

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ジェトロ公式SNSアカウント

出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/94207b683f23907d.html

時系列

主な数値

日印人材交流イニシアティブの目標人数(専門人材) 50000人
日印人材交流イニシアティブの目標人数(双方向合計) 500000人
日工が受け入れたIITH学生インターンシップ生数 11人

この事例から確認すべきポイント

ジェトロによるインド工科大学ハイデラバード校(IITH)関係者の招聘は、日印人材交流イニシアティブの具体化に向けた重要な取り組みです。日本企業は、インドの高度工学人材、特にAI活用能力の高い学生の採用や共同研究の機会を検討できるでしょう。IITHがAI活用に関する授業を強化している点は、日本企業が求めるスキルセットとの連携を深める可能性を示唆しています。一方で、インターンシップ受け入れにおける日本語・文化理解や地方での生活環境への適応といった課題も浮き彫りになっており、企業側は将来的なキャリアパスの提示ややりがいのある業務設計を通じて、高度外国人材の定着を促進する視点を持つことが求められます。この活動は、首都圏だけでなく日本全国での人材交流を促進し、地方創生にも寄与する可能性を秘めています。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-09

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