令和8年7月24日 第112回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和8年度第4回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)議事録
この発表の要点
- 厚生科学審議会と薬事審議会の合同会議が開催され、委員の利益相反に関する詳細な報告と、それに基づく審議参加制限が確認された。
- 複数の委員が関連企業からの寄附金受取や申請資料作成への関与により、特定のワクチンの審議・議決への参加が制限された。
- HPVワクチンの令和7年度実施状況が報告され、キャッチアップ接種の最終年度であった令和6年度と比較して接種実績が減少したことが示されたが、具体的な数値は本文からは確認できなかった。
企業・自治体への影響
行政機関の審議会における透明性と公正な意思決定プロセスが強調されており、製薬企業や医療関連企業は、行政機関との関係性において、利益相反管理の重要性を再認識する必要がある。特に、公衆衛生に関わる政策決定プロセスに関与する企業は、コンプライアンス部門や広報部門が、行政機関のガバナンス体制を理解し、適切な情報開示と倫理的な行動を徹底することが求められる。
対応すべきこと
- 自社の役員や従業員が行政機関の審議会等に参加する場合、利益相反に関する規定を再確認し、適切な申告体制を構築する。
- 行政機関の会議における透明性確保の動向を注視し、自社のコンプライアンス体制に反映させる。
- 公衆衛生政策に関する動向、特にワクチン関連の実施状況や審議内容について、関連部門(研究開発、薬事、広報など)へ共有し、事業戦略に活かす。
対象部門: 経営者 法務 広報 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 厚生労働省 |
|---|---|
| 業界 | 医薬品・医療機器 |
| 発表日 | 2026-07-24 |
| 分類 | 行政処分・コンプライアンス |
| 地域 | 東京都 |
発表された内容
令和8年7月24日 第112回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和8年度第4回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)議事録
令和8年7月24日 第112回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和8年度第4回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)議事録
日時
令和8年7月24日(金) 14:00~17:00
場所
WEB会議(厚生労働省 共用第6会議室(3階))
7月24日合同部会 議事録
○事務局 定刻になりましたので、ただいまより第112回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会及び令和8年度第4回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の合同会議を開催いたします。
委員の皆様におかれましては、お忙しい中御出席いただき、ありがとうございます。
まず、ウェブ会議を開催するに当たり、既にお送りさせていただいておりますが、会議の進め方について御連絡をさせていただきます。
御発言される場合は、まず、お名前をおっしゃっていただき、座長から御指名されてから御発言をお願いいたします。
会議の途中で長時間音声が聞こえない等のトラブルが生じた場合は、インスタントメッセージ、または、あらかじめお知らせしている番号までお電話をお願いいたします。
続きまして、本日の委員の出欠状況について御報告いたします。
現在、副反応検討部会委員9名のうち7名、安全対策調査会委員6名のうち6名の委員に御出席をいただいておりますので、厚生科学審議会及び薬事審議会の規定により、本日の会議は成立したことを御報告いたします。
なお、全ての委員において関係企業の役員・職員等でない旨を申告いただいております。
また、本日は、川崎市健康安全研究所参与、岡部信彦参考人。
国立成育医療研究センター政策科学研究部部長、竹原健二参考人。
愛知医科大学病院いたみセンター部長、西原真理参考人。
和歌山県立医科大学医学部先進予防・健康医学講座助教、八木麻未参考人。
国立成育医療研究センター政策科学研究部研究員、山本依志子参考人。
東京大学医学部医学系研究科教授、加藤元博参考人。
国立医薬品食品衛生研究所医薬安全科学部部長、齊藤公亮参考人にお越しいただいております。
次に、副反応検討部会側に委員の交代がございましたので御報告いたします。
宮川委員に代わりまして、長島公之委員が御就任されております。
次に、事務局に人事異動がございましたので、御紹介させていただきます。
医薬局側の人事異動につきまして、7月1日付で池田が着任しております。どうぞよろしくお願いいたします。
申し訳ございませんが、冒頭のカメラ撮りにつきましては、ここまでとさせていただきますので、御協力をお願いいたします。
本日の審議の前に、傍聴に関しまして留意事項を申し上げます。
開催案内の「傍聴に関する留意事項」を必ず守っていただきますようお願いいたします。留意事項に違反した場合は退場していただきます。また、今回、座長及び事務局職員の指示に従わなかった方や、会議中に退場となった方については、次回以降の当会議の傍聴は認められませんので、御留意願います。
なお、本日の座長につきましては、森尾副反応検討部会長にお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、ここからの進行をよろしくお願いいたします。
○森尾座長 皆様、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、事務局より、まず審議参加に関する遵守事項につきまして報告をお願いいたします。
○事務局 審議参加について御報告いたします。
本日御出席をされた委員の方々の過去3年度における関連企業からの寄附金・契約金などの受取状況について、これまでと同様に申告いただきました。
本日の議題において審議される品目は新型コロナウイルス、麻しん、風しん、おたふくかぜ、水痘、帯状疱疹、HPV、百日せき、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ、肺炎球菌、Hib、BCG、日本脳炎、B型肝炎、RSウイルス、ロタウイルス、インフルエンザの各ワクチンであり、その製造販売業者は一般財団法人阪大微生物病研究会、グラクソ・スミスクライン株式会社、KMバイオロジクス株式会社、サノフィ株式会社、第一三共株式会社、武田薬品工業株式会社、デンカ株式会社、日本ビーシージー製造株式会社、ファイザー株式会社、MSD株式会社、モデルナ・ジャパン株式会社、Meiji Seika ファルマ株式会社であり、事前に各委員に申告をいただいております。
各委員からの申告内容については、事前に配付しておりますので、御確認いただければと思います。
本日の出席委員の寄附金等の受取状況から、鈴木委員がサノフィ株式会社から500万円を超える受取があるため、不活化ポリオ、Hibの各ワクチンの審議または議決が行われている間、退出していただく必要があります。
また、宮入委員、舟越委員、西原参考人が第一三共から50万円を超えて500万円以下の受取があるため、新型コロナ、DPT、DT、4種混合、破傷風、MR、麻しん、風しん、おたふくかぜ、インフルエンザの各ワクチンについて、意見を述べることはできますが、議決に参加できませんことを報告いたします。
申請資料作成関与に係る申告でございますが、伊藤澄信委員及び宮入委員はそれぞれインフルエンザワクチン、13価肺炎球菌ワクチンの申請資料の作成に関与されているため、当該ワクチンの審議の際に退出いただく必要があります。
引き続き各委員におかれましては、講演料等の受取について正しい内容を申告いただきますようお願いいたします。
以上でございます。
○森尾座長 ありがとうございました。
ただいま事務局より審議の参加について御報告いただきましたが、伊藤澄信委員及び宮入委員は、それぞれインフルエンザワクチン、13価肺炎球菌ワクチンの薬事承認申請資料等の作成に関与していることから、当該ワクチンの審議には御参加いただけません。
しかし、規定上、申請資料の作成に関与している場合であっても、分科会等が認めた場合には意見を述べることができるとされております。伊藤澄信委員及び宮入委員におかれましては、当該ワクチンについて深い御知見をお持ちであることから、ぜひ意見を述べていただきたいと思いますが、委員の皆様、よろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○森尾座長 ありがとうございます。それでは、部会として御承認いただけたということで、審議に入らせていただきます。
それでは、事務局より説明をお願いいたします。
○事務局 審議に入る前に、本日の資料について説明をいたします。
議事次第、委員名簿、座席表、資料一覧、資料1-1-1から1-6、資料2-1から2-38、資料3-1から3-4、資料4、資料5-1から5-3、参考資料1から23になります。
資料の不備等がございましたら、事務局にお申し出ください。
○森尾座長 ありがとうございます。
それでは、審議を始めたいと思いますが、西原参考人が15時に退出される予定ですので、議題の(3)「HPVワクチンについて」から始めさせていただけたらと思います。
事務局から、まず資料3-1について説明をお願いいたします。
○事務局 事務局です。
事務局から資料3-1、HPVワクチンの実施状況について御報告をいたします。
こちらの資料については、このたび、令和7年度1年分の実施状況を取りまとめました。
資料中の表をご覧ください。表の左上から従来の定期接種の接種者数及び全国年間実施率、表の4行目のキャッチアップ接種の接種者数、それぞれの接種回数別にお示ししております。
令和7年度については、キャッチアップ接種の経過措置対象者のみであり、従来の小学6年から高校1年生相当の女子が対象となりますので、参考1、参考2にあります令和6年度の値と比較しますと、接種実績については減少している状況でございました。この要因としては、令和6年度がキャッチアップ接種の最終年度であったことから、国及び自治体において周知の取組を強化した点が前年の実績に影響しているものと考えておりますし、数値の解釈については、留意事項4ポツ目に記載しているとおり、令和5年度、令和6年度の全国年間実施率は、積極的勧奨再開等に伴う周知の強化により、最終学年となる世代の接種者数が大幅に増加したことによる影響に留意して解釈を行う必要があると考えております。
そのほか、計算方法等については同様に留意事項に記載しておりますので、適宜御参照いただければと思います。
以上、簡単ではございますが、事務局から資料3-1の説明を終わります。
○森尾座長 ありがとうございました。
ただいまの事務局からの説明に対して、何か質問やコメント等はございますでしょうか。よろしいですか。
ありがとうございます。
それでは、また資料の説明がございますので、続きまして、資料3-2について八木参考人から御説明をお願いできればと思います。
八木先生、よろしくお願いいたします。
○八木参考人 よろしくお願いいたします。
私からは、生まれ年度ごとの累積初回接種率について御報告させていただきます。
本資料はこれまでと同様の方法で整理したものになります。
2ページ目をご覧ください。
2ページ目には、2025年度末時点における生まれ年度ごとの累積初回接種率の算出結果を掲載しております。積極的勧奨差し控え、定期接種、キャッチアップ接種等それぞれの接種機会を踏まえ、各年齢における年度ごとの接種実績を積み上げして計算しております。
右端
出典: 厚生労働省
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75356.html
時系列
- 2026-07-01 医薬局側の人事異動により池田氏が着任
- 2026-07-24 第112回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和8年度第4回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)が開催
主な数値
| 副反応検討部会委員出席数 | 7名 |
|---|---|
| 副反応検討部会委員総数 | 9名 |
| 安全対策調査会委員出席数 | 6名 |
| 安全対策調査会委員総数 | 6名 |
| 鈴木委員のサノフィ株式会社からの寄附金等受取額 | 500万円超 |
| 宮入委員、舟越委員、西原参考人の第一三共からの寄附金等受取額 | 50万円超500万円以下 |
この事例から確認すべきポイント
本議事録は、厚生労働省の重要な審議会である厚生科学審議会と薬事審議会の合同会議の記録であり、行政機関における透明性と公正な意思決定プロセスの一端を示している。特に、委員の利益相反に関する詳細な申告と、それに基づく審議・議決への参加制限は、公衆衛生に関わる重要な決定において、特定の企業や製品への偏りを防ぐための厳格なガバナンス体制が機能していることを示唆する。また、HPVワクチンの実施状況報告は、公衆衛生政策の効果測定と今後の戦略立案に不可欠なデータを提供するものであり、キャッチアップ接種の動向や接種率の推移は、国民への情報提供や勧奨活動の重要性を再認識させる。ただし、具体的な接種者数や実施率の数値は、現時点で取得できた本文からは確認できませんでした。詳細は公式出典をご確認ください。企業にとっては、行政機関の意思決定プロセスにおけるコンプライアンスの重要性、特に利益相反管理の徹底が、今後の事業活動や関係構築において不可欠であることを示唆している。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-10
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