米企業、サンパウロ州のデータセンター建設に27億レアル投資
この発表の要点
- エイダ・インフラストラクチャーがブラジル・サンパウロ州でデータセンター・キャンパス「GRU10」の建設を開始した。
- 総投資額は27億レアル(約844億円)で、2027年12月から2028年6月までの稼働を予定している。
- 再生可能エネルギーの比率が高い電源構成と、ハイパースケーラー集積地であることがブラジル選定の決め手となった。
企業・自治体への影響
IT・クラウドサービス事業者、AI関連企業、およびデータセンター関連のインフラ・サプライチェーン企業は、ブラジル市場、特にサンパウロ都市圏での大規模投資と再生可能エネルギー重視の動向に注目すべきです。これにより、新たなビジネス機会や競合環境の変化が生じる可能性があります。
対応すべきこと
- ブラジル市場におけるデータセンター需要と再生可能エネルギー利用の動向を調査する。
- 自社の事業がデータセンターやクラウドインフラに依存する場合、ラテンアメリカ地域でのサービス提供状況を確認する。
- ESG目標を持つ企業は、データセンター選定における再生可能エネルギー比率の重要性を再評価する。
対象部門: 経営者 情シス 広報 経理
対応期限:稼働予定日あり
基本データ
| 企業・団体 | 日本貿易振興機構(ジェトロ) |
|---|---|
| 業界 | 情報通信・データセンター |
| 発表日 | 2026-07-08 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月08日
米国資産運用会社アレス・マネジメント傘下のデータセンター事業者エイダ・インフラストラクチャーは6月25日、ブラジルのサンパウロ州フランコ・ダ・ロシャ市でデータセンター・キャンパス「GRU10」の建設を開始したと発表した。同社にとって、ブラジルで初の投資案件となる。同キャンパスは段階的に開発・建設される計画。最終的に最大3棟のデータセンターとオンサイト変電所2カ所を建設し、変電所から合計300メガワット(MW)の電力を供給する。第1段階では、データセンター1棟と変電所1カ所を建設する。
現地紙「バロール」(6月25日)によると、同キャンパスは2027年12月から2028年6月までの間に稼働する見込み。総投資額は27億レアル(約844億円、1レアル=約31.26円)に上る。エイダ・インフラストラクチャーのラテンアメリカ統括責任者を務めるマルセロ・シュワルツウィング氏は同紙のインタビューで、同社がブラジルを選定した理由について、再生可能エネルギーの比率が高い同国の電源構成が決め手となったと説明した。また、「豊富な再生可能エネルギーの供給は、クラウドサービスや人工知能(AI)関連需要の継続的な拡大を支える」と述べた。
同氏はまた、同キャンパスがハイパースケーラー(注1)向けのデータセンターサービス提供を主な目的としている、とした上で、「大サンパウロ都市圏(注2)はブラジルのみならずラテンアメリカ全体における主要なデータセンター集積地となっている。ハイパースケーラーは規模の経済を実現できることから同地域を選好している」と述べ、大サンパウロ都市圏に位置するフランコ・ダ・ロシャ市を立地先として選定した理由を説明した。
エイダ・インフラストラクチャーはこのほか、リオデジャネイロ州でもIT負荷50MWに対応するデータセンターの建設を計画している。現地紙「バロール」(6月25日)によると、同プロジェクトの建設は2027年までに開始される予定。
(注1)大規模なクラウドコンピューティングサービスなどを提供するため、膨大な計算資源やインフラを保有する事業者。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、マイクロソフト、グーグルなどが該当する。
(注2)大サンパウロ都市圏は、サンパウロ市および近郊の都市を含む都市圏。人口規模は1,900万人。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル、米国)
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米企業、サンパウロ州のデータセンター建設に27億レアル投資
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/ccad865c5ba8ed54.html
時系列
- 2026-06-25 エイダ・インフラストラクチャーがブラジルのサンパウロ州フランコ・ダ・ロシャ市でデータセンター・キャンパス「GRU10」の建設開始を発表
- 2026-06-25 現地紙「バロール」がGRU10キャンパスの稼働見込みや総投資額を報道
- 2027-12 GRU10キャンパスの稼働開始見込み
- 2027 リオデジャネイロ州でのデータセンター建設開始予定
主な数値
| GRU10キャンパス総投資額 | 27億レアル |
|---|---|
| GRU10キャンパス総投資額(日本円換算) | 844億円 |
| GRU10キャンパス最終電力供給量 | 300メガワット |
| GRU10キャンパス最終データセンター棟数 | 3棟 |
| GRU10キャンパス最終変電所数 | 2カ所 |
| GRU10キャンパス第1段階データセンター棟数 | 1棟 |
| GRU10キャンパス第1段階変電所数 | 1カ所 |
| 大サンパウロ都市圏人口規模 | 1900万人 |
| リオデジャネイロ州データセンターIT負荷 | 50MW |
この事例から確認すべきポイント
本事例は、クラウドサービスや人工知能(AI)関連需要の継続的な拡大に伴い、データセンターへの大規模投資が世界的に加速している現状を示しています。特に、ブラジルのような新興市場におけるハイパースケーラー向けデータセンターの集積は、ITインフラの地域的な偏在と成長ポテンシャルを浮き彫りにします。また、再生可能エネルギーの比率が高い電源構成が投資先の選定理由となっている点は、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)戦略と事業展開が密接に結びついていることを示唆しており、今後、データセンター事業者だけでなく、関連するサプライチェーン企業やエネルギー供給事業者にとっても重要な考慮事項となるでしょう。企業は、このような国際的な投資動向から、自社の事業戦略におけるデータセンター利用、地域展開、および持続可能性への取り組みを見直す機会と捉えるべきです。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-08
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