経済・産業トレンド

米ゼネラルモーターズ、EVバッテリー事業を韓国サムスンに売却

米ゼネラルモーターズ(GM)は、EV需要の減速を受け、北米におけるバッテリー事業の再編を進めている。韓国サムスンSDIへの合弁会社持ち分売却や、一部工場でのエネルギー貯蔵システム(ESS)向け電池生産へのシフトが発表された。一方で、GMはEV向け次世代電池の共同開発や充電インフラへの投資は継続しており、EV市場の長期的な成長予測も示されている。

最終確認日: 2026-08-15

この発表の要点

企業・自治体への影響

自動車メーカー、バッテリーサプライヤー、エネルギー貯蔵システム関連企業は、EV市場の需要変動と大手自動車メーカーの戦略転換を注視し、自社の事業ポートフォリオやサプライチェーンへの影響を評価する必要があります。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 広報 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ゼネラルモーターズ (GM)
業界 自動車・輸送機器・製造
発表日 2026-08-14
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年08月14日

米国のゼネラルモーターズ(GM)が、電気自動車(EV)需要の減速を受け、北米におけるバッテリー事業の再編を進めている。韓国のサムスンSDIは8月11日、GMとの合弁会社であるシナジーセルズ(本社:インディアナ州ニューカーライル)が建設中のバッテリー工場について、GMが保有する49.99%の持ち分を取得すると発表した。EV需要の伸びが想定を下回る中、同工場は完成後、当面、エネルギー貯蔵システム(ESS)向け電池を生産する。一方、サムスンSDIとGMはEV向け次世代角形電池の共同開発契約を新たに締結しており、将来、同工場で生産する可能性も残す。
GMは2024年12月にも、LGエナジーソリューション(LGES)との合弁会社アルティウムセルズがミシガン州ランシング近郊に建設していた工場の持ち分をLGESに売却すると発表した(2024年12月5日記事参照)。また、アルティウムセルズのテネシー州スプリングヒル工場では、EV向け電池の生産設備を活用し、ESS向け電池の生産に軸足を移している(2026年3月26日記事参照)。北米でEV用電池の供給能力が需要を上回る中、GMは自社で生産能力を抱え込む従来戦略を見直しているとみられる。
もっとも、GMがEV関連投資そのものを後退させているわけではない。ロイター(8月12日)によると、GMとLGESのオハイオ州ウォーレン工場は、EV需要低迷を理由に2026年1月から停止していたEV向け電池セル生産を8月17日の週に再開する予定だ。さらに、GMは充電インフラへの投資も続けている。EV充電サービス大手のEVゴー(EVgo)は8月11日、GMの支援を受けてミシガン州デトロイト市に新たな急速充電拠点を開設し、2026年末までに100基以上を稼働させると発表した。同社はすでに、GMの支援により32州で約2,400基の充電スタンドを整備している。
調査会社のモーターインテリジェンスによると、米国のバッテリー式電気自動車(BEV)の販売台数は、連邦政府による7,500ドルの税額控除終了後の2025年第4四半期以降、減少が続いている。2026年第2四半期は前年同期比20.2%減となり、全新車販売に占めるBEVのシェアは7.4%から5.8%に低下した(2026年7月16日記事参照)。一方で、市場が今後も一定のペースで成長するとみる向きは根強い。市場調査会社のJDパワー(7月10日)は、カリフォルニア州でのEV購入支援策(注)などを背景に、中長期的には米国全体でもBEV販売が増加に転じ、2035年には新車販売に占めるシェアが36.8%に達すると予測している。
(注)米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)は7月13日、消費者が初めてEVを購入する際、即時にリベート(購入時割り戻し)を受けられるプログラムについての法案(SB168)に署名した(2026年7月15日記事参照)。
(大原典子)

(米国、韓国)

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米ゼネラルモーターズ、EVバッテリー事業を韓国サムスンに売却

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/4363366f11911462.html

時系列

主な数値

GMのシナジーセルズ持ち分比率 49.99%
2026年第2四半期のBEV販売台数前年同期比減少率 20.2%
2026年第2四半期の全新車販売に占めるBEVシェア 5.8%
連邦政府による税額控除額 7500ドル
EVgoがGM支援で整備済みの充電スタンド数 2400基
EVgoが2026年末までにデトロイトで稼働させる急速充電拠点数 100基以上
2035年の新車販売に占めるBEVシェア予測 36.8%

この事例から確認すべきポイント

米ゼネラルモーターズ(GM)のEVバッテリー事業再編は、EV市場の短期的な需要減速と長期的な成長期待の間のバランスを示す戦略的転換である。合弁会社持ち分の売却や一部工場でのESS生産へのシフトは、過剰な生産能力を調整し、リスクを分散する意図がうかがえる。同時に、次世代EV向け電池開発や充電インフラへの継続的な投資は、GMがEV市場からの撤退ではなく、より持続可能な成長戦略を模索していることを示唆する。この動きは、自動車メーカー、バッテリーサプライヤー、そしてエネルギー貯蔵システム関連企業にとって、市場の変動に対応するための事業ポートフォリオの見直しや、新たな技術開発への投資の重要性を再認識させるものとなるだろう。特に、EV市場の成長予測が分かれる中で、企業は柔軟な戦略と市場動向への迅速な対応が求められる。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-08-14 / 最終確認: 2026-08-15

執筆・確認主体

この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。

数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。

編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-08-15

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