タイのアヌティン首相が訪中、先端技術で連携強化を図る
この発表の要点
- タイのアヌティン首相が中国を公式訪問し、先端技術分野での連携強化と大規模投資を促進。
- 中国企業4社からタイへの約700億バーツ超の投資表明があり、1万人以上の雇用創出が見込まれる。
- デジタル・AI、EV、クリーンエネルギー、航空宇宙技術など、多岐にわたる分野での協力深化が合意された。
企業・自治体への影響
タイに進出している、または進出を検討している日本企業は、タイの産業政策や中国企業との競争環境の変化に注意が必要です。特に、デジタル・AI、EV、クリーンエネルギー、バイオ産業などの分野で、新たなビジネス機会やサプライチェーンの再編が生じる可能性があります。関連する部門は、経営者、事業開発、海外事業、R&D部門など。
対応すべきこと
- タイの産業政策や投資優遇策に関する最新情報を継続的に収集する。
- 中国企業との連携動向を注視し、自社の競争戦略や提携可能性を検討する。
- デジタル・AI、EV、クリーンエネルギーなどの先端技術分野におけるタイ市場の動向を調査する。
対象部門: 経営者 広報 経理 法務 情シス
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 日本貿易振興機構(ジェトロ) |
|---|---|
| 発表日 | 2026-07-27 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月27日
タイのアヌティン・チャーンウィラクン首相は7月16~20日、中国を公式訪問した。習近平国家主席や李強首相らと会談したほか、中国企業と面談し、700億バーツ(約3,500億円、1バーツ=約5円)の対タイ投資の表明を得た。
タイ外務省によると、両国は、タイ・中国包括的戦略協力パートナーシップを一層強化し、特にグリーン経済や科学技術、デジタル経済における協力を推進することで一致した。共同声明によると、両国は、デジタル・人工知能(AI)や先端エレクトロニクス、自動車、未来型食品、航空宇宙技術、量子技術、クリーンエネルギー、バイオ産業における協力を深化させることで合意した。例えば、タイのチュラロンコン大学は7月14日、中国科学技術大学と連携し、東南アジア初となるイオントラップ型の量子コンピュータを設置し、量子科学技術の修士課程を導入することを発表している。
タイ政府の発表によると、アヌティン首相は、上海市で開催された「2026年世界AI会議(WAIC 2026)」に出席したほか、中国で事業・投資を行うタイ企業経営者150人が集う昼食会などに参加した。また、中国のロボット大手アギボット(智元新創技術)やテック大手のファーウェイ(華為技術)、アリババ、シャオミ(小米)のほか、電気自動車(EV)メーカーの長安汽車、光通信大手のイノライト(中際旭創)、同業エオプトリンク(新易盛通信技術)と個別に会談した。このうち4社から、タイへの投資を2026年内に約700億バーツ超に拡大する意向が示された。これにより、1万人以上の雇用を創出が見込まれるという。
ファーウェイとの間では、教育機関と提携する「ファーウェイICTアカデミー」や政府機関や大学との協業を通じて、クラウドおよびAIの分野で、労働市場のニーズに合致した人材育成を促進する。アリババに対しては、アヌティン首相が、同社の事業ニーズに合致するよう、AIやクラウドコンピューティング、物流分野への投資を優先的に推進していく方針を示した。
(藪恭兵)
(タイ、中国)
ビジネス短信 69a0412da32eda20
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タイのアヌティン首相が訪中、先端技術で連携強化を図る
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/69a0412da32eda20.html
時系列
- 2026-07-14 タイのチュラロンコン大学が中国科学技術大学と連携し、東南アジア初となるイオントラップ型の量子コンピュータ設置と量子科学技術の修士課程導入を発表
- 2026-07-16 タイのアヌティン首相が中国公式訪問を開始
- 2026-07-16 アヌティン首相が習近平国家主席や李強首相らと会談
- 2026-07-20 タイのアヌティン首相の中国公式訪問が終了
- 2026年内 中国企業4社からタイへの投資を約700億バーツ超に拡大する意向が示される
主な数値
| 対タイ投資表明額 | 70000000000バーツ |
|---|---|
| 投資意向を示した中国企業数 | 4社 |
| 雇用創出見込み人数 | 10000人以上 |
| 昼食会に参加したタイ企業経営者数 | 150人 |
この事例から確認すべきポイント
タイのアヌティン首相の中国訪問は、両国が先端技術分野での連携を強化し、大規模な投資を呼び込む動きを明確に示しています。デジタル・AI、EV、クリーンエネルギー、航空宇宙技術など、多岐にわたる分野での協力合意は、タイの産業構造の高度化を加速させる可能性を秘めています。特に、量子コンピュータの設置やAI人材育成といった具体的なプロジェクトが進行中であることから、日本企業はタイ市場における競争環境の変化や、サプライチェーン再編の可能性を注視する必要があります。タイの産業政策や投資優遇策の動向を把握し、新たなビジネスチャンスやパートナーシップの機会を模索することが求められます。現時点で取得できた本文からは、詳細な投資計画や具体的なプロジェクトの進捗状況については確認できませんでした。詳細は公式出典をご確認ください。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-27
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