経済・産業トレンド

日本の大学発ベンチャーのハイボット、日本財団-ディープスター連携技術開発助成プログラムに2件採択

東京科学大学発ベンチャーのハイボットが、日本財団-ディープスター連携技術開発助成プログラムに2件のプロジェクトを同時採択されたと発表しました。採択されたのは、多関節アームロボット「Float Arm」に新ツールを追加・強化する技術開発で、海洋石油・ガス生産施設の点検の省力化・高度化・自動化、労働安全向上を目指します。ジェトロも2018年から本プログラムを支援しています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

海洋石油・ガス探査・開発・生産を行う企業は、ハイボットが開発するロボット技術により、設備点検の効率化、コスト削減、労働安全の向上が期待できます。また、ロボット開発・製造業界においては、特定分野での新たな技術応用と市場開拓の可能性が示唆されます。

対応すべきこと

対応優先度:  企業にとっての事業機会や技術開発の進展を示すものであり、直接的な法令遵守や緊急対応を要するものではないため。

対象部門: 経営者 広報 経理 法務

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ハイボット
業界 ロボット開発・製造
発表日 2026-06-11
分類 経済・産業トレンド
地域 東京都

発表された内容

2026年06月15日

東京科学大学(旧・東京工業大学)発のベンチャー企業であるハイボット(本社:東京都品川区)は6月11日、日本財団-ディープスター(Deepstar、注)連携技術開発助成プログラムに同社のプロジェクトが2件同時採択されたことを発表した。これは、日本財団とディープスターが調印した第3期の覚書(2025年10月2日記事参照)に基づくプロジェクトとして、採択されたものだ。

同社の主力製品である多関節アームロボット「Float Arm」に、新ツールを追加・強化するための2件のプロジェクトが採択され、プロジェクトを支援する企業として、シェブロン、エクイノール、ウッドサイド、オキシデンタル・ペトロリアム、インペックス、ペトロブラス、シェル、BPといった世界中の海洋石油・天然ガスの探査・開発・生産を担う企業が名を連ねている。

1つ目のプロジェクトは、広範囲にわたる設備外面の腐食をロボットアームで自律的にスキャンし、腐食分布をリアルタイムに可視化・マッピングする技術を開発するもの。2つ目のプロジェクトは、X線後方散乱技術とロボットアームを組み合わせ、設備内部の健全性を非破壊で診断する手法の確立を目指すもの。

この両技術の実用化により、海洋石油・ガス生産施設における定期点検の省力化・高度化・自動化と労働安全の向上に貢献することを狙いとしている。

ジェトロは2018年の第1期覚書締結段階からこのプログラムに携わり、これまで日本財団とディープスターの連携技術開発案件の組成や、各プロジェクトのパートナーとなる日本企業とディープスターの契約締結支援、ウェブ会議を通じたプロジェクトの進捗管理などを通じて、採択された日本企業を積極的に支援している。

(注)石油開発の上流企業であるシェブロン(米国)、シェル(英国)、エクイノール(ノルウェー)など、世界中の海洋石油・天然ガスの探査・開発・生産を担う企業や、これら企業に製品・サービスを提供する企業、大学、研究機関などから成る海洋技術開発のコンソーシアム。

(平島伸浩)

(米国、日本)

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日本の大学発ベンチャーのハイボット、日本財団-ディープスター連携技術開発助成プログラムに2件採択

ジェトロ公式SNSアカウント

出典: JETRO ビジネス短信
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/1c8b18d28498f79e.html

時系列

主な数値

採択プロジェクト数 2件
プログラム期数 3期
ジェトロのプログラム関与開始年 2018年

この事例から確認すべきポイント

本発表は、日本の大学発ベンチャーであるハイボットが、国際的な海洋技術開発プログラムにおいて重要な役割を担うことを示すものです。多関節アームロボット技術を応用した腐食スキャンおよび非破壊診断技術は、海洋石油・ガス産業における定期点検の効率化、自動化、そして労働安全の向上に大きく貢献する可能性を秘めています。世界的な大手エネルギー企業が支援企業として名を連ねていることは、この技術への期待の高さと、実用化後のグローバルな展開力を示唆します。また、ジェトロが初期段階から日本企業の国際的な技術開発連携を支援していることは、国内の技術が国際市場で競争力を高める上での重要なサポート体制の存在を浮き彫りにします。企業は、このような国際連携プログラムや支援機関の活用を検討し、自社の技術開発や市場開拓の機会を探るべきです。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-15

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