トルコで「新規食品」規制が施行、食品安全確保とイノベーション促進が目的
この発表の要点
- トルコで「新規食品規則」が2026年5月に施行され、食品安全確保とイノベーション促進が目的。
- 「新規食品」は2025年12月31日以前にトルコ国内で消費経験がない食品と定義され、EUリストの189品目が使用可能。
- 未掲載の新規食品は農林省への申請と安全性審査が義務付けられ、輸出・販売には認可手続きの確認が必要。
企業・自治体への影響
トルコ市場への食品・原料の輸出・販売を検討する食品メーカーや原料メーカーは、新規則への対応が必須となります。特に、自社製品が「新規食品」に該当するかどうかの確認、および未掲載品目に関する安全性審査と認可手続きの準備が求められます。
対応すべきこと
- トルコ市場への輸出を検討している食品・原料メーカーは、自社製品が「新規食品」に該当するか定義を確認する。
- 自社製品が「新規食品」に該当する場合、EUリストの189品目または対象外の32品目に含まれるか確認する。
- リストに掲載されていない新規食品については、トルコ農林省への申請と安全性審査の手続きを確認し、準備を進める。
- 関係部門(開発、輸出、法務など)へ本規則の情報を共有し、対応体制を構築する。
対象部門: 経営者 法務 経理
対応期限:施行済み
基本データ
| 企業・団体 | ジェトロ |
|---|---|
| 業界 | 食品製造・加工 |
| 発表日 | 2026-07-21 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月21日
トルコ農林省は「新規食品規則(Türk Gıda Kodeksi Yeni Gıdalar Yönetmeliği)」および関連規則を2026年5月から施行した。新規則では、今後トルコ市場に輸入される「新規食品」の安全性を審査し、消費者の健康の保護を目的としている。また新技術を促進することで食品分野におけるイノベーションも促すとしている。
規則では、EUのNovel Food規制を参考に、新規食品の定義と利用範囲が定められている。
「新規食品(Yeni Gıda)」は、「2025年12月31日以前にトルコ国内で相当の消費経験がない食品」と定義されており、次のような原材料・成分を対象としている〔官報4-1(h)〕。
新しい分子構造を有する成分
微生物、藻類、真菌由来の成分
動植物由来の新規抽出成分
細胞培養・組織培養由来食品
2025年12月31日以前には食品の生産に使用されていなかった生産工程を経て製造された食品
人工ナノマテリアルを利用した食品
これまでサプリメントに限定されていた成分の一般食品への利用
EUリストの189品目を採用
規則では、EUで認可されている「新規食品」のうち189品目が、トルコでも使用可能として掲載された。一方で、遺伝子組み換え作物(GMO)由来の原材料を使用して製造された食品や、豚由来の成分、昆虫由来の成分など32品目は対象外となった。これらの品目は引き続きトルコでの規制対象となる。
規則に掲載されておらず、使用が認められていない新規食品については、農林省へ申請が必要であり、安全性審査を経てリストへの掲載可否が判断される。
消費実績のない新規食品の定義が示された今回の規則により、食品メーカーや原料メーカーは、消費実績のある新規食品・原料をトルコへ導入することが可能となった。一方、規則に掲載されていない新規原料については安全性審査が義務付けられるため、輸出・販売に際しては農林省の認可手続きの確認が必要だ。
(遠藤誠吾、ネスリン・イシジャン)
(トルコ、EU)
ビジネス短信 3f8fd86b4f2d0837
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トルコで「新規食品」規制が施行、食品安全確保とイノベーション促進が目的
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/3f8fd86b4f2d0837.html
時系列
- 2025-12-31 「新規食品」の定義における消費経験の有無の基準日
- 2026-05 トルコ農林省が「新規食品規則」および関連規則を施行
- 2026-07-21 ジェトロが本件に関するビジネス短信を発表
主な数値
| EUリスト採用品目数 | 189品目 |
|---|---|
| 対象外品目数 | 32品目 |
| 新規食品定義の基準日 | 2025-12-31日付 |
この事例から確認すべきポイント
トルコ農林省が2026年5月に施行した「新規食品規則」は、食品安全確保とイノベーション促進という二つの目的を掲げています。この規則はEUのNovel Food規制を参考に、2025年12月31日以前にトルコ国内で消費経験がない食品を「新規食品」と定義し、その範囲を明確にしました。EUで認可済みの189品目はトルコでも使用可能となる一方で、遺伝子組み換え作物由来や豚・昆虫由来など32品目は引き続き規制対象とされています。これにより、トルコ市場への食品や原料の輸出・販売を検討する企業は、自社製品が「新規食品」に該当するか、またリストに掲載されているかを確認し、未掲載の場合は農林省への申請と安全性審査の手続きを適切に行う必要があります。この規則は、食品メーカーや原料メーカーに対し、トルコ市場への参入戦略や製品開発において新たな対応を求めるものと言えます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-21
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