広東省9市で医薬品・医療機器導入制度に係る緊急事案対応計画を施行
この発表の要点
- 広東省9市で「港澳薬械通」政策に基づく医薬品・医療機器の安全事案緊急対応計画(試行)が即日施行され、試行期間は3年間。
- 死亡例や重篤な副作用の複数発生など一定の基準に該当する場合、II級対応として緊急対応を開始する。
- 指定医療機関や事業者は副作用等の発生時に直ちに当局へ報告し、使用停止や封印等の措置を講じる義務を負う。
企業・自治体への影響
中国・広東省の対象9市において医療機器・医薬品を取り扱う企業や指定医療機関に対し、安全事案発生時の厳格な報告義務や使用停止措置などのコンプライアンス遵守が強く求められる。医療・法務・総務部門において現行の流通・安全管理体制を確認する必要がある。
対応すべきこと
- 公式出典および関連条例を確認し、自社の事業や対象製品が該当するか精査する。
- 関係部門へ本計画の施行内容を共有する。
- 現地医療機関やパートナー企業における安全管理体制および報告手順を確認する。
対象部門: 総務 法務 広総務
対応期限:施行日まで
基本データ
| 企業・団体 | 広東省薬品監督管理局、広東省衛生健康委員会 |
|---|---|
| 業界 | 医療・医薬品 |
| 発表日 | 2026-08-18 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年08月18日
中国広東省薬品監督管理局と同省衛生健康委員会は8月14日、「広東省粤港澳大湾区内地九市輸入港澳薬品医療機器安全事案緊急対応計画(試行)」(以下、同計画)を公表した。同計画は即日施行され、試行期間は3年間。
同計画は、2024年12月に施行された「広東省粤港澳大湾区内地九市輸入港澳薬品医療機器管理条例(中国語)」(「港澳薬械通」政策、注1)に基づくもの。広東・香港・マカオグレーターベイエリア(粤港澳大湾区)の中国本土側9都市(注2)の指定医療機関において臨床上の緊急需要により特例的に使用が認められる香港・マカオの医薬品・医療機器を対象とする。製品の品質問題によって重篤な副作用や有害事象が発生し、公衆の健康に重大な被害を及ぼした、または及ぼす可能性がある場合に、医療機関や行政部門が取るべき緊急対応や手順を定めたもの。
同計画では、広東省薬品監督管理局と同省衛生健康委員会などがリスク監視ネットワークを構築し、副作用・有害事象の報告、品質抜き取り検査、世論動向のモニタリングなどを行う。指定医療機関、事業者、医療従事者は、重篤な副作用や有害事象、重大な医療事故などを確認した場合、直ちに所在地の薬品監督管理部門と衛生健康主管部門に報告しなければならない。
また、(1)対象医薬品・医療機器の使用による死亡が1例以上確認された、または強く疑われる、(2)同一製品・同一ロットで短期間に類似した重篤な副作用や有害事象が3例以上発生した、(3)問題が確認された製品が3つ以上の医療機関に流通し、社会的に広く関心を集めた、のいずれかに該当する場合、同計画に基づき、広東省の薬品安全事案対応制度のII級対応として緊急対応を開始する。
指定医療機関は対象製品の臨床使用に伴う安全事案について第一義的な責任を負い、事案発生時には使用停止、封印・保管、患者の治療、記録や現物の保全などを直ちに実施する。薬品監督管理部門は流通経路の追跡や在庫の管理を、衛生健康主管部門は対象患者の健康状態のモニタリングや治療に関する医療機関への指導を行う。さらに香港・マカオ当局との情報共有、早期警戒に関する協議、緊急対応などの協力も進める。
(注1)香港・マカオで承認済み、かつ広東省で臨床上緊急需要があると認められた薬品や医療機器を、広東省内の指定医療機関が輸入・使用できる仕組み(2026年1月27日付地域・分析レポート参照)。
(注2)広東省広州市、深セン市、珠海市、仏山市、恵州市、東莞市、中山市、江門市、肇慶市。
(梁梓園)
(中国、香港、マカオ)
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広東省9市で医薬品・医療機器導入制度に係る緊急事案対応計画を施行
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/470fe7a3354b4c7d.html
時系列
- 2024-12-01 「広東省粤港澳大湾区内地九市輸入港澳薬品医療機器管理条例」(港澳薬械通政策)施行
- 2026-08-14 「広東省粤港澳大湾区内地九市輸入港澳薬品医療機器安全事案緊急対応計画(試行)」公表・即日施行
主な数値
| 試行期間 | 3年間 |
|---|---|
| 対象都市数 | 9市 |
| 死亡例の基準 | 1例以上 |
| 重篤な副作用・有害事象の発生件数基準(同一製品・同一ロット) | 3例以上 |
| 流通医療機関数の基準 | 3つ以上 |
この事例から確認すべきポイント
本事例は、中国・広東省において香港・マカオで承認された医薬品・医療機器を特例的に導入する「港澳薬械通」政策に伴う、安全事案の緊急対応計画の施行に関するものである。指定医療機関における臨床上の緊急需要に対応する制度である一方、副作用や品質問題が発生した際の厳格な報告義務、使用停止、行政部門によるリスク監視ネットワークの構築などが規定されている。広東省グレーターベイエリアで医療機器・医薬品関連の事業を展開する企業や指定医療機関においては、現地当局の動向や安全管理体制の厳格化に対するモニタリングと適切な対応が求められる。現時点で取得できた本文からは、詳細を確認できませんでした。詳細は公式出典をご確認ください。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-18
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