BYD傘下の比亜迪儲能がハンガリーとチリで大型バッテリーエネルギー貯蔵プロジェクトに参画
この発表の要点
- 比亜迪儲能がハンガリーとチリで大型バッテリーエネルギー貯蔵プロジェクトに参画した。
- ハンガリーでは国内最大規模、チリでは中南米最大級の蓄電プロジェクトに同社のシステムが採用された。
- これらのプロジェクトは、再生可能エネルギー導入拡大に伴う電力安定供給と需給調整のニーズに対応する。
企業・自治体への影響
エネルギー関連企業、特に再生可能エネルギー発電事業者や電力系統事業者、蓄電システムサプライヤーにとって、大型蓄電プロジェクトの需要拡大と技術進化の動向を示すものです。各国政府や自治体は、再生可能エネルギー導入目標達成に向けた蓄電インフラ整備の重要性を再認識するきっかけとなるでしょう。
対応すべきこと
- 自社の事業領域における再生可能エネルギーと蓄電技術の市場動向を継続的に調査する。
- 国際的な大型プロジェクト事例から、自社製品・サービスの技術要件や市場ニーズを分析する。
- 関係部門(事業開発、研究開発、営業など)と連携し、新たな事業機会やパートナーシップの可能性を検討する。
対象部門: 経営者 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 比亜迪儲能 (BYD Energy Storage) |
|---|---|
| 業界 | エネルギー貯蔵・再生可能エネルギー |
| 発表日 | 2026-06-26 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年06月26日
中国の電池メーカー比亜迪(BYD)傘下の比亜迪儲能(BYD Energy Storage)は2026年6月、ハンガリーおよびチリにおいて相次いで稼働した大型のバッテリーエネルギー貯蔵プロジェクトに参画したと同社のウェブサイトで発表した(前者は6月12日、後者は6月15日に発表)。両プロジェクトでは、同社のバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)が採用された。
ハンガリーとチリで大型プロジェクトが進展する背景には、EUおよび中南米における再生可能エネルギー(風力・太陽光)の導入拡大に伴う、電力の安定供給や需給調整の重要性の高まりがある。
ハンガリーでは、再生可能エネルギー開発企業Greenvolt Powerが投資・建設した同国最大の蓄電設備〔出力99.8メガワット(MW)、容量288.6メガワット時〕が稼働を開始した。比亜迪儲能は同容量分の蓄電システムを供給した。同社の発表によると、同システムは高い安全性や高度な集積性、迅速な応答性を備え、系統周波数調整やピークシフトなど多様な用途に対応できるという。
一方、チリ北部のアタカマ地域では、再生可能エネルギー企業Grenergyが建設した太陽光・蓄電一体型プロジェクト「Elena」(出力446MW、容量3.5ギガワット時)が稼働した。同プロジェクトは稼働中の蓄電プロジェクトとしては中南米最大級とされる。比亜迪儲能は、624台の蓄電システム「MC Cube-T」を供給した。同システムは、アタカマ砂漠の大きな温度変化や強風・砂塵(さじん)といった過酷な環境条件にも対応できる高い安全性や防護性能、耐久性を備え、安定した運用を実現できるとしている。また、24時間安定的にクリーン電力を供給するモデルとなることが期待されるという。
同社はこれまでに110以上の国・地域で蓄電プロジェクトを展開しており、欧州および中南米においても導入を進めている。再生可能エネルギーの普及が進む中、電力系統の安定化を支える蓄電技術の重要性が高まっている。
(黄子珊)
(中国、ハンガリー、チリ)
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BYD傘下の比亜迪儲能がハンガリーとチリで大型バッテリーエネルギー貯蔵プロジェクトに参画
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/faa0434887f2ca29.html
時系列
- 2026-06-12 比亜迪儲能がハンガリーの大型バッテリーエネルギー貯蔵プロジェクトへの参画を発表
- 2026-06-15 比亜迪儲能がチリの大型バッテリーエネルギー貯蔵プロジェクトへの参画を発表
- 2026-06-26 JETROが本件に関するビジネス短信を公開
主な数値
| ハンガリープロジェクト出力 | 99.8MW |
|---|---|
| ハンガリープロジェクト容量 | 288.6MWh |
| チリプロジェクト出力 | 446MW |
| チリプロジェクト容量 | 3.5GWh |
| チリプロジェクト供給システム数 | 624台 |
| 比亜迪儲能の展開国・地域数 | 110以上 |
この事例から確認すべきポイント
本事例は、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、バッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)の世界的な需要が急速に高まっている現状を示しています。比亜迪儲能のような企業は、電力系統の安定化と需給調整が喫緊の課題となっている欧州や中南米といった主要市場で、戦略的に事業を展開しています。特に、アタカマ砂漠のような過酷な環境下での大規模プロジェクトの成功は、BESS技術の成熟度と、多様な地域要件に対応できる適応性の重要性を浮き彫りにします。エネルギー関連企業は、再生可能エネルギーと蓄電を統合したソリューションへの市場シフトを認識し、系統周波数調整やピークシフト、極端な気象条件への耐性など、特定の地域ニーズに応えるシステム提供の重要性を再確認すべきです。これにより、今後の事業戦略や技術開発の方向性を検討する上で貴重な示唆が得られます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-06-26
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