経済・産業トレンド

サウジアラビア、観光パッケージ一体型の新ビザサービスの試験運用を開始

サウジアラビア政府は、国家改革戦略「サウジ・ビジョン2030」に基づく観光振興策として、新たな観光ビザサービス「観光パッケージ・ビザ(Package Visa)」の試験運用を開始した。本サービスは、特定の試験対象市場において、公認の旅行・観光サービス事業者を通じて旅行パッケージを予約することで、観光ビザを一体的に取得できる仕組み。往復航空券、宿泊、e-Visa申請手続きなどが含まれ、観光客の入国手続き簡素化と旅行体験向上を目指す。取り扱い事業者は特定の要件を満たす必要がある。

この発表の要点

企業・自治体への影響

本発表は、国際的な旅行・観光サービス事業者、特にサウジアラビアへの旅行商品を扱う企業に直接的な影響を与える。新たなビザ制度に対応した商品開発や、公認事業者としての要件を満たすための体制整備が求められる。また、航空会社や宿泊施設など、観光関連産業全般にも間接的な影響がある。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 法務 情シス 広報 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 サウジアラビア政府
発表日 2026-07-06
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年07月14日

サウジアラビア政府は7月6日、国家改革戦略「サウジ・ビジョン2030」に基づく観光振興策の一環として、新たな観光ビザサービス「観光パッケージ・ビザ(Package Visa)」の試験運用を開始したと発表した。同サービスは、観光省、外務省、内務省、保険庁による部局横断的な連携の成果として導入された。特定の試験対象市場において、公認の旅行・観光サービス事業者を通じて旅行パッケージを予約することで、観光ビザを一体的に取得できる仕組みだ。

観光客向けのパッケージに含まれる主な内容は次のとおり。

往復航空券の手配

公認の観光宿泊施設における滞在

電子ビザ(e-Visa)の申請手続き

オプションとしての観光アクティビティーや各種イベントの追加

アハメド・アル・ハティーブ観光相は「観光パッケージ・ビザの導入により、旅行・観光サービス事業者の役割を強化し、観光客の手続きを簡素化することで、よりスマートでシームレスにサウジアラビアを体験できる方法を創出する」と述べた。

政府は同サービスの目的について、観光客の入国・到着手続きを簡素化して旅行体験を向上させること、また世界に向けてサウジアラビアの多様な観光資源を発信することであると説明している。これまでにも、観光e-Visaをはじめ、アライバルビザや経由便客向けのトランジットビザなど柔軟な査証制度を導入済みだ。これらの一連の取り組みによって、2025年には2,900万人以上の海外からの訪問者を迎え入れた。なお、観光客の信頼と満足度を確保するため、同サービスを取り扱える事業者は、デジタルプラットフォームの保有や、24時間・年中無休のテクニカルサポートとコールセンターの設置などの要件を満たした事業者に限定されるという。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

ビジネス短信 a4389a6f10640721

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サウジアラビア、観光パッケージ一体型の新ビザサービスの試験運用を開始

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/a4389a6f10640721.html

時系列

主な数値

海外からの訪問者数 (2025年) 2900万人以上

この事例から確認すべきポイント

サウジアラビア政府による「観光パッケージ・ビザ」の導入は、国家戦略「サウジ・ビジョン2030」における観光振興の具体的な一歩であり、観光客誘致への強い意欲を示す。本サービスは、航空券、宿泊、ビザ申請手続きを一体化することで、旅行者の利便性を大幅に向上させることを目的としている。特に、公認の旅行・観光サービス事業者を通じて予約する仕組みは、既存の旅行業界との連携を重視しつつ、サービスの質と信頼性を確保しようとする意図がうかがえる。取り扱い事業者にはデジタルプラットフォームや24時間サポート体制などの要件が課されており、これはサービス品質の維持と観光客の満足度向上へのコミットメントを示すものと言える。日本を含む国際的な旅行・観光サービス事業者にとっては、サウジアラビア市場への参入機会を検討する上で、この新たなビザ制度と関連する要件を詳細に確認する必要がある。また、政府機関間の連携によるサービス提供は、今後の他国における同様の取り組みの参考にもなり得る。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-14

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