行政処分・コンプライアンス 検討中

第3回事業場における労働者の健康保持増進の在り方に関する検討会議事録

厚生労働省は「第3回事業場における労働者の健康保持増進の在り方に関する検討会」を開催し、労働者の健康保持増進に関する報告書案を議論した。特に、疾病の早期発見・早期治療を目的とする「2次予防」の推進が主要議題となり、THP指針への盛り込みや、医療保険者・地域保健との連携、事業者の自主的な取り組み支援、健康経営との連携が提案された。今後は指針のフォローアップ調査や継続的な見直しが予定されている。

この発表の要点

企業・自治体への影響

企業は、労働者の健康管理において、従来の予防に加え、がん検診等の2次予防への取り組み強化が求められる。特に総務・人事部門は、THP指針の改正や健康経営との連携を視野に入れ、医療保険者や自治体との連携体制構築を検討する必要がある。自治体は、地域保健の観点から、企業の2次予防推進への協力体制を強化することが期待される。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 法務 広報 人事 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 厚生労働省
分類 行政処分・コンプライアンス
地域 東京都

発表された内容

令和8年7月3日(金)10:00~

場所

中央合同庁舎5号館専用第14会議室

議題

(1)事業場における労働者の健康保持増進の在り方に関する検討会報告書案について
(2)実態把握の進め方について
(3)その他

議事

○藤井産業保健室長補佐 定刻となりましたので、ただいまより「第3回事業場における労働者の健康保持増進の在り方に関する検討会」を開催いたします。構成員の皆様におかれましては、御多忙の折、御参加いただき誠にありがとうございます。本検討会は資料及び議事録は原則公開といたします。
本日の出欠状況ですけれども、大須賀構成員からは欠席の御連絡を頂いております。また、清田構成員、古井構成員は、オンラインからの御参加を頂いております。
続きまして、構成員の皆様に御発言の仕方など御説明させていただきます。会場の皆様におかれましては、お手元にお一人1台でマイクを御用意しておりますので、御発言の際は座長の指名を受けてからスイッチをオンにして御発言をお願いいたします。また、御発言終了後はスイッチをオフにしていただくようお願いいたします。また、オンラインで御参加いただいている構成員の皆様におかれましては、御発言の際は「手を挙げる」ボタンをクリックしていただいて、座長の指名を受けてからマイクのミュートを解除し、御発言をお願いいたします。御発言終了後は再度マイクをミュートにしていただきますようお願いいたします。
続きまして、資料の確認をさせていただきます。本日の資料は、議事次第、資料1、資料2、参考資料1~参考資料3となっております。この後、議事に沿って画面共有にて御覧いただきますけれど、不足がございましたら事務局よりお送りいたしますので、コメント又は御発言にてお申し出ください。
報道関係者の皆様におかれましては、カメラ撮影はここまでとしていただきますようお願いいたします。
以降の議事進行につきましては、髙田座長にお願いいたします。
○髙田座長 よろしくお願いいたします。本日の議事に入ります。お手元の議事次第に沿って進めてまいります。まず、事務局より議事の(1)「事業場における労働者の健康保持増進の在り方に関する検討会報告書案について」の説明をお願いいたします。
○樋口産業保健支援室長 それでは資料1を御覧いただければと思います。第1回、第2回のところで、こちらから論点を整理して、御議論いただいたところです。そちらを踏まえて、その対応をまとめた報告書案を今回作成させていただきました。第1回のときにお話させていただきましたとおり、今回、それから第4回の2回にかけてこの内容について御議論いただければと考えているところです。
では、資料1の御説明をさせていただきます。報告書ということで、2ページの、はじめに、この検討会の趣旨、目的等を書いております。こちらについては、開催要綱に記載させていただいているものと同じものとなります。2の所で第1回、第2回で御議論いただいた内容をまとめているところです。(1)2次予防の推進、まず全体の方向性ですが、労働者の健康保持増進は、生活習慣改善等による疾病の発症予防(以下「1次予防」という。)を主に取り組むこととされていますけれども、疾病の早期発見や早期治療(以下「2次予防」という。)を行うことで、さらに、そうした疾病の発症や重症化、死亡を予防することが期待できることから、2次予防の取組も推進すべきであるということです。
次のポツです。業務起因性が必ずしも認められない疾病の2次予防については、必ずしも事業者のみが推進の責務を負うものではないが、労働者の健康への投資が経営にも資するというような理解の下、それぞれ事業者の実情に応じて創意工夫しながら進めることが適当であり、THP指針の改正と併せて、事業者の自主的な取組の後押しとなるような支援を通じて推進することが適当であると。2次予防の推進について進めるということで、まとめとして書いております。
(2)は、こちらも論点で御議論いただいた内容です。どういった対象の疾病にするかということで、がん、女性特有の健康課題、歯科疾患、骨粗しょう症、眼科疾患等といった健康課題を含むものとすべきであるということで、第1回で御紹介させていただいた、国が推奨しているものも含めて書いております。
(3)は、具体的な2次予防の進め方というところで御議論いただいた部分です。2次予防の推進に当たっては、医療保険者、地域保健、いわゆる自治体との連携が必要であること。(4)は、こちらも御議論いただきました健康教育、労働者が科学的根拠を踏まえた正しい理解に基づくがん検診等の予防や検診受診が行えるよう健康教育を実施することが重要であるということ。
3ページです。(5)の具体的な取組、(2)に掲げる疾病に対する検査及びその結果に基づく精密検査の受診勧奨が考えられるということで、このやり方については先ほども医療保険者との連携等と記載しましたけれども、事業者が自らそういった検診等をやる場合、それから保険者と連携して保険事業を活用しながら検診を実施することで、健康診断の機会を活用した検診の機会の提供、あるいは自治体の検診に参加いただき、それに参加できるように配慮をしていくことが考えられると、その具体的な方法にも幾つかアイデアを頂きましたので、そういうものも指針に反映させるということで書いております。
(6)が、第2回のところで、精度管理が大事であるという御議論がありましたけれども、そうした精度管理についても言及しております。
(7)は、論点のところで御議論いただいた治療と仕事の両立支援ですが、がん等が見つかった場合についても、治療をしながら働くことができる環境整備、これも併せて進めることが重要であるとまとめております。
こういった論点のまとめに沿って、3になります。THP指針に盛り込む内容を別添に示すことで、THPの具体的な新旧案を提示しているところで、後ほど御説明させていただきます。4には、こうした指針の推進に当たって、国が取り組むべき事項をということで書いております。4の(1)、1つ目のポツで、全ての労働者の健康増進が進むよう、さんぽセンターや労働災害防止団体等と連携しながら、中小企業等の取組について支援を図りつつ、THP指針の取組を進めるとしております。事務局の提案になります。
こちらは議論がありませんしたけれども、2ポツ目の、事務局提案として、経済産業省が推進する健康経営との連携により、「攻めの予防医療」に取り組む企業の見える化や社会的評価の向上を通じて、企業の取組を推進するとしております。
一番下のポツです。これは議論いただいたところですが、手引の改定やホームページ等を通じて、労働者が科学的根拠を踏まえた正しい理解に基づくがん等の予防や検診受診が行われるような健康教育に対する教材の提供等を行うべきということです。続けて、4ページの一番上になりますが、こうした健康教育に当たっては、全ての労働者が対象となり、短時間労働者で保険の保健事業が使えない方に対しても、自治体の検診の御案内をするとか、あるいはPHRを活用した自主的な取組であるとか、全ての労働者のアクションにつながるようなものを提供していくと書いております。
(2)は、国としてもTHP指針の改正と併せて、治療と仕事の両立支援について進めていくということとしております。
(3)は、次の議題で御議論いただくこととしていますけれども、改正したTHP指針のフォローアップについても、事業規模や地域ごとの取組状況の調査を行うべきということで、地域ごとというのが、前回も森先生から歯科医師の供給状況なども御発言ありました。大体今10万人ぐらいの歯科医師が施設で働いていらっしゃるということですけれども、地域の状況等もありますので、そういったことも含めて、供給体制も含めた意味で地域のフォローもしっかりやっていくということで書いております。
最後に、今回検討会につきましては、特に2次予防ということで御議論いただいておりますけれども、今後も労働者の健康保持増進に係る最新の知見の把握に努めつつ、地域の状況等を踏まえながら、科学的根拠に基づいて、引き続き指針や手引の見直し等を推進していくとしているところです。
5ページです。開催状況は、一応、今回第3回と第4回は御議論いただく前提で3回、4回と書いております。構成員の役職等については取りまとめ時点のものになりますので、間違いがないか等、また御確認いただければと思います。
別添として、先ほどお話した指針の見直し内容について書いております。7ページです。2次予防の取組を入れるということで、先ほど御議論いただいた、中程にあります、健康の保持増進につきましては、生活習慣の改善等による発症の予防(1次予防)を主として取り組むが、疾病の早期発見や早期治療(2次予防)を行うことで、さらに、疾病の発症や重症化、疾病による死亡を予防することができるということで、2次予防については、それぞれの事業場の実情に応じて医療保険者等と連携を図りながら進めていくことが適当である。併せて、事務局から提案させていただいた健康経営との連携がありまして、健康経営といった従業員の健康保持・増進の取組が、将来的に収益性を高める上での投資であるという考えの下、健康管理を経営の視点からも戦略的に実践することがということで、従来書いている生産性の向上の意義について、少し手厚く書いております。
8ページです。論点として挙げていまして、余り議論はなかったのですが、事務局から提案ということで、PH

出典: 厚生労働省
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74919.html

主な数値

施設で働く歯科医師数 100000人

この事例から確認すべきポイント

本検討会は、労働者の健康保持増進において、従来の1次予防に加え、疾病の早期発見・早期治療を目的とする2次予防の推進が国の重要な方針であることを示唆している。企業は、THP指針の改正を見据え、自社の健康管理体制に2次予防の取り組みをどのように組み込むかを検討する必要がある。特に、医療保険者や地域保健(自治体)との連携が強調されており、単独での取り組みだけでなく、外部リソースを活用した包括的なアプローチが求められる。また、経済産業省が推進する健康経営との連携により、労働者への健康投資が経営戦略の一環として評価される可能性が高まるため、企業は健康経営の視点を取り入れ、取り組みの「見える化」を進めることが望ましい。短時間労働者を含む全ての労働者への健康教育や検診機会の提供、治療と仕事の両立支援体制の整備も、今後の実務における重要課題となる。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-07-24

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