韓国政府、韓米戦略投資プロジェクト推進計画を発表
最終確認日: 2026-10-03
この発表の要点
- 韓米両政府が戦略的投資に関するMOUに基づき、3件の戦略投資プロジェクトの推進計画を発表した。
- テキサス州でのAI向けガス複合火力発電、米国内での大型原発8基建設、アラスカでのLNGプロジェクトが対象となっている。
- 韓国企業の参画拡大やサプライチェーンの多角化、経済安全保障の強化が期待されている。
企業・自治体への影響
エネルギー、インフラ、AIデータセンター、原子力関連の企業および経営企画部門・法務部門に対し、米州市場への参入や国際プロジェクトへの参画機会に関する中長期的な影響を与えます。
対応すべきこと
- 公式出典および関連する続報を確認し、自社の事業領域との関連性を評価する
- 関係部門へ本プロジェクトの概要を共有する
- 今後の企業間交渉や投資条件の決定に関する動向を注視する
対象部門: 経営者 総務 法務
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 韓国政府 |
|---|---|
| 業界 | エネルギー・環境 |
| 発表日 | 2026-10-02 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年10月02日
韓国と米国政府は10月1日、「韓米戦略的投資に関する覚書(MOU)」(2025年11月18日記事参照)に基づき、韓米戦略投資プロジェクトの推進計画を発表した。今回、(1)テキサスガス複合火力発電プロジェクト(プロジェクト・スター)、(2)韓米原子力発電所フレームワーク(プロジェクト・パワー)、(3)アラスカ液化天然ガス(LNG)プロジェクト(プロジェクト・ノース)の3件が対象事業として公表された(注1)。
韓国政府は、今回の推進計画によって、エネルギーなどの戦略産業における協力拡大によって安定的なサプライチェーンを構築し、韓米間の経済安全保障協力の強化が期待されるとした。
また、金正官(キム・ジョンガン)産業通商部長官は、「人工知能(AI)・原子力発電・LNGなど、未来産業と経済安全保障に直結する戦略分野で、両国の強みを結集し、ともに事業をつくり上げる新たな協力分野の開拓」と評価した。さらに、「国益を最優先に、商業的合理性のある事業にのみ投資する原則を堅持し、韓国企業の成長と競争力強化につながる好循環をつくり出す」とした。
各プロジェクトの概要および韓国政府の説明は次のとおり。
(1)プロジェクト・スター(Project Star)
米国テキサス州エンシナル地域に総事業費223億ドル規模、6,472メガワット容量のAIデータセンター向けガス複合火力発電所を建設・運営する。2029年に第1段階の商業運転を開始し、2032年に全設備の稼働を目指す。韓国政府は、同事業全般において韓国企業の参画拡大を通じて、韓国企業の米国AI・エネルギーインフラ市場への参入拡大が期待されるとした。
(2)プロジェクト・パワー(Project Power)
韓米戦略投資基金1,200億ドル(注2)を活用し、米国内の大型原子力発電所8基(APR1400:韓国の炉型が2基、AP1000:米ウェスチングハウスの炉型が6基)を建設するほか、両国企業間の原発協力の方向性を含む「韓米原発フレームワーク」に合意した。韓国政府は、APR1400は、米国で初めて建設される海外炉型であり、第三国市場における韓国炉型への信頼や受注拡大に寄与することが期待されるとした。また、AP1000事業で発生する商業的利益を韓米間で共有すべく、韓国企業によるウェスチングハウスの株式の取得も推進するとした。なお、取得に関する具体的な投資条件などは、今後の企業間交渉を通じて決定される。
(3)プロジェクト・ノース(Project North)
アラスカ北部の天然ガスを南部地域まで輸送するための大型のガスパイプラインと、海外輸出用LNGターミナルを建設する事業について、共同で検討に着手することで合意した。韓国政府は、MOUに基づく商業的合理性の要件および関連する国内法上の条件が満たされた場合、当該プロジェクトの推進可否を判断するとした。また、事業が実現された場合、LNG調達先の多角化を通じて、韓国のエネルギー安全保障強化への寄与が期待されるとした。
(注1)プロジェクトの名称は、韓国政府の発表内容に基づいて記載した。
(注2)1,000億ドルの建設費用と200億ドルの予備費で構成される。
(小野淳一)
(韓国、米国)
ビジネス短信 82a989e9012f40a1
関連情報
dummy
もっと見る
ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
韓国政府、韓米戦略投資プロジェクト推進計画を発表
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/10/82a989e9012f40a1.html
時系列
- 2025-11-18 韓米戦略的投資に関する覚書(MOU)締結
- 2026-10-01 韓米戦略投資プロジェクトの推進計画を発表
主な数値
| プロジェクト・スター 総事業費 | 22.3億ドル |
|---|---|
| プロジェクト・スター 容量 | 6472メガワット |
| 韓米戦略投資基金 総額 | 1200億ドル |
| 韓米戦略投資基金 建設費用 | 1000億ドル |
| 韓米戦略投資基金 予備費 | 200億ドル |
| プロジェクト・パワー 対象原発基数 | 8基 |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、AIやエネルギーなどの戦略分野における韓米間の経済安全保障およびサプライチェーン構築を目的とした大規模な国家間プロジェクトの計画を示すものである。ガス複合火力発電、原子力発電、LNG開発の3分野において具体的な方向性と枠組みが示されており、関連するエネルギー、インフラ、製造業関連企業にとっては、米国市場への参入や国際的な協業機会の拡大につながる可能性が高い。実務上は、今後の企業間交渉や具体的な投資条件、参画要件の動向を注視する必要がある。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-10-02 / 最終確認: 2026-10-03
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-10-03
関連事例
- 英政府、電力系統への投資を担う公営企業GBGの設立を発表
- 米商務省、韓国との戦略的投資覚書に基づく投資計画を発表
- 第4回アフリカ・グリーン水素サミット、南アが6件の優先プロジェクトを発表
- メキシコ・韓国「共同行動計画2026-2030」を発表
- クランタン州、日本企業向け投資機会を紹介、鉄道による物流改善に期待、注目される鉱業
自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?
無料でプレスリリースを掲載する