経済・産業トレンド

トカエフ大統領がソウル訪問、石油・ガスおよび重要鉱物分野で新たな合意

カザフスタンのトカエフ大統領が韓国を公式訪問し、李在明大統領との会談で2国間関係を包括的戦略パートナーシップへ引き上げることで合意した。ビジネス円卓会議では総額191億9,000万ドルに及ぶ82件の合意文書が締結され、石油・ガス分野のプラント建設や拡張、さらに重要鉱物サプライチェーン構築に関する複数の協定が結ばれた。

最終確認日: 2026-10-01

この発表の要点

企業・自治体への影響

エネルギー、プラントエンジニアリング、資源開発、レアアース関連の業種において、中央アジア市場への展開やサプライチェーン構築に関する動向を把握する上で重要な影響を持つ情報である。経営企画部門や事業開発部門における中長期戦略の参考となる。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 法務 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 日本貿易振興機構(ジェトロ)
業界 エネルギー・環境
発表日 2026-09-30
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年09月30日

初の韓国・中央アジア首脳会議への出席を目的とした韓国公式訪問(2026年9月18日記事参照)の一環として、カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領は9月15日に韓国の李在明大統領と会談し、2国間関係を包括的戦略パートナーシップの水準へ引き上げることで合意した。また、トカエフ大統領が同日出席した韓国財界との円卓会議では、石油・ガス分野および重要鉱物分野での協力が新たに合意された。

「カザフスタン・韓国」ビジネス円卓会議では、総額191億9,000万ドルに及ぶ82件の合意文書が締結された。カザフスタンの基幹産業である石油・ガス分野では次の合意が実現した。

カザフスタン国営ガス会社カザクガズは、韓国の現代エンジニアリングなどと、カラチャガナク油ガス田を供給源とする年間50億立方メートルの処理能力を有するガス処理プラント建設に関する合意書を締結した。プロジェクト総額は60億ドル。

国営石油ガス会社カズムナイガスはサムスンE&AをEPC(設計・調達・建設)事業者とし、パブロダル石油化学コンビナートの年間処理能力を600万トンから900万トンへ拡張する。プロジェクト総額は30億ドルとなる。

さらに、韓国海外インフラ都市開発支援公社(KIND)は、官民投資ファンドのカザフスタン・インベストメント・コーポレーションと、エネルギーおよびインフラプロジェクトへの投資を目的とした総額10億ドルの共同ファンドを50対50の出資比率で設立することで合意した。

韓国側は、カザフスタンとの重要鉱物に関するサプライチェーンの構築・強化にも高い関心を有している(「聯合ニュース」9月15日)。その一環として、韓国地質資源研究院(KIGAM)は、国営鉱業会社タウ・ケン・サムルクおよびオグネフスキー鉱業・選鉱コンビナートと包括的合意書を締結し、バケンノエ・リチウム鉱床におけるボーリング調査を実施し、将来的な開発可能性を評価することとなった。

李大統領は韓国・中央アジア首脳会談に合わせて開催された「韓国・中央アジアビジネスサミット」で、「両国の協力は単なる原料取引の枠を超えるべきである」と強調した(「聯合ニュース」9月16日)。これに関連して、双方は韓国産業技術振興院の参加の下、カザフスタンのアルマトイに希少金属・レアアース(金属)共同研究センターを設立することで合意した。また、ポスコ・ホールディングスとタウ・ケン・サムルクは戦略的技術協力に関する覚書を締結し、カザフスタン国内におけるレアアース材料の加工、分離および精製技術の発展を推進することとなった。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(カザフスタン、韓国)

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トカエフ大統領がソウル訪問、石油・ガスおよび重要鉱物分野で新たな合意

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/09/aeda2caa7cfd505f.html

時系列

主な数値

合意文書総額 191億9,000万ドル
合意文書件数 82件
ガス処理プラント処理能力 50億立方メートル/年
ガス処理プラントプロジェクト総額 60億ドル
パブロダル石油化学コンビナート拡張後処理能力 900万トン/年
パブロダル石油化学コンビナート拡張前処理能力 600万トン/年
パブロダル石油化学コンビナート拡張プロジェクト総額 30億ドル
共同ファンド総額 10億ドル
共同ファンド出資比率 50対50%

この事例から確認すべきポイント

本発表は、中央アジアと東アジア間におけるエネルギーおよび重要鉱物分野での戦略的パートナーシップ強化を示すものである。カザフスタンにおける大規模なガス処理プラント建設、石油化学施設の拡張、インフラ投資ファンドの設立、さらにはレアアースを含む重要鉱物の共同開発・加工技術協力が具体化している。これらは国際的なサプライチェーンの多様化や技術協力を推進する動きであり、関連する資源開発、エンジニアリング、プラント建設に関わる企業にとって、中亜市場への参入や動向把握における重要な指標となる。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-09-30 / 最終確認: 2026-10-01

執筆・確認主体

この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。

数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。

編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-10-01

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