第2四半期のGDP成長率は前年同期比マイナス4.7%、10期ぶりのマイナス成長
この発表の要点
- 2026年第2四半期の実質GDP成長率は前年同期比マイナス4.7%と、10期ぶりのマイナス成長を記録した。
- 石油部門が前年同期比マイナス24.8%となり、マイナス成長の最大の要因となった。
- 非石油部門および政府サービス部門は前年同期比でともに0.9%のプラス成長を維持した。
企業・自治体への影響
サウジアラビア向けに製品・サービスを展開する企業や、中東市場を管轄する経営企画・海外事業部門において、現地マクロ経済の動向およびセクターごとの需要変動を評価・反映させる必要がある。
対応すべきこと
- 公式出典および統計データを確認し、自社の事業領域(石油・非石油部門)への影響度を精査する
- 中東情勢や輸出ルートに関する最新動向を関係部門へ共有する
- IMFによる経済成長率の下方修正を踏まえ、中東向けの事業計画や売上予測の見直しを検討する
対象部門: 経営者 総務 法務 広報 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | サウジアラビア総合統計庁(GASTAT) |
|---|---|
| 業界 | 経済・産業トレンド |
| 発表日 | 2026-09-10 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年09月10日
サウジアラビア総合統計庁(GASTAT)は9月8日、2026年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率は前年同期比マイナス4.7%と、2023年第4四半期(マイナス3.0%)以来10四半期ぶりのマイナス成長を記録したと発表した。産業別成長率では、石油部門がマイナス24.8%となり、マイナス成長の最大要因となった。非石油部門、政府サービス部門はともに0.9%のプラス成長だった。
前期(2026年第1四半期)比の成長率(季節調整値)も、石油部門のマイナス21.6%が大きな要因となり、全体としてマイナス4.8%になった。非石油部門はマイナス0.4%、政府サービス部門は0.2%の成長だった。
経済活動別では、地域・社会・個人向けサービスが前年同期比4.1%、前期比0.6%と最も高い成長率を示した。続いて、金融・保険・ビジネスサービスが前年同期比3.3%、前期比0.7%、また、農業、林業、漁業も前年同期比2.6%、前期比0.9%の成長を記録した。
IMFは7月8日に発表した「世界経済見通し」において、サウジアラビアの2026年の成長率予測を1.7%とし、4月時点の予測から1.4ポイント下方修正している。イスラエル・米国とイランの衝突や、ホルムズ海峡の封鎖長期化の影響は一定程度見られるものの、輸出ルートの多様化により、その影響は比較的軽微にとどまっているとした。
中東情勢悪化と世界各国の動きはジェトロ特集「イスラエル・米国とイランの衝突を巡る中東情勢関連情報」を参照。
(平田若菜)
(サウジアラビア)
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第2四半期のGDP成長率は前年同期比マイナス4.7%、10期ぶりのマイナス成長
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/09/3acd74a6f34f0651.html
時系列
- 2026-07-08 IMFが「世界経済見通し」を発表し、サウジアラビアの2026年成長率予測を1.7%に下方修正
- 2026-09-08 サウジアラビア総合統計庁(GASTAT)が2026年第2四半期の実質GDP成長率を発表
主な数値
| 2026年第2四半期 実質GDP成長率(前年同期比) | -4.7% |
|---|---|
| 2026年第2四半期 石油部門成長率(前年同期比) | -24.8% |
| 2026年第2四半期 非石油部門成長率(前年同期比) | 0.9% |
| 2026年第2四半期 政府サービス部門成長率(前年同期比) | 0.9% |
| 2026年第2四半期 実質GDP成長率(前期比季節調整値) | -4.8% |
| 2026年第2四半期 石油部門成長率(前期比) | -21.6% |
| 2026年第2四半期 非石油部門成長率(前期比) | -0.4% |
| 2026年第2四半期 政府サービス部門成長率(前期比) | 0.2% |
| 地域・社会・個人向けサービス成長率(前年同期比) | 4.1% |
| 地域・社会・個人向けサービス成長率(前期比) | 0.6% |
| 金融・保険・ビジネスサービス成長率(前年同期比) | 3.3% |
| 金融・保険・ビジネスサービス成長率(前期比) | 0.7% |
| 農業、林業、漁業成長率(前年同期比) | 2.6% |
| 農業、林業、漁業成長率(前期比) | 0.9% |
| IMFサウジアラビア2026年成長率予測 | 1.7% |
| IMF成長率予測の下方修正幅 | -1.4ポイント |
この事例から確認すべきポイント
本発表はサウジアラビアの2026年第2四半期GDP統計であり、石油部門の落ち込みが全体のマイナス成長を主導した事実を示している。中東情勢やサプライチェーンへの懸念が指摘される一方、非石油部門や特定のサービス分野はプラス成長を維持しており、産業構造による影響度の違いが明確である。サウジアラビア市場に関与する企業・実務担当者にとっては、マクロ経済の動向およびセクターごとの業績変動リスクを把握し、輸出ルートの多様化や現地パートナー企業との連携状況を精査するための重要な基礎資料となる。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-09-10
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