経済・産業トレンド

ADNOCの物流会社、大型船舶11隻調達に13億ドルを投資

アラブ首長国連邦のアブダビ国営石油会社傘下のADNOCロジスティクス・アンド・サービスは、総額約13億ドルを投じて超大型ガス運搬船5隻と超大型原油タンカー6隻を購入すると発表した。イランによるホルムズ海峡の情勢緊迫化やミサイル攻撃が続く中、即座に稼働可能な中古船を含む11隻の調達により、2026年第3四半期から輸送力強化体制を敷く構えであり、グループの成長戦略を物流面から後押しする。

この発表の要点

企業・自治体への影響

エネルギー関連企業や海運・国際物流に関わる企業に対し、中東地域の地政学的リスクが輸送・調達に及ぼす影響への警戒感とサプライチェーン見直しの必要性を示唆する。経営、総務、法務等の部門において、海外の海上輸送ルートやリスク管理体制の確認が重要となる。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 法務

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ADNOCロジスティクス・アンド・サービス
業界 海運・物流・エネルギー
発表日 2026-08-20
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年08月20日

アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)傘下の物流会社であるADNOCロジスティクス・アンド・サービスは8月7日、総額約13億ドルを投じ、最新鋭の超大型ガス運搬船(VLGC)5隻と超大型原油タンカー(VLCC)6隻を購入すると発表した。

イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖や通航船舶への攻撃が続いている状況で、直近の8月8日にも同社のタンカーがミサイル攻撃を受けている。情勢が緊迫化する中、購入船舶11隻のうち9隻は中古船であり、即座に稼働可能な中古船を投入することで、2026年第3四半期から輸送力強化体制を敷く構えだ。

グループ企業のADNOCガスは8月10日、2026年から2030年にかけて各種ガス開発プロジェクトに約280億ドルを投資する見込みであると発表した(8月10日付「ロイター」)。今回の購入はこうした計画を踏まえたもので、ADNOCロジスティクス・アンド・サービスは、ADNOCグループの生産・取引・輸出における成長戦略を物流面から後押しする。

(レア・シェヒミ、清水美香)

(アラブ首長国連邦)

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ADNOCの物流会社、大型船舶11隻調達に13億ドルを投資

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/710e855fa1b8a520.html

時系列

主な数値

大型船舶購入総額 13億ドル
超大型ガス運搬船(VLGC)購入数 5隻
超大型原油タンカー(VLCC)購入数 6隻
購入船舶のうち中古船の数 9隻
ガス開発プロジェクト投資見込み額 280億ドル

この事例から確認すべきポイント

本発表は、中東地域における地政学的リスク(ホルムズ海峡の緊迫化や船舶への攻撃)が継続する中での大規模な海上輸送力強化の動きを示している。エネルギー関連企業や海運・物流に関わる企業にとっては、安全保障上のリスク対応とサプライチェーンの維持・再構築が喫緊の課題であることを再認識させる事例である。広報・実務の観点からは、海外展開企業やエネルギー調達に関わる部門において、類似の地域リスクが自社の輸送ルートや調達コストに与える影響を継続的にモニタリングし、必要に応じてリスク管理体制を確認・共有することが求められる。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-08-20

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