経済・産業トレンド 協議中・継続中

ベネズエラ、政府と野党間の対話プロセス第1段階が終了

ベネズエラにおいて、米国の監督下で実施された政府と野党間の対話プロセスの第1段階が8月12日に終了しました。両代表団は段階的合意方式の採用で作業方法に合意し、震災後の復興資金確保に向けた資産返還、政治的自由と保障のための法的枠組み見直し、制度強化に向けた最高裁判所および国家選挙評議会の再編について協議しました。第2段階は9月に予定されており、司法改革が優先課題とされています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

ベネズエラの政治・経済情勢の変化は、同国と取引のある企業のビジネス環境やカントリーリスクに影響を与える可能性があります。経営企画部門や海外事業部門において、現地の制度改革や治安・経済動向の継続的なモニタリングが必要です。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 総務 法務

対応期限:施行日まで

基本データ

企業・団体 日本貿易振興機構(ジェトロ)
発表日 2026-08-18
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年08月18日

ベネズエラで政府と野党間の対話プロセス(2026年8月14日記事参照)の第1段階が、8月12日に終了した。米国の監督の下で実施された対話プロセスだったが、協議の席に同国からの代表者は参加していない。

同対話プロセスにおいて両代表団は、段階的に合意事項を確定させていくことができる段階的合意方式を採用する方向で作業方法について合意したほか、主に次の3点について協議された。

震災後の対応:復興資金に充てるため、イングランド銀行に留保されているベネズエラの資産の返還に向け与野党で尽力する。そのために、透明性、追跡可能性、監査の仕組みを導入する。

政治的自由と保障:弾圧に利用されてきた法的枠組みの見直しを約束する。

制度の強化:2026年末までに最高裁判所(TSJ)および国家選挙評議会(CNE)の全面的な再編を行う。

TSJとCNEの刷新は、民主化への第一歩とみられている。

デルシー・ロドリゲス大統領代行は、この対話を「国内のさまざまな政治セクター間のより良い民主的共存への道筋を築くことに貢献し、ベネズエラ国民の利益につながると確信している」と評価した。アナリストらは、イングランド銀行からの資金調達が可能になることも、与党側にとっての利点であるとしている。

野党側では懐疑的な見方が優勢であり、野党指導者のマリア・コリーナ・マチャド氏がこのプロセスに参加していないことや、米国の戦略の真の目的が不明確である点を疑問視している。

一方、ベネズエラ国民は、過去の対話失敗の経験を踏まえながら、この状況を注視している。それでも、世論調査会社インテルラセス(Hinterlaces)の調査によると、同国の主要な課題である経済問題が解決されることを条件として、対話を支持する声が90%に上っている。

対話の第2段階は9月に予定されており、そのほかの合意事項を支えるために必要な法的基盤である司法改革が優先課題とされている。

(マガリ・ヨネクラ)

(ベネズエラ、米国)

ビジネス短信 2394eb963cfd0056

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ベネズエラ、政府と野党間の対話プロセス第1段階が終了

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/2394eb963cfd0056.html

時系列

主な数値

対話を支持する声の割合 90%

この事例から確認すべきポイント

本発表は、ベネズエラにおける政府と野党間の政治対話の進捗に関するものであり、最高裁判所や国家選挙評議会の再編、震災後の復興資金返還に向けた資産管理体制の構築などが協議されています。現時点で直接的な日本国内の企業活動への規制や処分の発令はありませんが、同国における政治・経済情勢の変化や制度改革、司法の動向は、現地に進出する、あるいは貿易・投資関係を有する企業にとって事業リスクやカントリーリスクに直結するため、継続的な情報収集と動向注視が求められます。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-08-18

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