「AIoT」による予知保全でラオスの製造現場を支援、ラオス発テクノロジー企業センサーノードに聞く
この発表の要点
- ラオスのSensornode IoT Technologyは、AIoT技術を活用し製造業の予知保全やスマート農業などを展開している。
- 同社は2030年までにラオス国内で200社以上の顧客獲得を目指し、東南アジア市場への進出を計画している。
- 日本企業との連携を重要な成長戦略と位置づけ、SIerやIoT関連企業との協業、振動診断技術の高度化を図る意向。
企業・自治体への影響
本記事は、ラオス市場への事業展開を検討している日本企業、特に製造業、IT・IoTソリューション提供企業、およびSIerにとって、現地のテクノロジー企業の動向と連携機会を把握する上で重要な情報となります。国際規格に基づく技術提携の可能性も示唆されており、技術開発部門や海外事業部門は注目すべきです。
対応すべきこと
- ラオス市場への進出を検討している企業は、Sensornode IoT Technologyの事業内容と連携可能性を調査する。
- IoTソリューションや予知保全技術を持つ日本企業は、Sensornodeとの協業機会を検討する。
- ISO 18436-2に基づく振動診断技術を持つ企業は、技術提携の可能性について情報収集を行う。
- 海外事業部門や技術開発部門は、本記事の内容を共有し、今後の事業戦略に活かす。
対象部門: 経営者 情シス 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ジェトロ |
|---|---|
| 業界 | IT・ソフトウェア |
| 発表日 | 2026-08-12 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年08月12日
ラオスを拠点に、人工知能(AI)とモノのインターネット(IoT)を組み合わせた「AIoT」の普及に取り組むのが、Sensornode IoT Technology(以下、センサーノード)だ。同社は、コンピュータ工学とシステム設計に詳しいラオス人技術者、ティー・チュアンテビー氏が2023年に設立した。製造業、農業、エネルギーなど幅広い分野で、実証実験やシステム導入を進めている。ジェトロは同氏に事業内容や今後の展望を聞いた(取材日:8月6日)。
ティー・チュアンテビー創業者兼代表取締役(センサーノード提供)
主力サービスは、自社開発の機器管理・監視プラットフォーム「Sensorclouds」だ。振動センサーなどのIoT機器をクラウドに接続し、設備を24時間監視する。異常な振動や、通常とは異なるエネルギー消費を検知すると、担当者に自動通知する仕組みだ。
製造現場では、主に故障の兆候を事前に把握する「予知保全」に活用されている。振動データを分析し、ベアリングの摩耗、部品の緩み、軸ずれなどを早期に特定することで、突発的な操業停止を防ぎ、保守費用を抑えることができる。すでにラオス国内のコンクリート工場などで導入実績がある。
スマート農業分野では、土壌や作物・家畜の生育・飼育環境を監視するほか、施肥、給餌、灌漑、換気などを自動制御している。水や肥料、飼料を必要な時期に必要な量だけ供給し、資源の無駄を抑えながら生産性の向上を図る。
同社の強みは、ソフトウエア開発にとどまらず、センサーや通信機器の設計、通信網の構築、クラウド接続、現場での設置までを一貫して手掛ける点にある。現場に詳しい地元のエンジニアが、顧客の課題や環境に応じて柔軟に対応することで、大手企業との差別化を図っている。
現在は、スマート電力メーターを活用したホテルの電気料金管理やエネルギー消費量の可視化・予測、住宅の室内環境・安全管理にも事業を広げている。2030年までにラオス国内で200社以上の顧客を獲得し、将来は東南アジア市場へ進出する計画だ。
日本企業との連携も重要な成長戦略の1つだ。ラオスに進出する日系企業へのシステム導入を進めるとともに、日本のSIer(注1)やIoT関連企業と連携し、現地での設置や保守、運用を担うパートナーとなることを目指している。また、国際規格ISO 18436-2(注2)に基づく資格を持つ日本の専門家や企業との協力を通じて、振動診断技術の高度化も図りたい考えだ。こうした協業により技術力を強化し、ラオスの産業高度化に貢献するとともに、東南アジアでの事業拡大を目指す。
(注1)SIer(システムインテグレーター)とは、企業の課題や要望に応じ、情報システムの企画・設計から開発、導入、運用、保守までを担う事業者。
(注2)ISO 18436-2は、振動による機械の状態監視・診断を行う技術者の訓練と認証に関する国際規格。
(山田健一郎)
(ラオス)
ビジネス短信 b12fd3f96d248a10
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「AIoT」による予知保全でラオスの製造現場を支援、ラオス発テクノロジー企業センサーノードに聞く
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/b12fd3f96d248a10.html
時系列
- 2023-XX-XX Sensornode IoT Technologyが設立
- 2026-08-06 ジェトロがティー・チュアンテビー氏に取材
- 2026-08-12 ジェトロが本記事を公開
- 2030-XX-XX ラオス国内で200社以上の顧客獲得を目指す
主な数値
| 設立年 | 2023年 |
|---|---|
| 顧客獲得目標 | 200社以上 |
この事例から確認すべきポイント
本記事は、ラオスのテクノロジー企業Sensornode IoT Technologyの事業内容と成長戦略を報じるものです。同社はAIoT技術を核に、製造業の予知保全、スマート農業、エネルギー管理といった多岐にわたる分野でサービスを展開しており、特にソフトウエア開発から現場設置まで一貫して手掛ける点が強みとされています。今後の成長戦略として、2030年までのラオス国内での顧客拡大、東南アジア市場への進出、そして日本企業との連携強化を掲げています。日本企業にとっては、ラオス市場への進出や現地でのIoTソリューション導入、あるいは技術提携の機会を探る上で参考となる情報です。特に、ISO 18436-2に基づく振動診断技術の高度化における日本企業との協業意向は、関連技術を持つ企業にとって具体的な連携の可能性を示唆しています。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-12
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