食品事業者がノウハウ共有、「北陸の食輸出促進セミナー」開催
最終確認日: 2026-08-13
この発表の要点
- 「日本の食輸出1万者支援プログラム」の活用促進を目的とした全国初の地域単位セミナーが開催された。
- 北陸地域の食品事業者3社が、輸出における具体的な課題(商品、賞味期限、販路、文化)と克服方法を共有した。
- 政府は2030年までに農林水産物・食品の輸出額5兆円達成を目指しており、ジェトロなどが事業者支援を強化している。
企業・自治体への影響
食品・農林水産関連企業は、政府の輸出促進政策と具体的な支援プログラムの存在を認識し、海外展開の機会を検討すべきです。特に、中小規模の事業者にとっては、先行事例や関係機関のノウハウが事業戦略策定の参考となります。
対応すべきこと
- 「日本の食輸出1万者支援プログラム」の詳細を確認する。
- ジェトロなど関係機関が提供する輸出支援策やセミナー情報を収集する。
- 自社の製品・サービスが海外市場で通用するか、事例を参考に課題と対策を検討する。
- 輸出を検討する際は、製品の現地適応、販路開拓、賞味期限延長などの具体的な戦略を立案する。
対象部門: 経営者 広報 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ジェトロ |
|---|---|
| 業界 | 食品・飲料 |
| 発表日 | 2026-08-13 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
| 地域 | 石川県 |
発表された内容
2026年08月13日
北陸農政局、中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局、ジェトロ、中小企業基盤整備機構(中小機構)北陸本部は7月23日、金沢市で「北陸の食輸出促進セミナー」を開催した。同セミナーは、2026年4月に発足した「日本の食輸出1万者支援プログラム」の活用促進を狙ったもので、地域単位でのセミナー開催は全国で初めて。北陸地域の食品および農林水産事業者など約140人が参加し、北陸三県の事業者による取り組み事例や関係機関による支援施策について理解を深め、ノウハウを共有した。
セミナーでは輸出実績のある北陸地域の食品事業者3社が登壇し、事例紹介を行った。まず、だし製品メーカーのかね七(富山県富山市)は、海外事業にあたって直面した4つの壁(商品、賞味期限、販路、文化の壁)とそれらの克服方法を紹介。同社は「UMAMI-DASHI」など海外向けブランドを作り、既存商品への付加価値を生み出すことで海外に訴求ができる商品の再設計を図りつつ、包装パッケージを改良することで賞味期限延長を実現した。さらにバイヤー商談会や国内外展示会を通しての販路開拓、動画などで、だしの認知拡大に取り組んだ(注)。
水産練り物メーカーであるスギヨ(石川県七尾市)は、国内市場の縮小と激しい競争による利益圧迫の中で、会社として生き残りをかけ海外展開を決意した。その上で「誰に、どう売るか」という営業戦略、「誰が、どう決断するか」という経営者の陣頭指揮、「何を、どう適応させるか」という商品戦略、これらの3つの歯車を連動させることで、米国やアジア向けを中心とした輸出を実現させた。同社は、自社製品の輸出に加え、地域事業者の商品を混載して海外展開する「メーカー発商社」として共同輸出の仕組みづくりも進めている。
最後に酒蔵である田辺酒造(福井県吉田郡永平寺町)は、小規模事業者としての輸出の取り組みを紹介した。従業員5人という家族経営の同社では、代表取締役が輸出業務を担当する中、「自社で対応できる範囲に絞る」ことを重視している。輸出先をアジアに限定するとともに、取引先の選定では規模や販売力だけでなく、和酒に関する専門性やコミュニケーションの取りやすさも重視している。結果、同社は台湾・香港・シンガポールなどを中心に輸出を実現している。
参加者からは、「海外現地で手に取ってもらえる商品にアレンジしていくために、現場のニーズを把握する重要性を認識できた」との意見や、「小さな会社でも輸出に挑戦し今後の経営に生かしたい」などとのコメントが寄せられた。
政府が掲げる2030年までに農林水産物・食品の輸出額を5兆円とする目標の達成に向け、ジェトロでは関係機関と連携しながら事業者支援を行っている。
会場の様子(ジェトロ撮影)
(注)同社については、ウェブページにてジェトロ活用事例を公開中。現在では、米国・台湾以外にも世界約24カ国・地域への輸出実績を持つ。
(吉川尚孝)
(日本)
ビジネス短信 aa4371a6e02bea21
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食品事業者がノウハウ共有、「北陸の食輸出促進セミナー」開催
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/aa4371a6e02bea21.html
時系列
- 2026-04-XX 「日本の食輸出1万者支援プログラム」が発足
- 2026-07-23 「北陸の食輸出促進セミナー」が金沢市で開催
主な数値
| セミナー参加者数 | 140人 |
|---|---|
| 登壇事業者数 | 3社 |
| 政府目標輸出額 | 5兆円 |
| 政府目標達成年 | 2030年 |
| かね七の輸出実績国・地域数 | 24カ国・地域 |
| 田辺酒造の従業員数 | 5人 |
この事例から確認すべきポイント
本セミナーは、政府が掲げる農林水産物・食品輸出額5兆円目標(2030年)達成に向けた具体的な支援策の一環であり、地域単位での開催は全国初という点で注目されます。中小企業が輸出に際して直面する商品開発、賞味期限延長、販路開拓、文化適応といった具体的な課題に対し、先行事例から実践的なノウハウが共有されました。特に、かね七の「UMAMI-DASHI」のような海外向けブランド開発、スギヨの「メーカー発商社」モデル、田辺酒造の「対応範囲の限定」といった戦略は、規模や業態を問わず輸出を検討する事業者にとって示唆に富みます。自社の強みを活かしつつ、関係機関の支援プログラムを積極的に活用し、具体的な輸出戦略を策定・実行することの重要性が再確認されました。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-13 / 最終確認: 2026-08-13
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-08-13
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