インドGJ州スタートアップ、IoT機器向け半導体を開発
この発表の要点
- インドのスタートアップIndieSemiCがIoT機器向けRISC-V/LoRa半導体を開発。
- この半導体はIoT機器のデータ処理能力向上、省エネ化、コスト低下に貢献。
- IndieSemiCは日本の半導体企業、自動車OEM、電子機器メーカーなどとの協業や投資に関心を示している。
企業・自治体への影響
日本の半導体企業、自動車OEM、ティア1サプライヤー、電子機器メーカー、IoTソリューション企業、産業オートメーション企業は、インドのスタートアップとの技術提携や共同開発、投資を通じて、新たなビジネス機会やサプライチェーンの多様化を検討する可能性があります。
対応すべきこと
- ジェトロのJ-Bridgeプラットフォームを通じて、IndieSemiCとの協業可能性について情報収集を行う。
- IoT機器向け半導体技術の最新動向を注視し、自社製品やサービスへの応用可能性を評価する。
- インド市場における半導体関連の投資機会や研究開発パートナーシップについて、関連部門と連携して検討する。
対象部門: 経営者 広報 経理 情シス
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ジェトロ |
|---|---|
| 業界 | 半導体、IoT |
| 発表日 | 2026-08-05 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
| 地域 | インド西部グジャラート州 |
発表された内容
2026年08月05日
インド西部グジャラート(GJ)州のファブレス半導体スタートアップ、インディセミシー(IndieSemiC)は7月24日、米国半導体サプライヤーのセムテック(Semtech)と提携し、IoT(モノのインターネット)機器向けにLoRa(ローラ、注1)接続を統合した64ビットRISC-V(リスクファイブ、注2)ベースの半導体製品を開発したと発表した。
インディセミシーは2022年に設立され、GJ州アーメダバードを拠点としてASIC(特定用途向け集積回路)、無線通信モジュール、システム半導体(SoC/SiP)の設計開発を行う。2026年7月時点の従業員は約30人で、2025年3月期の売上高は876万ルピー(約1,489万円、1ルピー=約1.7円)。これまでセムテック(LoRa技術)、ノルディックセミコンダクター(Bluetooth LE:低消費電力通信)、シーダック(C-DAC:インド政府系研究機関)、ケインズ・テクノロジー(半導体後工程アウトソース受託企業)などと提携・協業を発表している。
64ビットRISC-Vの機能とLoRa通信の機能が1つの半導体パッケージ(SiP)として設計製造されることで、末端のセンサー端末(エッジ)での高度なデータ処理が可能となる。IoT機器メーカーにとっては、使いやすさの向上、省エネ化、トータルコストの低下などが期待できる。
インド商工省、電子・情報技術省、インド半導体ミッション(ISM)も本案件を支援しているとされ、今後の試作、顧客獲得、量産の状況次第では、GJ州を中心に今後のスマート工場や、スマート農業、スマートシティー、医療・ヘルスケア機器などにも組み込まれていく可能性がある。
同社のニクル・シャーCEOはジェトロのインタビュー(7月28日)に対し、「当社はイノベーションと長期的なパートナーシップを重視する日本の半導体企業、自動車OEM、ティア1サプライヤー、電子機器メーカー、IoTソリューション企業、産業オートメーション企業との協業を希望している」と話した。また、日本の投資家を含めた資金調達、日本の大学や企業との研究開発(R&D)パートナーシップにも関心を寄せており、ジェトロのオープンイノベーションビジネスプラットフォーム「J-Bridge」にも参加している。
インディセミシー設計の半導体製品(ジェトロ撮影)
インディセミシーが入居するインキュベーション施設(ジェトロ撮影)
(注1)少ない電力で遠くまでデータを送る無線通信技術。
(注2)CPU設計ルールの1つ。オープン仕様、ライセンス料不要、自由に拡張可能といった特徴がある。
(林田勇太、サンチット・オザ)
(インド)
ビジネス短信 551fe1d6baca4b9f
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ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
インドGJ州スタートアップ、IoT機器向け半導体を開発
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/551fe1d6baca4b9f.html
時系列
- 2022-XX-XX インディセミシー設立
- 2025-03-XX インディセミシーの2025年3月期売上高が876万ルピーを記録
- 2026-07-XX インディセミシーの従業員が約30人となる
- 2026-07-24 インディセミシーが米国Semtechと提携し、IoT機器向け半導体製品を開発したと発表
- 2026-07-28 インディセミシーのニクル・シャーCEOがジェトロのインタビューに応じる
- 2026-08-05 ジェトロが本件に関するビジネス短信を発表
主な数値
| インディセミシー設立年 | 2022年 |
|---|---|
| インディセミシー従業員数(2026年7月時点) | 約30人 |
| インディセミシー売上高(2025年3月期) | 876万ルピー |
| インディセミシー売上高(2025年3月期、日本円換算) | 1489万円 |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、インドのスタートアップがIoT市場の成長を見据え、先進的な半導体技術開発に取り組んでいる現状を示すものです。LoRaとRISC-Vを統合した半導体は、IoT機器のエッジコンピューティング能力を向上させ、省エネ化とコスト削減に貢献する可能性を秘めています。特に、日本の企業に対して協業や投資、研究開発パートナーシップへの強い関心を示している点は注目に値します。これは、日本の半導体、自動車、電子機器、IoTソリューション、産業オートメーション関連企業にとって、新たな技術導入や市場開拓の機会となり得ます。国際的な技術提携やサプライチェーンの多様化を検討する上で、インドのスタートアップエコシステムへの理解と情報収集が重要となるでしょう。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-05
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