経済・産業トレンド

ブラジルの対内直接投資額、上半期は前年同期比23.4%増

ブラジル中央銀行は2026年上半期の対内直接投資統計を発表し、投資額は前年同期比23.4%増の217億1,076万ドルに達しました。輸出拡大とコモディティー好調が投資流入の背景にあり、輸出額は11.1%増、貿易黒字は40.3%増の423億5,746万ドルでした。投資は米国が首位で、業種別ではサービス業が最大を占めました。ボルボ、コカ・コーラ、COFCO、ネオエネルジアなど複数の外国企業が大規模な投資計画を表明しています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

ブラジル市場への進出や事業拡大を検討している製造業、サービス業、農業関連企業にとって、投資環境の好転を示す指標となる。特に、コモディティー関連の輸出を手掛ける企業や、インフラ・エネルギー分野への投資を検討する企業は、ブラジルの経済動向を注視する必要がある。日本企業がブラジル市場で競争力を維持・向上させるための戦略立案において、本発表は重要な参考情報となる。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 経理 広報 法務

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ジェトロ
発表日 2026-08-05
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年08月05日

ブラジル中央銀行は7月28日、2026年上半期(1~6月)の対内直接投資統計を発表した。対内直接投資額は217億1,076万ドルとなり、前年同期比23.4%増加した(注1)。現地誌「イスト・エー」(7月28日付)によれば、好調な投資流入の背景として、ブラジル企業の輸出の拡大が挙げられており、大豆・牛肉などコモディティー輸出の好調がブラジル企業の収益を押し上げ、海外投資家にとっての魅力を高めたと報じられている。ブラジル中銀の発表(7月28日付)によれば、上半期の輸出額は前年同期比で11.1%増加した。貿易黒字は423億5,746万ドルで、前年同期比40.3%増だった(注2)。

投資相手国・地域別では、米国が54億2,741万ドルで首位だった。次いでオランダ(44億3,356万ドル)、英国(14億4,271万ドル)、シンガポール(13億1,348万ドル)、スイス(10億9,115万ドル)が続いた。業種別では、サービス業が全体の51.5%を占めて最大となった。工業が34.6%、農業・畜産・鉱業が13.0%、不動産販売が0.8%だった。

また、上半期には外国企業による投資計画の発表が相次いだ。スウェーデンに本社を置くボルボは2月11日、2026~2028年にかけて、既存のパラナ州クリチバ市のトラック工場、研究開発拠点、販売網の拡充に25億レアル(約785億円、1レアル=約31.4円)を投資すると発表した。ジェラルド・アルキミン副大統領兼商工開発サービス相は2月26日、米コカ・コーラが2030年までに新工場の建設や物流センターの拡充などに300億レアル(約9,420億円)を投資する計画を明らかにした。マットグロッソ州ロンドノポリス市は4月14日、中国の穀物・食品大手、中糧集団(COFCO)が同市に保有する大豆搾油工場拡張へ20億レアル超(約628億円)を投資する計画があることを発表した。スペインの電力大手イベルドローラ傘下のネオエネルジアは5月8日、2026~2030年にかけてブラジルの配電事業に500億レアル(約1兆5,700億円)を投資すると発表した。

(注1)国際収支ベースで、利益の再投資および親子会社間の資金貸借を含まないグロスの直接投資額(フロー)。
(注2)詳細は、2026年7月15日記事参照。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル、米国、オランダ、英国、シンガポール、スイス)

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ブラジルの対内直接投資額、上半期は前年同期比23.4%増

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/e8a2aeee2a75560e.html

時系列

主な数値

2026年上半期の対内直接投資額 21710760000ドル
2026年上半期の対内直接投資額増加率 23.4%
2026年上半期の輸出額増加率 11.1%
2026年上半期の貿易黒字 42357460000ドル
2026年上半期の貿易黒字増加率 40.3%
米国からの投資額 5427410000ドル
オランダからの投資額 4433560000ドル
英国からの投資額 1442710000ドル
シンガポールからの投資額 1313480000ドル
スイスからの投資額 1091150000ドル
サービス業の対内直接投資割合 51.5%
工業の対内直接投資割合 34.6%
農業・畜産・鉱業の対内直接投資割合 13.0%
不動産販売の対内直接投資割合 0.8%
ボルボの投資計画額 2500000000レアル
ボルボの投資計画額(円換算) 78500000000円
コカ・コーラの投資計画額 30000000000レアル
コカ・コーラの投資計画額(円換算) 942000000000円
COFCOの投資計画額 2000000000レアル超
COFCOの投資計画額(円換算) 62800000000円
ネオエネルジアの投資計画額 50000000000レアル
ネオエネルジアの投資計画額(円換算) 1570000000000円

この事例から確認すべきポイント

本発表は、2026年上半期のブラジル経済が対内直接投資と輸出の好調により堅調に推移していることを示しています。特にサービス業への投資が活発であり、コモディティー輸出の拡大が海外投資家の魅力を高めている点が注目されます。企業は、ブラジル市場への進出や事業拡大を検討する際、これらの経済指標や主要企業の投資動向を参考に、市場機会とリスクを慎重に評価する必要があります。また、特定の産業分野(サービス、製造、農業・鉱業、エネルギーインフラ)における投資の活発化は、関連する日本企業にとって新たなビジネスチャンスや競争環境の変化を示唆しており、継続的な情報収集と戦略的な検討が求められます。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-08-05

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