ベトナム、初のアルミニウムインゴットの生産に成功
最終確認日: 2026-08-05
この発表の要点
- ベトナムが初のアルミニウムインゴット生産に成功し、アルミニウム製錬の電解技術を確立した。
- これにより、国内のアルミニウム製品メーカーは輸入依存を低減し、サプライチェーンの安定化が期待される。
- 政府は2031年から2050年にかけ、アルミナおよびアルミニウムインゴットの生産能力を大幅に拡大する目標を掲げている。
企業・自治体への影響
ベトナム国内の製造業、特にアルミニウム製品メーカーは、原材料調達の安定化とコスト削減の恩恵を受ける可能性がある。国際的な非鉄金属市場においては、ベトナムが新たな供給国として存在感を増し、サプライチェーンに変化をもたらす可能性があるため、関連する貿易・製造業の企業は動向を注視する必要がある。
対応すべきこと
- ベトナムの産業政策や非鉄金属市場の動向に関する情報を継続的に収集する。
- 自社のサプライチェーンにおけるアルミニウム関連製品の調達戦略を見直す。
- ベトナムでの事業展開を検討している場合、現地の産業動向や投資環境の変化を評価する。
対象部門: 経営者 経理 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 業界 | 製造 |
|---|---|
| 発表日 | 2026-08-04 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年08月04日
ラムドン省人民委員会とトラン・ホン・クアン冶金(やきん)有限会社は7月26日、ベトナム初のアルミニウムインゴット生産を記念する式典を、同省内の製造工場で開催した。式典には、ファン・バン・ザン副首相をはじめ、各省庁やラムドン省の幹部らが出席した。現地メディアは、同社によるベトナム初のアルミニウムインゴットの純度は99.71%に達し、初日に生産された分は、同日完売したと報じている。
今回のアルミニウムインゴットの生産は、同国がアルミニウム製錬における電解技術を確立したことを意味する。これまで同国では、ボーキサイトから精製したアルミナを電気分解してアルミニウムを生産する設備・能力がなく、国内で生産されたアルミナは全量が輸出されていた。このため、国内のアルミニウム製品メーカーは、原材料となるアルミニウムインゴットを輸入に依存していた。
旧ダクノン省(行政区画再編後のラムドン省)科学技術局によると、同地域には国の総埋蔵量の3分の2となるボーキサイトが埋蔵しており、推定埋蔵量は約54億トン、アルミニウム含有量は35~40%と推定される。今回生産に成功した工場が本格稼働すれば、年間45万トンのアルミニウムインゴット生産が可能となる。生産額は35兆ドンから36兆ドン(約2,170億円から2,232億円、1ドン=約0.0062円)になるという。これにより、同国のアルミニウム輸入額を年間約15億ドル削減できる可能性がある。
同国における鉱物資源の採掘などの計画は、2023年7月18日付の首相決定866/QĐ-TTgにおいて承認されている。政府は、2031年から2050年にかけて、既存工場の能力拡張などを通して、アルミナの生産能力を年間1,200万~1,920万トンとする目標を掲げる。原料確保のためのプロジェクト投資や再生可能エネルギー投資を推奨するとともに、アルミニウムインゴットの年間生産量を225万~245万トンとすることを見込んでいる。
(丹野広大)
(ベトナム)
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ベトナム、初のアルミニウムインゴットの生産に成功
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/83104dba0f838dff.html
時系列
- 2023-07-18 首相決定866/QĐ-TTgにより、鉱物資源の採掘などの計画が承認
- 2026-07-26 ラムドン省人民委員会とトラン・ホン・クアン冶金有限会社がベトナム初のアルミニウムインゴット生産を記念する式典を開催
主な数値
| アルミニウムインゴットの純度 | 99.71% |
|---|---|
| ボーキサイト推定埋蔵量 | 5.4億トン |
| ボーキサイトのアルミニウム含有量 | 35~40% |
| 本格稼働時の年間アルミニウムインゴット生産能力 | 45万トン |
| 本格稼働時の年間生産額(ドン) | 35兆~36兆ドン |
| 本格稼働時の年間生産額(円) | 2170億~2232億円 |
| 年間アルミニウム輸入額削減見込み | 15億ドル |
| 2031-2050年アルミナ年間生産能力目標 | 1200万~1920万トン |
| 2031-2050年アルミニウムインゴット年間生産量見込み | 225万~245万トン |
この事例から確認すべきポイント
今回の発表は、ベトナムが非鉄金属産業において重要な技術的自立を達成したことを示唆する。これまで全量輸出されていた国内産アルミナを原料に、自国でアルミニウムインゴットを生産する能力を獲得したことは、サプライチェーンの安定化と輸入依存度低減に大きく貢献する。推定54億トンという豊富なボーキサイト資源を背景に、政府が掲げる2031年から2050年にかけての生産能力拡張目標は、同国の産業構造変革と経済成長を加速させる可能性を秘めている。再生可能エネルギー投資の推奨も、持続可能な産業発展への意欲を示すものと解釈できる。企業は、ベトナムの産業政策やサプライチェーンの変化を注視し、新たなビジネス機会やリスクを評価する必要がある。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-04 / 最終確認: 2026-08-05
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-08-05
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