第1四半期の実質GDPは前年同期比4.6%成長、農業が牽引
この発表の要点
- モロッコの実質GDPは2026年第1四半期に前年同期比4.6%成長を達成した。
- 農業部門が前年同期比18.4%増と大幅に成長を牽引した一方で、非農業部門は成長が鈍化し、第二次産業はマイナス成長に転じた。
- 電力・水道、鉱業、製造業といった第二次産業の主要分野で付加価値が減少した。
企業・自治体への影響
モロッコ市場に進出している、または進出を検討している企業は、農業関連産業の好調と第二次産業の低迷という経済構造の変化を把握する必要があります。特に製造業、鉱業、エネルギー関連企業は、現地での事業戦略や投資計画を見直す際の重要な情報となり、貿易・投資部門、経営企画部門、海外事業部門などが影響を受ける可能性があります。
対応すべきこと
- モロッコ経済の最新動向として、関係部門(海外事業、経営企画など)へ本情報を共有する。
- 自社の事業がモロッコの農業部門または第二次産業の動向と関連するかを確認し、事業戦略への影響を評価する。
- 今後のモロッコ政府の経済政策や産業振興策に関する追加情報を継続的に収集する。
対象部門: 経営者 経理 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | モロッコ高等計画委員会(HCP) |
|---|---|
| 発表日 | 2026-06-29 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月14日
モロッコ高等計画委員会(HCP)は6月29日、2026年第1四半期の国民経済計算の結果を発表した。実質GDP成長率は前年同期比4.6%となり、2025年第1四半期の5.0%からやや減速したものの、引き続き堅調な成長を維持した。
成長を支えたのは農業部門で、農業付加価値は前年同期比18.4%増となり、前年同期の8.1%増を大きく上回った。一方、非農業部門の成長率は前年同期の4.0%から2.6%へ低下した。特に、第二次産業の付加価値は、実質ベースで前年同期の2.9%増から1.0%減へ転じた。分野別にみると、電力・水道が前年同期の0.1%増から3.4%減へ、鉱業が9.3%増から3.2%減へ、製造業が1.0%増から1.3%減へ、それぞれ減少に転じた。建設業は引き続きプラス成長を維持したものの、伸び率は7.1%から1.5%へ鈍化した。
このように、2026年第1四半期は、非農業部門、特に第二次産業の低迷が鮮明となったが、農業付加価値の大幅な増加と堅調な内需が経済全体の成長を下支えした。このほか、インフレ率は1.1%に抑えられ、経済全体の資金調達必要額はGDP比1.5%にとどまった。
(鈴木優香)
(モロッコ)
ビジネス短信 139246aa7915c2ef
関連情報
dummy
もっと見る
ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
第1四半期の実質GDPは前年同期比4.6%成長、農業が牽引
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/139246aa7915c2ef.html
時系列
- 2026-06-29 モロッコ高等計画委員会(HCP)が2026年第1四半期の国民経済計算の結果を発表
- 2026-07-14 ジェトロがモロッコの経済統計に関するビジネス短信を公開
主な数値
| 2026年第1四半期の実質GDP成長率 | 4.6% |
|---|---|
| 2025年第1四半期の実質GDP成長率 | 5.0% |
| 2026年第1四半期の農業付加価値成長率 | 18.4%増 |
| 2025年第1四半期の農業付加価値成長率 | 8.1%増 |
| 2026年第1四半期の非農業部門成長率 | 2.6% |
| 2025年第1四半期の非農業部門成長率 | 4.0% |
| 2026年第1四半期の第二次産業付加価値成長率 | -1.0%減 |
| 2025年第1四半期の第二次産業付加価値成長率 | 2.9%増 |
| 2026年第1四半期の電力・水道付加価値成長率 | -3.4%減 |
| 2025年第1四半期の電力・水道付加価値成長率 | 0.1%増 |
| 2026年第1四半期の鉱業付加価値成長率 | -3.2%減 |
| 2025年第1四半期の鉱業付加価値成長率 | 9.3%増 |
| 2026年第1四半期の製造業付加価値成長率 | -1.3%減 |
| 2025年第1四半期の製造業付加価値成長率 | 1.0%増 |
| 2026年第1四半期の建設業付加価値成長率 | 1.5% |
| 2025年第1四半期の建設業付加価値成長率 | 7.1% |
| インフレ率 | 1.1% |
| 経済全体の資金調達必要額 | 1.5GDP比% |
この事例から確認すべきポイント
モロッコの2026年第1四半期経済は、実質GDP成長率が前年同期比4.6%と堅調を維持したものの、その内訳には顕著な偏りが見られます。農業部門が大幅な成長を牽引する一方で、非農業部門、特に第二次産業(電力・水道、鉱業、製造業)は軒並みマイナス成長に転じ、経済構造における課題が浮き彫りになりました。この状況は、モロッコ経済が依然として農業セクターの動向に大きく左右される脆弱性を抱えていることを示唆しています。インフレ率が低く抑えられている点は安定要因ですが、産業の多角化と非農業部門の競争力強化が今後の持続的成長には不可欠であると考えられます。この統計は、モロッコ市場への投資や事業展開を検討する企業にとって、産業ごとのリスクと機会を評価する上で重要な情報となります。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-14
関連事例
- エチオピア、7月のCPI上昇率は前年同月比15.3%
- イランとインドネシア、環境分野の協力強化で協議
- 金属塑性加工展示会「MF INDIA 2026」がチェンナイで初開催
- 米カリフォルニア州、ZEV充電・水素供給インフラに9,520万ドル投資
- 投資促進3機関を統合、インベスト・バングラデシュ庁が発足
自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?
無料でプレスリリースを掲載する