日英政策の具現化に向け、英国主要大学との協業・技術連携推進のイベントをロンドンで開催
この発表の要点
- ジェトロが日英の技術連携強化を目的とした「Japan-UK Tech Innovation Partnership」イベントをロンドンで開催した。
- イベントでは日本企業5社と英国機関10機関がピッチを行い、約40件の商談が実施された。
- AI、量子、サイバー、通信、イノベーション、原子力などの重要分野での協業深化を目指す。
企業・自治体への影響
日本の製造業、IT・ソフトウェア企業、研究開発部門は、英国の大学やイノベーション機関との連携を通じて、新たな技術開発や市場開拓の機会を得られる可能性があります。特にフロンティアテクノロジー分野に関心のある企業は、国際協業の動向を注視する必要があるでしょう。
対応すべきこと
- ジェトロの「J-Bridge」事業や関連イベント情報を定期的に確認する。
- 自社の技術ニーズや研究シーズが日英連携の重点分野に合致するか検討する。
- 国際協業に関心のある研究開発部門や事業開発部門へ本情報を共有する。
- 英国市場への展開や技術提携を検討している企業は、ジェトロ等の支援機関に相談する。
対象部門: 経営者 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ジェトロ |
|---|---|
| 発表日 | 2026-07-03 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月03日
添付資料(78 KB)
ジェトロは6月11日、英国政府、在英国日本大使館、経済産業省と共催で、日英の技術連携強化を目的とした「Japan-UK Tech Innovation Partnership」イベントをロンドンで開催した。本イベントは、ロンドン・テック・ウィーク(6月8~12日)の開催に合わせて、ジェトロの国際協業連携事業「J-Bridge」の一環として実施。また、6月14日の日英首脳会談で発表された日英フロンティア・テクノロジー・パートナーシップの趣旨に沿うかたちで開催された(2026年6月17日記事参照)。
本イベントは、日英の最新のイノベーションや産業政策の共有、英国のイノベーション・エコシステムの中核となっている主要大学やイノベーション支援機関の取り組みの周知、それら英国を代表する大学(添付資料表参照)と日本企業との協業連携協議の深化、および日英関係者のネットワーク強化を目的に実施され、日英企業・大学関係者など約150人が参加した。当日は、英国から対日特使のデビッド・テイラー下院議員やマシュー・コリンズ国家安全保障副補佐官、サム・リスター・ビジネス貿易産業戦略担当副次官らが参加し、日本からは池上正喜在英大使館次席公使、福本拓也経済産業省審議官らが参加した。
イベントの冒頭のあいさつで、テイラー議員は、「私たちが目指しているのは、単なる交流ではなく、実際に成果を生む実践的なパートナーシップであり、人工知能(AI)、量子、サイバー、通信、イノベーション、原子力といった重要分野で、日英の強みを組み合わせることで世界的な競争力を高めることである」と述べた。本イベントがピッチ、ビジネスマッチング、共同研究の機会を生み出し、長期的な協力へとつながる重要なステップであるとし、日英連携の基盤をさらに発展させ、具体的な成果、パートナーシップ、経済効果につなげることへの期待を強調した。
また、後段のあいさつにおいて、リスター副次官は、25年6月に発表された英国現代産業戦略(2025年6月25日記事参照)において、両国の歴史・価値観・技術力など多くの点で深い共通基盤を有する日本が最初のパートナーとなった点を強調した(日英産業戦略パートナーシップ、注)。日英が連携する領域として、(1)投資・成長機会の共創、(2)サプライチェーン上の安全保障、(3)イノベーションの3つを上げた。
イベントでは、日本企業5社が技術ニーズや共同研究テーマを提示するリバースピッチを行うとともに、英国の大学の技術移転機構(TTO:Technology Transfer Office)や学内ベンチャーキャピタル(VC)、イノベーションパークの計10機関がそれぞれの機能、研究シーズや共同研究に関するピッチを行った。さらに、参加者間のネットワーキングおよび日本企業・英国大学間の個別ミートアップも併催し、具体的な連携に向け、約40件の商談が行われた。
産学官関係者によるフォトセッション(ジェトロ撮影)
ネットワーキングの様子(ジェトロ撮影)
(注)日英産業戦略パートナーシップは、2025年3月7日に行われた第2回日英戦略経済貿易政策対話で発表された。
(蒲田亮平、古川紗良)
(英国、日本)
ビジネス短信 f88b9be482bb94ba
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日英政策の具現化に向け、英国主要大学との協業・技術連携推進のイベントをロンドンで開催
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/f88b9be482bb94ba.html
時系列
- 2025-03-07 第2回日英戦略経済貿易政策対話で日英産業戦略パートナーシップが発表
- 2025-06-25 英国現代産業戦略が発表
- 2026-06-08 ロンドン・テック・ウィークが開始
- 2026-06-11 「Japan-UK Tech Innovation Partnership」イベントをロンドンで開催
- 2026-06-12 ロンドン・テック・ウィークが終了
- 2026-06-14 日英首脳会談で日英フロンティア・テクノロジー・パートナーシップが発表
- 2026-07-03 本発表日
主な数値
| 添付資料サイズ | 78KB |
|---|---|
| イベント参加者数 | 150人 |
| 日本企業のリバースピッチ数 | 5社 |
| 英国機関のピッチ数 | 10機関 |
| 商談件数 | 40件 |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、ジェトロが主導する日英間の技術連携強化イベントの開催報告であり、両国の産業戦略やフロンティアテクノロジーパートナーシップの具体化に向けた取り組みを示しています。イベントでは、日本企業による技術ニーズの提示と英国大学・イノベーション支援機関による研究シーズの紹介が行われ、具体的な商談へと繋がった点は、今後の国際協業の進展に期待を持たせるものです。特に、AI、量子、サイバー、通信、イノベーション、原子力といった重要分野での連携は、両国の競争力強化に資する可能性が高いとされています。国際的な技術連携を模索する企業にとって、このようなプラットフォームの活用は、新たなビジネス機会創出やサプライチェーンの安全保障強化に繋がる重要なステップとなるでしょう。また、政府間の戦略的合意が具体的なイベントを通じて企業間の連携に結びつくプロセスは、今後の国際協業モデルとしても注目されます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-03
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