経済・産業トレンド

重要鉱物がタシケント国際投資フォーラムの主要議題の1つに

第5回タシケント国際投資フォーラムが6月16日から18日に開催され、重要鉱物が主要議題の一つとなりました。ウズベキスタンでは25種類の重要鉱物開発に関する100件以上、総額20億ドル超の投資プロジェクトが進行中と報告されました。フォーラムでは、ウズベク技術金属コンビナートがフランスのソシエテ・ジェネラルや米国のタスカ、トラクシスなど外国企業・金融機関と約10件の協力文書を締結し、鉱物産業における国際協力の強化が図られました。

この発表の要点

企業・自治体への影響

重要鉱物のサプライチェーンに関わる製造業、商社、金融機関は、ウズベキスタンの鉱物資源開発動向と投資環境の変化を注視する必要があります。特に、同国への投資を検討する企業は、国際基準に準拠した事前評価や調査の不足といった課題を認識し、リスク管理体制を強化することが求められます。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 法務 広報 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 日本貿易振興機構(JETRO)
業界 鉱業・資源開発
発表日 2026-06-26
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年06月26日

第5回タシケント国際投資フォーラムが6月16日から18日にかけて開催された。重要鉱物が主要議題の1つに位置づけられ、進行中のプロジェクトや課題が議論されたほか、外国企業との協力文書が署名された。

6月17日にフォーラムの枠内で開催されたセッション「重要鉱物と資源外交:責任あるサプライチェーンの確保」において、鉱業・地質省のフェルーザ・ハミドワ第1次官は、ウズベキスタンでは25種類の重要鉱物の開発に関する総額20億ドル超の投資プロジェクトが100件以上実施されていると述べた。

ウズベキスタンの鉱物産業に対する外国企業の関心は強い。米国輸出入銀行のジョン・ヨバノビッチ総裁は、過去最大規模の米国企業の代表団がフォーラムに参加し、その多くがサプライチェーンの確保に注目していると述べた。

鉱物開発におけるウズベキスタン側の課題も議論された。ボストン・コンサルティング・グループのアンドレイ・ナビツキ・マネージングディレクターは、ウズベキスタンの鉱床では国際基準に基づいた事前評価や調査が不足しているケースが多く、投資判断に必要な情報が不足していると指摘。金融取引の件数や投下資本の規模が本来有している潜在力に比べて著しく少ないと述べた上で、国際的なプロセスに基づいた鉱物資源プロジェクトの実施の重要性を訴えた。

具体的な合意文書も交わされた。希少金属の採掘や加工を行う国営企業のウズベク技術金属コンビナート(UzTMK)は、フォーラム中に外国企業や金融機関と約10件の合意文書を締結した。同社が締結した文書の一部は次のとおり。

フランスのソシエテ・ジェネラルとのコンビナートの生産能力強化および輸出拡大を目的とした5,000万ユーロ規模の輸出前融資に関する契約

米国発の鉱物開発企業タスカとの高性能合金分野における共同プロジェクトに関する合意

米国のトラクシスとのモリブデン、モリブデン棒、およびレニウムの供給に関する総額1,600万ドルの3件の契約

トラクシスとの最大1億5,000万ドルに上る前払い金を伴う長期の金属買取契約

このほか、UzTMKはトラクシスや他の外国企業と地質探査、採掘および重要鉱物の加工を行う国際コンソーシアムの設立を計画している(「Uza.uz」6月22日)。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(ウズベキスタン)

ビジネス短信 ebb54968b8d9a861

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重要鉱物がタシケント国際投資フォーラムの主要議題の1つに

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/ebb54968b8d9a861.html

時系列

主な数値

タシケント国際投資フォーラム開催回数 5回
ウズベキスタンで開発中の重要鉱物の種類数 25種類
ウズベキスタンで実施中の投資プロジェクト件数 100件以上
ウズベキスタンで実施中の投資プロジェクト総額 20億ドル超
UzTMKが締結した合意文書件数 約10件
ソシエテ・ジェネラルとの輸出前融資規模 5000万ユーロ
トラクシスとのモリブデン等供給契約件数 3件
トラクシスとのモリブデン等供給契約総額 1600万ドル
トラクシスとの長期金属買取契約前払い金上限 1.5億ドル

この事例から確認すべきポイント

本発表は、ウズベキスタンが重要鉱物開発において国際的な投資と協力を積極的に推進している現状を示しています。特に、鉱業・地質省が25種類の重要鉱物に関する100件以上、総額20億ドル超の投資プロジェクトを進行させていることは、同国の資源開発への強いコミットメントを裏付けます。一方で、ボストン・コンサルティング・グループの指摘にあるように、国際基準に基づく事前評価や調査の不足が投資判断に必要な情報不足を招き、潜在力に見合う金融取引や投下資本の規模に至っていないという課題も浮き彫りになっています。このことは、ウズベキスタン側が国際的なプロセスに則ったプロジェクト実施の重要性を認識し、改善に取り組む必要があることを示唆しています。外国企業との具体的な合意文書締結は、国際協力の進展を示すものですが、同時に、投資環境の透明性向上とリスク評価の強化が今後の課題となるでしょう。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-26

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