経済・産業トレンド

日本産ペットフード、規制緩和の台湾市場に挑戦 ―ペットフード協会と連携し、ジェトロ初出展で14社の輸出をサポート―

ジェトロは2026年7月3日から6日まで台湾で開催される「2026 TAIPEI PETS SHOW」に、日本産ペットフードの輸出促進を目的にジャパンパビリオンを初出展します。14社1団体が参加し、輸入規制緩和された台湾市場で未流通の日本産ドライペットフードの輸出実現を目指します。日本台湾交流協会およびペットフード協会と連携し、日本の農林水産物・食品の輸出額5兆円目標(2030年)達成への貢献を目指す取り組みです。

この発表の要点

企業・自治体への影響

ペットフード製造・輸出関連企業は、台湾市場への新たな販路開拓の機会を得られます。特に、牛成分を含むドライペットフードを製造する企業は、規制緩和により輸出機会が拡大します。関連する商社や物流企業も、輸出量の増加に伴いビジネスチャンスが生まれる可能性があります。

対応すべきこと

対応優先度:  企業にとって新たな市場開拓の機会を提供するものであり、中長期的な事業戦略に影響を与える可能性があるため。

対象部門: 経営者 広報 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ジェトロ
業界 ペットフード製造
発表日 2026-06-17
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年06月17日

ジェトロは、2026年7月3日から6日まで、台湾・台北で開催される台湾最大規模のペット見本市「2026 TAIPEI PETS SHOW」において、日本産ペットフードの輸出促進を目的に、14社1団体とともにジャパンパビリオンを初出展します。本出展は、ジェトロとして、ペットフード事業者に特化した初の取り組みです。特に輸入規制緩和された台湾市場で未流通の日本産ドライペットフードの輸出実現を目指し、日本台湾交流協会及びペットフード協会(会員企業100社以上)と連携して、今後の輸出拡大に向けた足掛かりを築きます。

図:ジャパンパビリオンのイメージ

日本産ペットフード、成長市場の台湾へ販路拡大

日本における犬猫ペット飼育頭数は年々減少しており、付随してペットフード消費量も減少し続けています。一方で、台湾ではペットを家族のように扱う「ヒューマニゼーション」が進み、ペット飼育頭数の増加もあり、台湾ペットフード市場は2025年10億9,000万米ドルと評価され、2031年15億6,000万米ドルに達すると予測されています。台湾ではナチュラル原料やアレルギー対応など品質や機能性を重視した製品への需要が高まっており、日本産の「安心・安全」、「高品質」、「機能性」を活かせる有望市場です。

カギは“主食”―ドライペットフード輸出実現で輸出額倍増へ

現在、日本産ペットフードの台湾向け輸出額は、おやつやレトルトフードを中心に約30億円にとどまっています。消費量が多い主食のドライペットフードについては、これまで牛成分を含む商品に関する規制により参入できない状況にありましたが、輸入条件の緩和により新たなビジネス機会が生まれています。牛成分を含むドライフードが定着すれば継続的な需要が見込まれ、輸出額の倍増が期待されます。

台湾最大の専門見本市でペットフード単独パビリオンを初出展

こうした状況を踏まえ、本取り組みではジェトロとして初めて、ペットフード事業者のみに特化したジャパンパビリオンを設置します。「2026 TAIPEI PETS SHOW」は昨年延べ17万6千人が来場した台湾最大規模のペット見本市です。本パビリオンでは台湾市場で未流通の日本産ドライペットフードをはじめ、日本ならではの高品質・高付加価値製品を集中的にPRし、現地バイヤーとの商談を通じて輸出促進サポートします。

2030年輸出目標5兆円への貢献

本事業は、日本の農林水産物・食品の輸出額5兆円目標(2030年)の達成に向けた取り組みの一環です(ペットフードも対象)。ペットフードを輸出の柱の一つとし、重点的に取り組むことで輸出全体の底上げにつなげます。今後は台湾に加え、ペットフード市場の成長が著しい東南アジア諸国や世界最大のペットフード市場である米国等への展開を進め、日本産ペットフードのさらなる国際展開の拡大を図ります。

見本市開催概要

項目
詳細

イベント
2026 TAIPEI PETS SHOW(英文)/(中文)

開催日時
2026年7月3日(金曜)~7月6日(月曜)10時00分~18時00分

開催場所
台北南港展覽館1館4階(台北市南港區經貿二路1號)

出展企業
ペットフード・用品・サービスなど1,000社以上(2025年実績)

来場者・ペット数
18万人以上、1,000匹以上(2025年実績)

ジャパンパビリオン概要

項目
詳細

主催
ジェトロ、公益社団法人 日本台湾交流協会

協力
一般社団法人 ペットフード協会

ブース位置
台北南港展覽館1館4階 M410

面積
90平米

出展企業
14社1団体(10都道府県)

参加企業リスト

No
企業名(五十音順)
所在地

1
株式会社アルク・ロース
東京都品川区

2
いなばペットフード株式会社
静岡県静岡市/東京都中央区

3
有限会社オリエント商会
熊本県八代市

4
株式会社キョーリン
兵庫県姫路市

5
九州ペットフード株式会社
福岡県糟屋郡

6
株式会社高千穂ムラたび
宮崎県西臼杵郡

7
ドギーマンハヤシ株式会社
大阪府大阪市

8
株式会社not
北海道札幌市

9
日本ペットフード株式会社
東京都品川区

10
株式会社バイオフィリア
東京都新宿区

11
株式会社ペッツルート
大阪府八尾市

12
株式会社ペティオ
東京都港区/大阪府大阪市

13
ペットライン株式会社
岐阜県多治見市

14
株式会社まるじょう
広島県尾道市

15
一般社団法人ペットフード協会(団体)
東京都千代田区

ジェトロ農林水産食品部戦略企画課(担当:栢沼、酒井、高山)E-mail:AFA@jetro.go.jp Tel:03-3582-4966

お知らせ・記者発表

記者発表

2026年

日本産ペットフード、規制緩和の台湾市場に挑戦 ―ペットフード協会と連携し、ジェトロ初出展で14社の輸出をサポート―

ジェトロ公式SNSアカウント

出典: JETRO お知らせ・記者発表
URL: https://www.jetro.go.jp/news/releases/2026/a1ef71a941bbc571.html

時系列

主な数値

台湾ペットフード市場予測(2025年) 10億9,000万米ドル
台湾ペットフード市場予測(2031年) 15億6,000万米ドル
日本産ペットフードの台湾向け輸出額(現状) 約30億円
ジャパンパビリオン面積 90平米
日本の農林水産物・食品の輸出額目標(2030年) 5兆円

この事例から確認すべきポイント

本発表は、日本の農林水産物・食品の輸出拡大戦略の一環として、特に成長が見込まれる台湾のペットフード市場への参入を強化するジェトロの具体的な取り組みを示すものです。台湾における輸入規制緩和を好機と捉え、これまで輸出が困難だった主食のドライペットフードに焦点を当てることで、輸出額の倍増を目指す戦略が明確に示されています。「安心・安全」「高品質」「機能性」といった日本産品の強みを活かし、台湾市場の「ヒューマニゼーション」やナチュラル原料・アレルギー対応製品への需要の高まりに対応する方針です。ペットフード事業者のみに特化した初のジャパンパビリオン出展は、特定の産業分野への集中支援のモデルケースとなり、今後の東南アジア諸国や米国への展開計画も示されており、国際市場における日本産ペットフードのプレゼンス向上に向けた長期的な視点がうかがえます。企業は、このような政府機関の支援策や市場動向を注視し、自社の製品が国際市場で競争力を持つための戦略を検討する必要があり、特に規制緩和された市場への早期参入は、先行者利益を得る上で重要となります。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-17

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