経済・産業トレンド

上海汽車集団の自動車累計生産・販売台数が1億台を突破

中国の大手自動車メーカー上海汽車集団は2026年5月28日、世界における自動車の累計生産・販売台数が1億台を突破したと発表しました。これは中国自動車メーカーとして初の達成であり、傘下の新エネルギー車ブランド「智己LS9 Hyper」の納車をもって実現しました。同社は電動化・スマート化に1,500億元以上を投資し、約2万6,000件の専利を保有。2026年1~5月の累計販売台数は165万1,000台で中国市場首位を維持し、海外販売も大幅に増加しています。

この発表の要点

企業・自治体への影響

自動車製造業、特に新エネルギー車(NEV)やスマートカー関連企業は、中国市場における競争激化と技術革新の加速に注目する必要があります。知的財産戦略や研究開発投資の重要性が改めて示され、関連する法務・経営部門は自社の戦略を見直すきっかけとなるでしょう。

対応すべきこと

対応優先度:  業界の主要プレイヤーの動向と技術革新に関する発表であり、直接的な対応期限はないものの、中長期的な事業戦略に影響を与える可能性があるため。

対象部門: 経営者 法務 経理 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 上海汽車集団
業界 自動車製造
発表日 2026-06-18
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年06月18日

中国の大手自動車メーカー上海汽車集団(以下、上汽集団)は5月28日、世界における自動車の累計生産・販売台数が1億台を突破したと発表した。同社は、中国の自動車メーカーとして初の達成であり、中国自動車産業にとって新たな節目だとした。

同社によると、同日、傘下の新エネルギー(NEV)車ブランドである智己汽車の「智己LS9 Hyper」の納車をもって1億台を達成した。同モデルは、単なる記念モデルではなく、同社が掲げる次世代NEVの技術体系を体現した存在だという。「次世代のシャシー」「次世代の自動運転ハードウエア」「次世代の電動システム」という3つの領域の先端技術が搭載されているほか、将来的な高度自動運転への進化を前提に設計されている点も特徴だ。

2026年1~5月の同社の累計販売台数は165万1,000台に達し、5カ月連続で中国市場における首位を維持した。そのうち、自社ブランドは117万3,000台(前年同期比8.6%増)で、全体の約71.1%を占めた。海外販売も58万9,000台(45.9%増)と大幅に増加した。

同社はこの10年余り、電動化およびスマート化を重点分野とし、研究開発に累計1,500億元(約3兆4,500億円、1元=約23円)以上を投資し、保有する専利(特許、実用新案、意匠を含む)は約2万6,000件に及ぶという。これらの専利により、純電動、ハイブリッド、水素エネルギーの3つの車両体系に加え、バッテリー、電動駆動、スーパーハイブリッドシステム(注)、スマートカーなどを含む総合的な技術体系を構築してきた。

本件について中国政府系知財関連メディアの中国知識産権報は、「生産・販売規模の飛躍的な拡大の本質は、イノベーション能力と知的財産競争力の高度化にある」とコメントした。これを踏まえ、かつて中国の自動車産業は、コア技術・主要部品の海外依存率が高かったが、各メーカーによる研究開発投資と知的財産戦略の強化を通じて、新エネルギー車、インテリジェント・コネクテッド・ビークル、動力システムなどの分野で大きな進展を遂げていると評価した。

(注)電動駆動を主とし、エンジンは補助的に使う中国メーカー独自のハイブリッド技術の呼称。

(許蓓莉)

(中国)

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上海汽車集団の自動車累計生産・販売台数が1億台を突破

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出典: JETRO ビジネス短信
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/296a46c96c39389c.html

時系列

主な数値

累計生産・販売台数 100000000台
2026年1~5月累計販売台数 1651000台
2026年1~5月自社ブランド販売台数 1173000台
2026年1~5月自社ブランド販売比率 71.1%
2026年1~5月自社ブランド販売前年同期比増減率 8.6%増
2026年1~5月海外販売台数 589000台
2026年1~5月海外販売前年同期比増減率 45.9%増
研究開発投資累計額 1500億元
保有専利数 26000件

この事例から確認すべきポイント

上海汽車集団が自動車累計生産・販売台数1億台を達成したことは、中国自動車産業の著しい成長と技術革新の進展を示す重要な節目です。特に、新エネルギー車(NEV)とスマート化への重点的な投資、そして知的財産戦略の強化が、同社の成長を牽引していることが明らかになりました。かつてコア技術・主要部品の海外依存が高かった中国自動車産業が、研究開発投資と知的財産戦略を通じて、NEVやインテリジェント・コネクテッド・ビークルなどの分野で大きな進展を遂げているという中国政府系メディアの評価は、この動向を裏付けています。同社の海外販売の大幅な増加は、グローバル市場における中国メーカーの存在感の高まりを示唆しており、今後の国際競争における影響力拡大が注目されます。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-18

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