[メノブリッジ開発ノート] 健康記録をクラウド前提にしない「メノブリッジ」、アカウント不要・端末内保存の設計を公開
この発表の要点
- iPhoneアプリ「メノブリッジ」は、健康記録を端末内に保存し、アカウント作成を基本機能の前提としない設計を採用。
- 氏名・メールアドレス登録、クラウド同期、広告配信、Appをまたぐ追跡、画面収録型SDKを設けないことで、情報が端末外へ移動する経路を削減。
- HealthKit連携は任意・読み取り専用の補助機能であり、主要機能は手入力で利用可能。
企業・自治体への影響
個人情報、特に機微な健康情報を扱うIT・ソフトウェア開発企業や、同様の情報を扱うサービスを提供する企業は、本事例を参考に、プライバシー保護に配慮した設計思想と情報開示のあり方を検討すべきである。特に、データ保存場所、アカウントの必要性、外部連携の範囲を明確にすることは、ユーザーからの信頼獲得に直結する。
対応すべきこと
- 自社サービスで個人情報、特に機微な情報を扱う場合のデータ保存方針やアカウント設計を見直す。
- プライバシーポリシーやサービス利用規約において、データの取り扱いに関する説明をより具体的に、かつ分かりやすく記述する。
- ユーザーが自身のデータ管理をコントロールできる選択肢(例:外部連携の任意性、読み取り専用設定など)を提供できないか検討する。
- 広報部門は、自社サービスのプライバシー保護に関する取り組みを積極的に情報発信する戦略を検討する。
対象部門: 経営者 法務 情シス 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | メノブリッジ開発ノート(しずく) |
|---|---|
| 業界 | IT・ソフトウェア |
| 分類 | 企業プレスリリース |
発表された内容
日本向けiPhoneアプリ「メノブリッジ」は、体調記録と自由入力を端末内に保存し、アカウント作成を基本機能の前提にしない設計を採用しています。本稿は開発・運営者本人による技術・製品紹介です。筆者は女性、患者当事者、医療者、法律専門家として発信していません。
■ 健康情報を集める前に、移動経路を減らす
健康記録では、ログイン画面を省くこと自体より、氏名やメールアドレスの登録、クラウド同期、広告配信、問い合わせ基盤など、情報が端末外へ移動する経路を増やさないことが重要だと考えました。メノブリッジでは、体調記録と自由入力を端末内に保存し、アカウント、広告、Appをまたぐ追跡、画面収録型SDKを設けていません。
■ HealthKitは任意・読み取り専用
睡眠データの読み込みは補助機能です。本人が説明を確認し、明示的に操作した場合だけ権限要求へ進みます。読み込みは任意かつ読み取り専用で、許可しない場合や利用できない場合でも、手入力の体調記録、期間表示、受診メモ、仕事相談メモなどの主要機能を利用できます。
■ 出力先ごとに情報を分ける
受診用と仕事相談用の出力を分離し、仕事用メモの初期状態には病名、症状、薬、月経、医療機関名を含めません。共有や書き出しは本人の操作時だけ行い、事前に内容を確認できます。
■ 製品の境界
本アプリは診断、治療、予防、リスク予測、薬の選択、緊急性の判断、法的判断を行いません。健康状態をクラウドへ置かない設計だけで安全性を保証するものでもありません。必要な医療や相談の代替ではなく、本人の記録と会話の準備を支えるツールです。
App Store:
https://apps.apple.com/jp/app/id6795400524?pt=127956280&ct=jp-praze-localfirst-20260808&mt=8
プライバシー情報:
https://menobridge-jp-research.levin-dong.chatgpt.site/privacy
しずく(メノブリッジ開発ノート)
この事例から確認すべきポイント
本発表は、iPhoneアプリ「メノブリッジ」が採用するプライバシー保護に配慮した設計思想を開発者自身が解説するものである。健康情報をクラウドに保存せず、アカウント作成を不要とすることで、ユーザーの個人情報が端末外へ移動する経路を最小限に抑える方針を明確にしている。特に、広告配信やAppをまたぐ追跡、画面収録型SDKを設けない点は、近年のプライバシー意識の高まりに対応した設計と言える。HealthKit連携も任意かつ読み取り専用に限定し、主要機能は手入力で利用可能とすることで、ユーザーが自身のデータ管理をコントロールできる選択肢を提供している。一方で、本アプリが診断や治療などの医療行為を行うものではなく、あくまで記録と会話の準備を支援するツールであると明記している点は、医療系アプリが負うべき責任範囲を明確化する上で重要である。企業が個人情報を取り扱うサービスを提供する際には、本事例のように、データの保存場所、アカウントの必要性、外部連携の範囲、そしてサービスの限界を明確に伝えることが、ユーザーからの信頼獲得に繋がる。特に健康情報のような機微な情報を扱う場合、その設計思想と安全対策を具体的に開示することは、透明性を高める上で有効な広報戦略となる。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-08
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