企業庁、2035年までの規格・準拠ロードマップ発表
この発表の要点
- シンガポール企業庁が2035年までの規格・準拠ロードマップを発表した。
- AI、精密医療、クリーンエネルギーなどの新興分野における規格開発と導入を促進する。
- 米国規格協会を含む国際機関・団体と複数のMOUを締結し、国際連携を強化する。
企業・自治体への影響
この発表は、AI、精密医療、クリーンエネルギー、洋上風力といった新興技術分野で事業を展開する企業や、シンガポール市場への参入を検討する企業に影響を与えます。特に、これらの分野における規格策定や国際協力の動向は、製品開発、市場戦略、および国際展開計画に直接的な影響を及ぼす可能性があります。
対応すべきこと
- 自社の事業がAI、精密医療、クリーンエネルギー、洋上風力などの新興分野に該当するか確認する。
- シンガポール企業庁の「S&C2035ロードマップ」の詳細を公式出典で確認し、自社事業への影響を評価する。
- 関連する国際規格動向や、シンガポールとの連携機会について情報収集を行う。
- 社内の研究開発、事業開発、国際事業部門へ本発表を共有し、今後の戦略立案に活用する。
対象部門: 経営者 法務 情シス 広報 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | シンガポール企業庁 (エンタープライズシンガポール) |
|---|---|
| 業界 | 新興技術, 製造業 |
| 発表日 | 2026-06-12 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
| 地域 | シンガポール |
発表された内容
2026年06月23日
シンガポール企業庁(エンタープライズシンガポール)は6月12日、2035年までの規格・準拠ロードマップ「S&C2035ロードマップ」を発表した。人工知能(AI)や精密医療、クリーンエネルギーなど成長が著しい新興分野における規格開発と導入を促進する方針を示した。
貿易産業省の管轄下にある企業庁は、規格・基準の策定に加え、スタートアップを含む地場企業の育成や海外展開支援、貿易促進を管轄する。今回発表したロードマップは、(1)規格導入による経済成長の促進、(2)未来を見据えた規格・準拠(S&C)エコシステムの構築、(3)地域およびグローバルなS&Cエコシステムにおける信頼できるパートナーとしての地位強化、の3つを戦略の柱とする。
ロードマップでは、新興技術分野について、規制サンドボックスを活用しながらS&Cの枠組みの徹底的な検証をする。また、スタートアップについては、インキュベーターやベンチャーキャピタルと連携して、起業初期段階からS&Cを事業に組み込むことで、競争力の優位を図る考えだ。
グレース・フー環境持続相兼貿易産業省貿易担当相は同日のロードマップ発表のイベントで、「規格は新たな市場に参入する際の強力な武器になる」と述べた。企業庁は、AIやクリーンエネルギー、洋上風力を含む新興分野で、業界関係者と連携して、認定試験・検査・認証(TIC)サービスの活用を促す方針だ。
米国規格協会など国際協会・団体と5件のMOU締結
企業庁は同日、米国規格協会(ANSI)とAIや量子技術、バイオテクノロジーなど重要・振興技術(CET)分野における協力強化に向けた覚書(MOU)を締結した。また、英国規格協会(BSI)、韓国国家技術標準院(KATS)、オーストラリア規格協会(Standards Australia)、カナダ規格審議会(SCC)と、AIのプレ標準化(事前標準化)での多国間協力でMOUを結んだ。
さらに、同庁は、ベトナム標準・計量・品質局(STAMEQ)およびインドネシア国家標準化庁(BSN)と、地域でのAI基準・準拠の連携強化に向けたMOUを締結した。このほか、ゴールドスタンダード財団(本部:スイス)と非営利団体ベラ(Verra、本部:米国)とそれぞれ、カーボンプロジェクトおよびクレジットに関する保証枠組みの強化でMOUに署名した。
(本田智津絵)
(シンガポール)
ビジネス短信 520aec1e475637c9
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企業庁、2035年までの規格・準拠ロードマップ発表
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/520aec1e475637c9.html
時系列
- 2026-06-12 シンガポール企業庁が「S&C2035ロードマップ」を発表
- 2026-06-12 企業庁が米国規格協会など国際協会・団体と複数のMOUを締結
主な数値
| ロードマップの目標年 | 2035年 |
|---|---|
| ロードマップの戦略の柱の数 | 3つ |
| 締結されたMOUの件数 | 5件 |
この事例から確認すべきポイント
シンガポール企業庁が発表した「S&C2035ロードマップ」は、AI、精密医療、クリーンエネルギーといった新興分野における規格開発と導入を国家戦略として推進するものです。これは、国際的な競争力を高め、新たな市場機会を創出するための明確な意思表示と捉えられます。特に、規制サンドボックスの活用やスタートアップへの初期段階からのS&C組み込み支援は、イノベーションと規格化を両立させるための具体的なアプローチを示しています。また、米国規格協会(ANSI)をはじめとする国際的な標準化団体とのMOU締結は、シンガポールが地域およびグローバルなS&Cエコシステムにおいて信頼されるパートナーとしての地位を強化しようとする姿勢を裏付けています。日本企業にとっては、これらの新興分野でシンガポール市場への参入や連携を検討する際に、現地の規格動向や国際協力の枠組みを注視し、自社の事業戦略にS&Cをどのように組み込むかを検討する上で重要な情報となります。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-06-23
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