経済・産業トレンド

チュニジアで日・ノルウェー連携の太陽光発電所が着工

ノルウェーのスカテックと豊田通商グループのエオラスは、チュニジアで120MWの太陽光発電所「シディ・ブジッドII」プロジェクトの資金調達最終契約を締結し、建設に着手すると発表しました。総投資額9,600万ユーロのうち約70%を借り入れ、欧州復興開発銀行(EBRD)が6,130万ユーロを融資。スカテックとエオラスが50%ずつ出資し、2027年後半の商業運転開始を目指します。年間276GWhの電力生産と約10.7万トンのCO2排出削減を見込み、チュニジアの再エネ目標達成に貢献します。

この発表の要点

企業・自治体への影響

再生可能エネルギー分野に投資する企業や、海外でのインフラ開発に関わる企業にとって、国際的なパートナーシップやプロジェクトファイナンスの事例として参考になります。特に、アフリカ市場での事業展開を検討している製造業、商社、金融機関、建設業は、現地の政策動向や資金調達スキームを理解する上で関連性が高いでしょう。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 経理 法務 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 日本貿易振興機構(ジェトロ)
業界 再生可能エネルギー
発表日 2026-06-30
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年06月30日

ノルウェーの再生可能エネルギー・プロバイダー、スカテック(SCATEC)は6月17日付のプレスリリースで、豊田通商グループ傘下でアフリカにおける再エネ開発に特化したフランス法人エオラス(AEOLUS)とのチュニジアにおける太陽光発電所の共同開発計画の3番目(2026年5月7日記事参照)となる、120メガワット(MW)の「シディ・ブジッドII」プロジェクトについて資金調達の最終契約に到達し、建設に着手すると発表した。

9,600万ユーロと見積もられている総投資額の約70%を借り入れし、ノンリコースローン(注)と出資の組み合わせで資金調達がされる。欧州復興開発銀行(EBRD)が、EUおよび欧州投資銀行(EIB)と協力し、同プロジェクトに対し6,130万ユーロの融資を提供する。出資比率はスカテックが50%、エオラスが50%となり、建設はチュニジアに設立された特別目的会社「スカテック・コブナPVパワー」によって実施される。シディ・ブジッドIIプロジェクトは、年間276ギガワット時(GWh)の電力を生産し、年間約10万7,000トンの二酸化炭素(CO2)排出削減を実現する見込み。

EBRDによれば、本プロジェクトはチュニジアが2022年に開始した1.7ギガワット(GW)のコンセッションプログラムの一環で、2030年までに再生可能エネルギー比率を35%に引き上げるという国家目標の達成に貢献することになる。商業運転開始は2027年後半を予定している。

(注)貸し手側が原資の返済を融資対象の資産以外に求めない資金融資方法を指す。

(渡辺智子)

(チュニジア、日本、ノルウェー、フランス)

ビジネス短信 7d0c9b498630a01e

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チュニジアで日・ノルウェー連携の太陽光発電所が着工

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/7d0c9b498630a01e.html

時系列

主な数値

発電容量 120MW
総投資額 9600万ユーロ
借入比率 約70%
EBRD融資額 6130万ユーロ
スカテック出資比率 50%
エオラス出資比率 50%
年間電力生産量 276GWh
年間CO2排出削減量 約107000トン
チュニジアのコンセッションプログラム規模 1.7GW
チュニジアの2030年再エネ目標 35%

この事例から確認すべきポイント

この事例は、国際的な再生可能エネルギープロジェクトにおける資金調達とパートナーシップの重要性を示しています。特に、豊田通商グループ傘下のエオラスがノルウェーのスカテックと共同でチュニジアの国家目標達成に貢献する大規模プロジェクトを推進している点は注目に値します。欧州復興開発銀行(EBRD)がEUおよび欧州投資銀行(EIB)と協力して融資を提供していることから、国際機関や多国間連携が大規模インフラプロジェクトの実現に不可欠であることが分かります。また、ノンリコースローンを活用した資金調達は、プロジェクトファイナンスにおけるリスク分散の一般的な手法であり、関係企業はこのような複雑な金融スキームへの理解が求められます。商業運転開始が2027年後半とされており、長期的な視点での事業計画とリスク管理が重要です。日本企業が海外の再生可能エネルギー市場で存在感を示す上での参考となる事例です。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-30

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