香港の運用資産残高、過去最高を更新
この発表の要点
- 香港の運用資産残高(AUM)が2025年末に過去最高の42兆2,000億香港ドルを記録した。
- ファンドへの純資金流入額の拡大と、中国本土および香港以外の投資家からの資金流入が成長を牽引している。
- SFCは今後も国際金融センターとしての競争力強化のため、規制強化に取り組む方針を示している。
企業・自治体への影響
金融業界、特に資産運用、プライベートバンキング、ファンドアドバイザリー事業に携わる企業は、香港市場の成長機会と規制動向を注視する必要があります。国際的な投資家や中国本土関連企業との連携を強化することで、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性があります。規制強化の動きは、コンプライアンス部門にとって重要な情報となります。
対応すべきこと
- 香港の金融市場に関する最新の規制動向を継続的に確認する。
- 資産運用・ウェルスマネジメント関連部門へ本発表の内容を共有する。
- 香港市場におけるビジネス機会やパートナーシップの可能性を検討する。
- 国際金融センターとしての香港の動向が自社の事業戦略に与える影響を評価する。
対象部門: 経営者 法務 経理 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 香港証券先物委員会(SFC) |
|---|---|
| 業界 | 金融 |
| 発表日 | 2026-07-16 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
| 地域 | 香港 |
発表された内容
2026年07月16日
香港証券先物委員会(SFC)は7月2日、「2025年資産ウェルスマネジメント活動調査報告」を公表し、2025年末の香港の運用資産残高(AUM)は前年末比20%増の42兆2,000億香港ドル(約873兆7,400億円、1香港ドル=約20.7円)で過去最高を記録したと発表した。
今回の過去最高のAUM達成は、ファンドへの純資金流入額が前年比2.9倍の2兆1,000億香港ドルに拡大したことが一因とした。主要セグメントのうち、資産運用・ファンド・アドバイザリー事業のAUMは前年末比19%増の31兆香港ドル、プライベートバンキングおよびプライベート・ウェルスマネジメント事業が24%増の12兆9,000億香港ドルと堅調な伸びを示した(注)。
また、SFCの認可を受けた香港を拠点とするファンドも堅調な成長を見せ、2025年末の純資産価値は38%増の2兆3,000億香港ドルに達した。この勢いは2026年も続いており、5月末時点で、さらに前年5月末比13%増加の2兆6,000億香港ドルとなった。これらのファンドへの純資金流入額は、2025年に3,570億香港ドルと前年の2倍以上に増加し、2026年1~5月は1,180億香港ドルとなった。
報告によると、近年、中国本土および香港以外の投資家がAUM全体の54%以上を占めており、グローバルな広がりを見せている。そのほか、香港の中国本土関連企業は、純資金流入額が80%増加したことを受け、資産およびウェルスマネジメント事業のAUMが前年末比28%増の3兆9,000億香港ドルとなり、AUM全体の伸びを上回ったことが報告された。
呉家俐(エリサ・ン)SFC投資商品担当エグゼクティブ・ディレクターは、2025年について「世界的な逆風に対する香港の回復力と、主要な資産運用およびウェルスマネジメントのハブとして影響力の高まりが際立った年」とコメントした。また、今後については、「重要な国際金融センターおよび主要なオフショア人民元のハブとして競争力を高めるため、規制の強化に引き続き取り組んでいく」と述べた。
(注)各セグメントには重複計上される資産が含まれるため、総AUMは各セグメントの単純合計とは一致しない。
(越川剛)
(香港、中国)
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香港の運用資産残高、過去最高を更新
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/807bd395d9985f33.html
時系列
- 2025-12-31 香港の運用資産残高(AUM)が42兆2,000億香港ドルで過去最高を記録
- 2026-05-31 SFC認可ファンドの純資産価値が2兆6,000億香港ドルに増加
- 2026-07-02 香港証券先物委員会(SFC)が「2025年資産ウェルスマネジメント活動調査報告」を公表
主な数値
| 香港の運用資産残高(AUM) | 42兆2,000億香港ドル |
|---|---|
| AUM前年末比増加率 | 20% |
| ファンドへの純資金流入額(2025年) | 2兆1,000億香港ドル |
| 中国本土および香港以外の投資家が占めるAUM割合 | 54%以上 |
この事例から確認すべきポイント
香港の運用資産残高が過去最高を更新したことは、同地域が国際的な資産運用およびウェルスマネジメントのハブとしての地位を強化していることを示唆しています。特に、ファンドへの純資金流入額の増加や、中国本土および香港以外の投資家からの資金流入が全体の54%以上を占める点は、香港市場のグローバルな魅力と多様な資金源を反映しています。SFCが今後も規制強化に取り組む方針を示していることから、香港市場で事業を展開する金融機関や投資家は、最新の規制動向を注視し、コンプライアンス体制を継続的に強化する必要があるでしょう。また、中国本土関連企業のAUMの伸びは、地域経済との連携強化の重要性を示唆しており、関連ビジネス機会の創出にも繋がる可能性があります。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-16
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