経済・産業トレンド

韓国政府、グリーン・トランジション(K-GX)戦略を発表

最終確認日: 2026-10-09

基本データ

分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年10月09日

韓国政府は10月7日、「グリーン・トランジション(K-GX)戦略国民報告会」を開催した。「K-GX戦略」は、関係省庁と民間団体が共同でカーボンニュートラルと持続可能な経済成長の同時実現に向けた10年間(2026~2035年)の国家戦略として策定したものだ。

K-GX戦略は次の3大推進方向で構成されている。

技術革新などを通じて産業競争力を高め、グローバルな高付加価値市場を先取りする「新成長動力K-GX」。

各地域がその能力を活用し、転換過程で取り残されることなく共生できる「みんなのK-GX」。

政府の政策により不確実性が排除され、民間の投資エコシステムが構築される「持続可能なK-GX」。

韓国政府はK-GX戦略を通じて、気候危機への対応にとどまらず、韓国経済の体質を全面的に改革し、グリーン製造強国へと飛躍することを目標としている。

3大推進方向の概要は次のとおり。

(1)新成長動力K-GX

全産業構造の脱炭素転換の加速化(鉄鋼、石油化学、セメント、半導体・ディスプレー、石油精製の温室効果ガス多排出5大産業の主要工程の脱炭素化の推進、水素還元製鉄などの技術開発支援による高付加価値グリーン製品市場の先導)。

2030年までに再生可能エネルギー100ギガワット(GW)を早期達成(太陽光・風力発電の拡大、送電網増強などの整備促進)。

全ての輸送手段の電動化〔2035年までに新車の70%以上を電気自動車(EV)・水素自動車へ転換、公共交通機関など輸送部門全体を脱炭素化〕。

「国家代表10大グリーン産業」の育成〔EV、二次電池、太陽光、風力、小型モジュール原子炉(SMR)、電力機器、パワー半導体、ヒートポンプ、水素、二酸化炭素(CO2)回収・有効利用・貯留(CCUS)を集中的に育成〕。

気候テック革新企業の成長促進(気候テック・スタートアップに対する研究開発、実証事業などに対する支援を強化)。

(2)みんなのK-GX

地域と国民の全てが享受するGX(地域の需要と産業特性を生かしたGXモデルを育成)。

国土全体のグリーン転換(カーボンニュートラル先導都市の拡大)。

先制的な気候リスク対応(企業向け気候リスク評価制度の整備、防災投資への金融・財政支援)。

共生と包摂のGX(「公正な転換特区」指定により社会経済的変化が予想される地域を対象にした職業訓練や雇用支援の提供、「2040年石炭火力転換ロードマップ」の推進)。

(3)持続可能なK-GX

10年間で財政・気候金融1,000兆ウォン(約120兆円、1ウォン=約0.12円)を支援(2026~2035年の10年間で財政支出200兆ウォンと気候金融790兆ウォン以上を投入)。

税制優遇、規制改善など革新環境の整備(太陽光・風力・二次電池などの重要部品・設備を対象とした国内生産税額控除の導入、SMRの「国家戦略技術」指定推進、GX重要技術保有企業の許認可迅速化支援)。

(小野淳一)

(韓国)

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公開日: 2026-10-09 / 最終確認: 2026-10-09

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編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-10-09

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