胡潤百富が「2026グローバルユニコーンランキング」を発表
この発表の要点
- 世界のユニコーン企業は1,603社に増加し、米国が首位、中国が2位を維持している。
- 中国ではバイトダンスがトップ、半導体・AI分野が中心だが、ロボット分野が最も成長している。
- 中国のユニコーン企業は北京市など沿海部大都市に集中し、イノベーション基盤整備が課題とされている。
企業・自治体への影響
本発表は、テクノロジー、製造、金融、小売など幅広い業界の企業に影響を与えます。特に、ユニコーン企業との連携や競争を検討する事業開発部門、市場動向を分析する経営企画部門、海外戦略を立案する国際事業部門は、世界のイノベーション動向と中国市場の特性を理解し、自社の戦略に反映させる必要があります。
対応すべきこと
- 公式出典(ジェトロおよび胡潤百富)にて、ランキングの詳細や対象企業を確認する。
- 自社の事業領域に関連するユニコーン企業の動向を調査し、競合・提携の可能性を検討する。
- 経営企画、事業開発、国際事業部門など関係部署へ本情報を共有し、グローバル戦略策定の参考に供する。
対象部門: 経営者 広報 情シス
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 上海胡潤百富投資管理諮詢 |
|---|---|
| 業界 | 調査・コンサルティング |
| 発表日 | 2026-07-07 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月07日
添付資料(197 KB)
中国の調査会社である上海胡潤百富投資管理諮詢(以下、胡潤百富)は6月25日、「2026グローバルユニコーンランキング」を発表した。同ランキング(注1)によると、世界のユニコーン企業は合計1,603社で、2025年版より80社増加した。
所在国・地域別でみると、米国が806社で全体の約半数を占めて首位を維持し、中国が381社で2位、英国が80社で3位となった。
うち、中国企業のトップ10では、動画共有アプリTikTokを運営するバイトダンス(本社:北京市)が企業価値3兆2,600億元(約74兆9,800億円、1元=約23円)で首位となった。また、2位にはアリババ集団の金融関連会社アントグループ(本社:浙江省杭州市)が5,920億元、3位にはシーイン(SHEIN)を運営する広州希音国際輸出入が4,560億元と続いた(注2)。ディープシーク(DeepSeek)を運営する杭州深度求索人工智能基礎技術研究は、中国のソーシャルメディアプラットフォーム「小紅書(RED)」の運営企業の行吟信息科技(上海)と同率で4位だった(添付資料表参照)。
次に中国のユニコーン企業について、都市別にみると、北京市が86社と最多となり、上海市(74社)、深セン市(44社)、杭州市(25社)、広州市(24社)が続いた。主に経済力の高い沿海部の大都市に集中していることがうかがえる。分野別にみると、半導体(構成比13.0%)と人工知能(AI、12.0%)が中心で、いずれも前年版から1ポイント上昇した。ロボット分野は8.4%と構成比は相対的に小さいものの、前年から5ポイント上昇し、最も上昇幅が大きかった。一方、生命科学(9.4%)は前年から2ポイント、新エネルギー(9.2%)は1ポイント低下した。
中山大学広東・香港・マカオ発展研究院香港・マカオ経済研究センター元主任の袁持平氏は、深セン市や広州市などの都市を含む広東・香港・マカオグレーターベイエリア(粤港澳大湾区)は、優れた製造業の基盤を有する一方で、北京市、上海市、杭州市などと比べ、イノベーション創出基盤の整備になお課題が残ると分析した。袁氏は、粤港澳大湾区が持つ製造基盤に、計算資源、産業データ、AI関連プラットフォームを融合させることで、競争優位性をさらに高められるとの見方を示した(「南方+」6月27日)。
(注1)胡潤百富の定義によると、2000年以降に創業し、評価額が10億ドル以上の非上場企業。今回のランキングにおける企業価値の算出基準日は2026年1月1日。
(注2)SHEINはシンガポールに本社を置く企業グループであるが、同ランキングでは広州市企業として扱われている。同市には中核的な事業会社である広州希音国際輸出入が所在する。
(梁梓園)
(中国)
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胡潤百富が「2026グローバルユニコーンランキング」を発表
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/e9298c05a3e603aa.html
時系列
- 2026-01-01 「2026グローバルユニコーンランキング」における企業価値の算出基準日
- 2026-06-25 上海胡潤百富投資管理諮詢が「2026グローバルユニコーンランキング」を発表
- 2026-06-27 「南方+」が中山大学の袁持平氏による分析を報道
- 2026-07-07 ジェトロがビジネス短信「胡潤百富が「2026グローバルユニコーンランキング」を発表」を公開
主な数値
| 世界のユニコーン企業総数 | 1603社 |
|---|---|
| 前年版からの増加数 | 80社 |
| 米国ユニコーン企業数 | 806社 |
| 中国ユニコーン企業数 | 381社 |
| 英国ユニコーン企業数 | 80社 |
| バイトダンス企業価値 | 3260000000000元 |
| バイトダンス企業価値(円換算) | 74980000000000円 |
| アントグループ企業価値 | 592000000000元 |
| シーイン企業価値 | 456000000000元 |
| 1元あたりの円換算レート | 23円 |
| 中国ユニコーン企業都市別(北京市) | 86社 |
| 中国ユニコーン企業都市別(上海市) | 74社 |
| 中国ユニコーン企業都市別(深セン市) | 44社 |
| 中国ユニコーン企業都市別(杭州市) | 25社 |
| 中国ユニコーン企業都市別(広州市) | 24社 |
| 中国ユニコーン企業分野別(半導体構成比) | 13.0% |
| 中国ユニコーン企業分野別(半導体前年比) | 1ポイント上昇 |
| 中国ユニコーン企業分野別(AI構成比) | 12.0% |
| 中国ユニコーン企業分野別(AI前年比) | 1ポイント上昇 |
| 中国ユニコーン企業分野別(ロボット構成比) | 8.4% |
| 中国ユニコーン企業分野別(ロボット前年比) | 5ポイント上昇 |
| 中国ユニコーン企業分野別(生命科学構成比) | 9.4% |
| 中国ユニコーン企業分野別(生命科学前年比) | 2ポイント低下 |
| 中国ユニコーン企業分野別(新エネルギー構成比) | 9.2% |
| 中国ユニコーン企業分野別(新エネルギー前年比) | 1ポイント低下 |
この事例から確認すべきポイント
本ランキングは、世界のユニコーン企業の現状と成長分野を明確に示しています。特に中国市場では、半導体やAIといった先端技術分野が成長を牽引し、ロボット分野の急速な伸びも注目されます。一方で、生命科学や新エネルギー分野の構成比低下は、市場の変動性を示唆しています。都市別では、北京、上海といった沿海部大都市への集中が見られ、イノベーション創出基盤の整備が今後の課題として指摘されています。日本企業にとっては、これらの成長分野や地域における競争環境の変化を理解し、新たなビジネス機会や提携可能性を探る上で重要な情報となります。特に、中国市場の技術トレンドや地域特性を把握することは、グローバル戦略を策定する上で不可欠です。また、ユニコーン企業の定義や算出基準日を確認し、自社の事業戦略にどう影響するかを検討することが求められます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-07
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