経済・産業トレンド

優必選科技、新型商用サービス向け人型ロボット「Walker C1」を発表

中国の人型ロボットメーカー優必選科技は、第4回中国国際サプライチェーン促進博覧会で新型商用サービス向け人型ロボット「Walker C1」を発表しました。同ロボットは3Dプリント構造と自社開発AIモデル「Thinker」を搭載し、高度な対話・タスク実行・ナビゲーション機能を有します。同社は既に産業用ロボットを展開しており、年内には家庭用ロボットも投入予定です。2025年の業績は売上高が前年比53.3%増の20億100万元を記録し、特にフルサイズ人型ロボット関連の売上が全体の成長を牽引しました。

この発表の要点

企業・自治体への影響

ロボット導入を検討している製造業、サービス業、物流業などの企業は、新型人型ロボットの機能や導入事例に注目し、自社の業務効率化やサービス向上への応用可能性を検討するきっかけとなるでしょう。AI技術の進化は、企業の競争力に直結するため、関連技術動向の把握は重要です。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 情シス 広報

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 優必選科技(UBテック)
業界 ロボット製造・AI
発表日 2026-06-30
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年06月30日

中国の人型ロボットメーカーの優必選科技(UBテック)は6月22日、北京市で開催された第4回中国国際サプライチェーン促進博覧会において、新型の商用サービス向け人型ロボット「Walker C1」を発表した。同社は既に産業用人型ロボットを展開しており、今回の商用サービス向けはそれに続くかたちとなる。同社によると、年内には家庭用人型ロボットも投入予定であり、実現すれば産業用・商用・家庭用の3分野をカバーする世界でも数少ない企業となる見通しだ。

Walker C1は3Dプリントによる格子状の内部構造を採用し、従来のロボット特有の金属的な冷たい印象を一新して、親しみやすい外観を実現した。人の動きをよりリアルかつ滑らかに再現することができ、複雑な運動条件下でも高精度でダイナミックな動作制御が可能となっている。

演算能力面では、同社の自社開発によるエンボディドAIモデル「Thinker」を搭載し、自然言語による対話、タスクの理解と実行、3Dナビゲーションなどの機能を備える。また、視覚と言語を統合したVLN(注1)およびVLA(注2)モデルにより、自然言語指示をリアルタイムに処理し、3次元空間の認識と組み合わせることで、障害物の探知や回避も可能としている。

同社は2026年3月に公表した2025年の業績報告において、売上高が前年比53.3%増の20億100万元(約460億2,300万円、1元=約23円)を記録した(2026年4月20日記事参照)。粗利益は前年比約2倍の7億5,000万元で、売上総利益率は2024年の28.7%から2025年には37.7%へ上昇した。うち、フルサイズ(身長160センチメートル以上)のエンボディドAI人型ロボットおよび関連ソリューションの売上高が前年から約23倍の8億2,056万元(構成比41.1%)となり、全体の成長を牽引した。

(注1)VLNは、Vision-Language-Navigationの略で、AIが視覚情報(Vision)、言語情報(Language)、ナビゲーション(Navigation)を統合的に理解し、指示に基づいて空間内を移動する能力を持ったモデル。
(注2)VLAは、Vision-Language-Actionの略で、AIが視覚情報(Vision)、言語情報(Language)、行動(Action)を統合的に理解し、行動する能力を持ったモデル。

(黄子珊)

(中国)

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優必選科技、新型商用サービス向け人型ロボット「Walker C1」を発表

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/0dbce1c06523c1f8.html

時系列

主な数値

2025年売上高 20億100万元元
2025年売上高(日本円換算) 460億2,300万円円
2025年売上高前年比増加率 53.3%増
為替レート 23円/元
2025年粗利益 7億5,000万元元
2025年粗利益前年比増加率 約2倍
2025年売上総利益率 37.7%
2024年売上総利益率 28.7%
2025年フルサイズ人型ロボット売上高 8億2,056万元元
2025年フルサイズ人型ロボット売上高前年比増加率 約23倍
2025年フルサイズ人型ロボット売上高構成比 41.1%

この事例から確認すべきポイント

優必選科技の発表は、人型ロボット市場における同社の技術的優位性と事業成長を示すものです。特に、商用サービス向け「Walker C1」の発表は、産業用ロボットに続く新たな市場開拓への意欲を明確にしています。自社開発AIモデル「Thinker」の搭載は、高度な対話やナビゲーション能力を通じて、ロボットの汎用性と実用性を高める可能性を示唆しています。また、2025年の大幅な業績成長、特にフルサイズ人型ロボット関連ソリューションの売上高が全体の成長を牽引している事実は、同社がAIとロボティクス分野で競争力を確立しつつあることを裏付けています。今後、家庭用ロボット市場への参入も予定されており、多岐にわたる分野での展開が注目されます。この動向は、ロボット技術の進化が社会や産業に与える影響の大きさを再認識させるものです。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-30

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