OpenSSL に複数の脆弱性
この発表の要点
- OpenSSLの複数バージョンにサービス運用妨害(DoS)などの脆弱性が存在
- 修正版として OpenSSL 1.1.0a、1.0.2i、1.0.1u がリリースされている
- 各ベンダーの対応状況や製品への影響を確認し、最新版へアップデートする必要がある
企業・自治体への影響
ITシステム、サーバー、ネットワーク機器等でOpenSSLを利用している企業・自治体において、未対策のまま放置した場合にサービス運用妨害(DoS)攻撃などの影響を受けるおそれがあります。情シス部門や開発部門での影響確認と対応が求められます。
対応すべきこと
- 自社システムや製品におけるOpenSSLの利用バージョンを確認する
- 公式情報や各ベンダーの告知ページを確認し、対象製品に該当するか調査する
- 必要に応じてOpenSSLを最新版(1.1.0a、1.0.2i、1.0.1u以降)にアップデートする
- 情シス部門および開発部門へ本脆弱性情報を共有する
対象部門: 総務 法務 情シス 広報
対応期限:速やかに確認
基本データ
| 企業・団体 | JPCERT/CC / IPA |
|---|---|
| 業界 | IT・ソフトウェア |
| 発表日 | 2016-09-23 |
| 分類 | サイバーセキュリティ |
発表された内容
公開日:2016/09/23 最終更新日:2026/08/26
JVNVU#98667810
OpenSSL に複数の脆弱性
OpenSSL には、複数の脆弱性が存在します。
OpenSSL 1.1.0a より前のバージョン
OpenSSL 1.0.2i より前のバージョン
OpenSSL 1.0.1u より前のバージョン
OpenSSL は、次の複数の脆弱性および処理を修正したアップデートをリリースしました。
OCSP Status Request にサービス運用妨害 (DoS) – CVE-2016-6304 (重要度:高)
SSL_peek() 関数の呼出し処理にサービス運用妨害 (DoS) – CVE-2016-6305 (重要度:中)
ブロック長が 64bit のブロック暗号に対する誕生日攻撃 (Sweet32) への緩和策 – CVE-2016-2183 (重要度:低)
MDC2_Update() 関数の呼出し処理にヒープベースのバッファオーバーフロー – CVE-2016-6303 (重要度:低)
SHA512 を使用した不正な形式の TLS セッションチケットによるサービス運用妨害 (DoS) – CVE-2016-6302 (重要度:低)
BN_bn2dec() 関数に領域外書込み – CVE-2016-2182 (重要度:低)
TS_OBJ_print_bio() 関数に領域外読込み – CVE-2016-2180 (重要度:低)
ポインタ演算処理の未定義動作 – CVE-2016-2177 (重要度:低)
DSA 署名アルゴリズムに対するサイドチャネル攻撃 – CVE-2016-2178 (重要度:低)
DTLS のハンドシェイク処理にサービス運用妨害 (DoS) – CVE-2016-2179 (重要度:低)
DTLS のリプレイ攻撃防止機能にサービス運用妨害 (DoS) – CVE-2016-2181 (重要度:低)
証明書の読込み処理およびリクエスト処理に領域外読込み – CVE-2016-6306 (重要度:低)
TLS メッセージのメモリ割当て処理にサービス運用妨害 (DoS) – CVE-2016-6307 (重要度:低)
DTLS メッセージのメモリ割当て処理にサービス運用妨害 (DoS) – CVE-2016-6308 (重要度:低)
想定される影響は各脆弱性により異なりますが、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けるなどの可能性があります。
アップデートする
本脆弱性を修正した OpenSSL 1.1.0a、1.0.2i および 1.0.1u がリリースされています。
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
ベンダ
ステータス
ステータス最終更新日
ベンダの告知ページ
BizMobile株式会社
該当製品無し
2018/02/01
BizMobile株式会社 の告知ページ
ジェイティ エンジニアリング株式会社
該当製品無し
2016/10/31
三菱電機エンジニアリング株式会社
該当製品あり
2022/06/07
三菱電機エンジニアリング株式会社 の告知ページ
三菱電機株式会社
該当製品あり
2022/06/07
三菱電機株式会社 の告知ページ
富士通株式会社
該当製品あり
2026/08/26
富士通株式会社 の告知ページ
日本電気株式会社
該当製品あり
2023/06/30
ベンダ
リンク
OpenSSL Software Foundation
OpenSSL Security Advisory [22 Sep 2016]
OpenSSL 1.1.0 Series Release Notes
OpenSSL 1.0.2 Series Release Notes
OpenSSL 1.0.1 Series Release Notes
Cisco
Multiple Vulnerabilities in OpenSSL Affecting Cisco Products: September 2016
JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
CVE-2016-6304
CVE-2016-6305
CVE-2016-2183
CVE-2016-6303
CVE-2016-6302
CVE-2016-2182
CVE-2016-2180
CVE-2016-2177
CVE-2016-2178
CVE-2016-2179
CVE-2016-2181
CVE-2016-6306
CVE-2016-6307
CVE-2016-6308
JVN iPedia
2016/09/28
ベンダ情報に Cisco の情報を追加しました
2016/10/31
ジェイティ エンジニアリング株式会社のベンダステータスが更新されました
2016/11/14
BizMobile株式会社のベンダステータスが更新されました
2017/02/01
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
2017/03/09
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
2017/07/25
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
2017/10/02
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
2017/12/21
BizMobile株式会社のベンダステータスが更新されました
2018/02/01
BizMobile株式会社のベンダステータスが更新されました
2018/02/06
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
2019/09/13
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
2020/12/22
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
2022/06/07
三菱電機株式会社のベンダステータスが更新されました
2022/06/07
三菱電機エンジニアリング株式会社のベンダステータスが更新されました
2023/07/03
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
2026/08/26
富士通株式会社のベンダステータスが更新されました
Copyright (c) 2000-2026 JPCERT/CC and IPA. All rights reserved.
出典: jvn@jvn.jp
URL: https://jvn.jp/vu/JVNVU98667810/
時系列
- 2016-09-23 OpenSSLに複数の脆弱性に関する情報が公開されました
- 2016-09-28 ベンダ情報にCiscoの情報を追加しました
- 2026-08-26 富士通株式会社のベンダステータスが更新されました
主な数値
| 対象バージョン (1) | 1.1.0a未満 |
|---|---|
| 対象バージョン (2) | 1.0.2i未満 |
| 対象バージョン (3) | 1.0.1u未満 |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、暗号化通信ライブラリ「OpenSSL」における複数の脆弱性と修正版のリリースについて通知するものです。サービス運用妨害(DoS)攻撃やメモリ安全性に関する複数の脆弱性が含まれており、特に重要度「高」の脆弱性(CVE-2016-6304)も確認されています。ITシステムやネットワーク機器を運用する企業・組織においては、自社製品やサーバー環境におけるOpenSSLの利用状況を早急に棚卸しし、ベンダー提供の情報に基づいた最新版へのアップデートやパッチ適用などの脆弱性対策を実施することが実務上不可欠です。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-26
関連事例
- SOYシリーズにおける複数の脆弱性
- Casdoorにおける認可回避の脆弱性
- Hugging Face製Transformersにおけるユーザー同意確認前のリモートコード不正キャッシュの脆弱性
- Siemens製品に対するアップデート(2026年9月)
- エクシングCPTrans-ME-Xにおける複数の脆弱性
自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?
無料でプレスリリースを掲載する