米運輸省、自動運転車の商用化促進に向け、ズークスに規制緩和適用
最終確認日: 2026-08-04
この発表の要点
- 米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)が自動運転車(AV)の規制緩和を含む暫定最終規則を発表した。
- アマゾン傘下のズークスに対し、ハンドルやペダルがないロボタクシーの商用運行を2年間、年間最大2,500台まで許可した。
- NHTSAはSAE ITCと連携し、総額500万ドル規模のコンソーシアム「A2SCEND」を3年間運営し、性能基準の策定を加速する。
企業・自治体への影響
自動運転車を開発・製造する企業は、連邦自動車安全基準(FMVSS)の適用除外要件や申請手続きを詳細に確認する必要があります。特に、ハンドルやペダルを持たない車両を開発する企業は、今回のズークスの事例が自社の商用展開に与える影響を評価し、州規制当局との連携を含めた戦略を再検討すべきです。関連する法務、研究開発、広報部門は、これらの規制変更と業界動向を注視し、今後の事業計画に反映させることが求められます。
対応すべきこと
- 自動運転車関連企業は、NHTSAが発表した暫定最終規則の詳細を公式出典で確認する。
- NHTSAが受け付けているパブリックコメントの募集期間(2026年8月31日まで)を確認し、必要に応じて意見を提出する。
- 自動運転車の商用展開を検討している企業は、適用除外の要件と手続き、および州規制当局との調整の必要性を確認する。
- 性能基準策定に関心のある企業は、コンソーシアム「A2SCEND」の活動内容を注視し、連携の可能性を検討する。
対象部門: 経営者 法務 広報
対応期限:公募締切まで
基本データ
| 企業・団体 | 米国運輸省道路交通安全局(NHTSA) |
|---|---|
| 業界 | 自動車・輸送機器 |
| 発表日 | 2026-08-03 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年08月03日
米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は7月30日、自動運転車(AV)の実装を促進するため、現行の車両規制を一部見直す「自動車の安全基準およびバンパー基準からの暫定的な適用除外」の暫定最終規則と、アマゾン傘下の自動運転車(AV)メーカーであるズークス(ZOOX、本社:カリフォルニア州フォスターシティ)への商用展開許可を含む、一連の措置を発表した。トランプ政権は2025年4月、AVにおける米国の技術的優位を強化し、中国をはじめとする外国勢に対抗することを目的とする「自動運転車の枠組み(Automated Vehicle Framework)」を打ち出し、AVの実用化に向けた取り組みを進めている(2025年6月24日記事参照)。
自動車車両は連邦自動車安全基準(FMVSS、連邦行政命令集タイトル49パート571)の順守が義務付けられるが、同パート555では、同基準に完全に適合しない車両であっても、適用除外以後に製造された車両に限り、一定の要件を満たし認可を得れば、メーカー1社当たり年間2,500台を上限に販売を認めている。今回の暫定最終規則には、車両が適用除外の発効日より前に製造された場合であっても、NHTSA長官の個別判断により適用除外の対象になり得ることのほか、除外申請の電子化など手続きの簡素化を盛り込んだ。
また、ズークスが生産しサービス展開するハンドルやペダルを備えないロボタクシーに関し、人間による運転を前提としたFMVSSの8つの基準(注1)のうち、それぞれ一部要件を2年間適用除外とし、任意の12カ月間に最大2,500台の商用運行を認めた(注2)。
さらにNHTSAは、自動車や航空宇宙分野などの国際基準を策定する米国の非営利団体であるSAEインターナショナル傘下のSAEインダストリー・テクノロジー・コンソーシア(SAE ITC)と連携し、総額500万ドル規模のコンソーシアム「A2SCEND」を3年間にわたり運営し、性能基準の策定を加速することも発表した。
なお、NHTSAは「自動運転車の枠組み」および関連措置に関し、パブリックコメント(意見公募)を2026年8月31日まで受け付けることも発表した。詳細は官報および政府ポータルを参照されたい。
(注1)次のFMVSS8基準に含まれる一部項目が対象。
No.103:ウインドシールド・デフロストおよびデフォグシステム
No.104:ウインドシールド払拭および洗浄システム
No.108:ランプ類、反射器、および関連装置
No.111:レアビューミラー
No.135:小型車両のブレーキシステム
No.201:車室内の衝撃に対する乗員保護
No.205:グレージング材(窓ガラスなど)材料
No.208:衝突時の乗員保護
(注2)商用運行の開始には、道路交通を管理する州の規制当局との調整も必要となる。ズークスは7月30日付プレスリリースで、現在サービスを展開しているネバダ州およびカリフォルニア州の規制当局と緊密に連携し、商用運行に必要な全ての要件を満たすための取り組みを進めていると発表した。
(大原典子)
(米国)
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/26f8ba793bfdf97e.html
時系列
- 2025-04 トランプ政権が「自動運転車の枠組み(Automated Vehicle Framework)」を打ち出し
- 2026-07-30 米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)が自動運転車に関する暫定最終規則とズークスへの商用展開許可を含む措置を発表
- 2026-07-30 ズークスが商用運行に向けた州規制当局との連携についてプレスリリース
- 2026-08-03 本記事が発表される
- 2026-08-31 NHTSAが「自動運転車の枠組み」および関連措置に関するパブリックコメントの受付を終了
主な数値
| メーカー1社あたりの年間販売上限 | 2500台 |
|---|---|
| ズークスへの適用除外期間 | 2年間 |
| ズークスの年間商用運行上限 | 2500台 |
| コンソーシアム「A2SCEND」の規模 | 500万ドル |
| コンソーシアム「A2SCEND」の運営期間 | 3年間 |
この事例から確認すべきポイント
米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)による自動運転車(AV)規制緩和は、米国の技術的優位性強化と実用化促進を目的とした重要な政策転換を示しています。特に、ハンドルやペダルを持たないロボタクシーに対する連邦自動車安全基準(FMVSS)の一部適用除外は、AVの商用展開における具体的な障壁を取り除くものであり、ズークスのような先行企業にとって大きな追い風となるでしょう。同時に、メーカー1社あたりの年間2,500台という上限設定は、安全性を確保しつつ段階的な導入を図るNHTSAの慎重な姿勢も示唆します。SAE ITCとの連携による性能基準策定の加速は、将来的なAVの普及に向けた基盤整備の重要性を強調しており、業界全体が注目すべき動向です。パブリックコメントの募集は、利害関係者からの意見を広く募り、政策の透明性と実効性を高めるための重要なプロセスであり、関連企業は積極的に参加を検討すべきです。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-03 / 最終確認: 2026-08-04
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-08-04
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