第65回厚生科学審議会疾病対策部会指定難病検討委員会 議事録
この発表の要点
- 第65回指定難病検討委員会が開催され、指定難病の診断基準等のアップデートが議論された。
- 持田委員が新委員長に就任し、桑名委員が副委員長に指名された。
- 多系統萎縮症など計14疾病の診断基準等のアップデート案が提示され、委員から了承された。
企業・自治体への影響
医療機関や製薬企業は、指定難病の診断基準変更が、患者の診断、治療方針、医薬品の適用範囲に影響を与える可能性があるため、関連情報の確認が必要となります。特に、診断基準の変更は、医療現場での疾患分類や患者数の変動に繋がり、医療提供体制や研究開発の優先順位に影響を及ぼす可能性があります。
対応すべきこと
- 厚生労働省の公式発表(添付資料含む)で、議論された指定難病の診断基準等の具体的な変更内容を確認する。
- 医療機関は、関連する指定難病の診断基準変更が自院の診療ガイドラインや患者管理に与える影響を評価する。
- 製薬企業は、関連する医薬品の適用疾患や治験プロトコルへの影響を検討し、必要に応じて対応を計画する。
- 関係部門(医療部門、研究開発部門、広報部門など)へ本発表の内容を共有し、今後の動向を注視する。
対応優先度: 中 指定難病の診断基準等の変更は、医療現場や関連産業に中長期的な影響を与える可能性があるため。
対象部門: 経営者 法務 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 厚生労働省 |
|---|---|
| 業界 | 医療・福祉 |
| 分類 | 企業プレスリリース |
発表された内容
令和8年5月26日(火)15:00~17:00
場所
ハイブリッド(対面+WEB)開催
議事
議事内容
○渡邉補佐 それでは、定刻となりましたので、ただいまから第65回「厚生科学審議会疾病対策部会指定難病検討委員会」を開会します。
委員の皆様には、お忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
なお、本日は報道関係者及び一般の方の傍聴は行わず、代わりに会議の模様をユーチューブによるライブ配信にて公開しておりますので、御了承ください。
また、本日、委員の方には会場またはオンラインにて御参加いただいておりますが、オンラインでの御参加の方に向け、何点かお願いさせていただきます。会議参加に当たり、ビデオカメラはオンにしていただき、マイクはミュートにしてください。発言時はマイクをオンにしていただき、名前をおっしゃった上で発言をお願いします。発言が終わりましたら、マイクをミュートに戻していただきますようお願いします。御不明な点がございましたら、事前にお伝えしております電話番号までお問い合わせください。
本日の出席状況について報告します。張替委員より欠席の連絡をいただいております。
山下委員は早退、和田委員は遅れての御参加と伺っております。
長らく委員長をお務めいただきました水澤先生の任期満了に伴い、本日の検討委員会より持田委員に委員長を務めていただくこととなりました。
持田先生、よろしくお願いいたします。
○持田委員長 埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科の持田でございます。
この会議には2023年から参加させていただいておりますが、このたび水澤先生の後任として委員長を務めさせていただくことになりました。よろしくお願いいたします。
指定難病の条件等は、水澤先生が委員長のときにかなり明確に決まってございますので、原則的にそれに準拠しまして審議を進めていただければと思います。
各委員の先生には、それぞれの専門の領域からの御見識をいろいろ御助言いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、事務局で議事前の事案に関して、よろしくお願いいたします。
○渡邉補佐 事務局でございます。
議事に入らせていただく前に、本日から新しく委員を務めていただく先生方として、青木委員、宮崎委員がおられます。先生方に御挨拶いただければと存じます。
それでは、五十音順に、青木委員、お願いいたします。
○青木委員 東北大学神経内科の青木です。
水澤先生と交代で神経内科領域を担当させていただきます。よろしくお願いします。
私自身の専門は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という神経難病、あるいは筋疾患という、もともと筋疾患はほとんど難病なのですけれども、それが専門です。希少難治性筋疾患の研究班も10年以上班長を担当させていただいておりまして、まさに難病は私の専門であります。どうぞよろしくお願いします。
○宮崎委員 東京科学大学呼吸器内科の宮崎です。どうぞよろしくお願いします。
専門は呼吸器内科で、難病としては、特発性間質性肺炎、それからサルコイドーシス等を主にやっておりまして、私も今年の4月から難病班、びまん班というびまん性肺疾患の調査研究班の班長になりました。どうぞよろしくお願いいたします。
○渡邉補佐 委員の先生方、ありがとうございました。
また、昨年度までは委員長お一人の体制でございましたが、今後の円滑な運営を目的として、副委員長を御選任いただくことを検討いたしました。
本日、持田委員長から、副委員長の御指名をお願いいたします。
○持田委員長 副委員長にはぜひ日本医科大学の桑名正隆先生にお願いできればと思います。
○渡邉補佐 持田先生、ありがとうございます。
桑名先生、お願いできますでしょうか。
○桑名委員 なかなか荷の重いところでございますけれども、本委員会をできるだけ持田先生のサポートをして円滑に進められるように努めてまいりたいと思います。何とぞよろしくお願いいたします。
○渡邉補佐 桑名先生、ありがとうございます。
それでは、ここからは、持田委員長、お願いいたします。
○持田委員長 それでは、まず資料の確認をお願いしたいと思います。
○渡邉補佐 それでは、資料の確認をさせていただきます。
お手元の資料は全て議題1の「疾病ごとの個別検討(診断基準等のアップデート)について」に関する資料となります。
資料1は、今回の第65回指定難病検討委員会で検討する診断基準等のアップデート案、見え消し版個票になります。
また、参考資料1として、指定難病の検討について、参考資料2として、指定難病の診断基準等のアップデート案について研究班から情報提供のあった疾病の一覧、参考資料3として、第65回指定難病検討委員会で検討する診断基準等のアップデート案、溶け込み版個票がございます。
資料は以上となります。
不足等がございましたら、事務局までお申しつけください。
○持田委員長 それでは、議事を進めてまいりたいと思います。
本日の議事でございます議題1の疾病ごとの個別検討(診断基準等のアップデート)につきまして、委員の先生に御議論いただきたいと思います。
それでは、まず事務局から御説明をお願いいたします。
○西垣補佐 議題1につきまして議論を行っていただきたいと思います。
資料1の診断基準等のアップデート案の見え消し版個票及び参考資料2の既存の指定難病の診断基準等の改定について研究班から情報提供のあった疾病一覧表を御参照いただき、議論を行っていただきたいと思います。
指定難病の診断基準等のアップデートに関して、今回は、神経・筋疾患3疾患、代謝疾患1疾患、消化器疾患1疾患、免疫疾患1疾患、腎疾患1疾患、呼吸器疾患4疾患、皮膚疾患1疾患、骨・関節疾患1疾患、聴覚疾患1疾患の計14疾病について議論を進めさせていただきます。
昨年までのアップデートに関する審議と同様に、診断基準、重症度分類の変更に伴うアップデート案を御提案いただいている疾病を中心に議論を行っていただきたいと思います。
本日は17時までの予定としております。
まず、資料1のうち4疾病について御説明します。神経・筋疾患3疾患と代謝疾患1疾患になります。
1ページ、告示番号17、多系統萎縮症です。
4ページの診断基準で、冒頭にMSA-PとMSA-Cの分類が明記されたこと、対象範囲として、これまでPossibleまで入っていたものを、DefiniteとProbableのみに変更されております。ただ、現行の診断基準では、Definiteが病理学的確定診断を求めており、実質生前には診断し得なかったことから、病理学的確定診断を削除し、現行のProbableが変更後のDefinite、現行のPossibleが変更後のProbableとほぼ一致する形となっております。
4~5ページでは、診断基準内に排尿障害や起立時の血圧低下について基準値が追記されました。
6ページにMRI所見がございます。もともとはCTやSPECTといったほかの検査も組み込まれていましたが、今回、MRIのみとなっています。
E、Fで鑑別すべき症候等が追記され、7ページの診断のカテゴリーでも鑑別すべき症候等が診断基準に組み込まれています。
続いて、10ページ、告示番号18、脊髄小脳変性症へ参ります。
概要は、劣性遺伝から潜性遺伝への修正等がございます。
13ページ、診断基準では、小脳失調や痙性対麻痺の症状が詳しく追記されました。
中央部には、家族内発症についてございますが、これまで家系内とされていたところ、その定義が明記されました。
Bの画像検査所見では、脳幹や大脳基底核、大脳皮質の萎縮という記載が削除されました。
14ページに参りまして、Dの遺伝学的検査では、新たに遺伝子名等が明記をされ、Eの鑑別診断では、今回、脊髄小脳変性症と痙性対麻痺に分けて記載が整理されました。
続いて、19ページ、告示番号33、シュワルツ・ヤンペル症候群です。
21ページの診断基準は、文言修正や遺伝子名の追加等がございます。
22ページ、診断のカテゴリー、こちらが一番大きな変更点で、今回、Definite3が新たに追加されました。もともとA-1と示されているミオトニア、またはB-1と示されている針筋電図所見に加えて、B-2の筋生検またはCの遺伝学的検査所見を認める場合に診断をしていたところ、A-2で示される骨格異常に加えて、B-2の筋生検またはCの遺伝学的検査所見を認める場合も診断されるようになります。
続いて、25ページ、告示番号337、ホモシスチン尿症です。
28ページ、診断のカテゴリーに参りますが、この疾患はI型からIII型まで分かれているところ、それぞれの診断のカテゴリーにおいて、「及び」を「かつ」に変更するという修正が入っております。
この4疾患については以上となります。
○持田委員長 重症度分類の修正はございませんでしたが、これらの診断基準案について御意見、御質問はございますでしょうか。いかがでしょう。
神経・筋疾患に関して、神経領域の青木先生、特によろしいですか。
○青木委員 青木です。
確認させていただきましたが、大丈夫だと思います。
○持田委員長 代謝性疾患に関して、小児科の石毛先生、よろしいですか。
○石毛委員 問題ないと思います。
○持田委員長 ありがとうございました。
それでは、ほかの皆様からも特にございませんでしょうか。
では、御了承いただいたものといたします。どうもありがとうございました。
引き続き、事務局から説明をお願いいたします。
○西垣補佐 続いて、資料1のうち3
出典: 厚生労働省 新着情報
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73784.html
時系列
- 2026-05-26 第65回厚生科学審議会疾病対策部会指定難病検討委員会が開催された。
- 2026-05-26 水澤先生の任期満了に伴い、持田委員が委員長に就任した。
- 2026-05-26 青木委員、宮崎委員が新委員として就任した。
- 2026-05-26 桑名委員が副委員長に指名された。
主な数値
| 会議開催時間 | 2時間 |
|---|---|
| 議論対象疾病数 | 14疾病 |
| 神経・筋疾患数 | 3疾患 |
| 代謝疾患数 | 1疾患 |
| 消化器疾患数 | 1疾患 |
| 免疫疾患数 | 1疾患 |
| 腎疾患数 | 1疾患 |
| 呼吸器疾患数 | 4疾患 |
| 皮膚疾患数 | 1疾患 |
| 骨・関節疾患数 | 1疾患 |
| 聴覚疾患数 | 1疾患 |
この事例から確認すべきポイント
本議事録は、厚生科学審議会疾病対策部会指定難病検討委員会における、指定難病の診断基準等のアップデートに関する審議プロセスを示すものです。委員会の体制変更(委員長・副委員長の交代、新委員の参加)は、今後の審議の方向性や専門分野の強化に影響を与える可能性があります。具体的な14疾病の診断基準等の見直しは、患者の診断精度向上や治療へのアクセスに直結する重要な変更点であり、特に多系統萎縮症における診断カテゴリーの変更や、シュワルツ・ヤンペル症候群におけるDefinite3の追加などは、臨床現場での診断基準適用に大きな影響を与えるでしょう。議事録からは、各疾患の専門家が慎重に議論を進め、既存の基準に準拠しつつ、最新の知見を取り入れている姿勢がうかがえ、これらの変更は、指定難病患者とその家族、医療従事者にとって、より適切な医療提供体制の構築に寄与することが期待されます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-06-10
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