ベトナムEC市場の上半期売上高は44.1%増、高価格帯商品の販売拡大が進む
この発表の要点
- 2026年上半期の主要4ECプラットフォームの流通総額は前年同期比44.1%増の291兆6,000億ドンとなった。
- 「Shop Mall」の売上高が前年比54%増と急拡大し、高価格帯や正規品・品質保証への需要が高まっている。
- 食品・日用品(19兆5,500億ドン)や自動車・バイク関連(7兆3,400億ドン)が市場を牽引した。
企業・自治体への影響
ベトナム市場でEC展開を行う製造業・小売業・流通業において、低価格路線から高付加価値・正規品志向へのシフトやチャネル選定(Shop Mall等)を見直す必要性が高まる。経営企画部門やマーケティング・海外事業部門に影響を与える。
対応すべきこと
- 公式出典およびMetricの市場レポートを確認し、ベトナムEC市場の最新動向を把握する。
- 自社の現地販売商品が低価格帯から高価格帯・品質重視のトレンドに適合しているかマーケティング部門で検証する。
- Shop Mallなどの正規ブランド向けプラットフォームの活用状況や出店戦略を確認・見直す。
対象部門: 経営者 総務 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | Metric |
|---|---|
| 業界 | IT・ソフトウェア |
| 発表日 | 2026-08-17 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年08月17日
ベトナム最大級のECデータ分析企業のMetricは7月29日、2026年上半期(1~6月)のベトナム電子商取引(EC)市場レポートを発表した。同レポートによると、Shopee、TikTok Shop、Lazada、Tikiの主要4プラットフォームにおける流通総額は、前年同期比44.1%増の291兆6,000億ドン(約1兆7,555億円、1ドン=約0.006円)となった。販売数量は13.7%増の21億8,670万点、取引実績のある店舗数は14.1%増の61万3,800店となり、ベトナムのEC市場は引き続き、拡大している。
売上高の伸び率が販売数量の伸び率を大きく上回ったことから、MetricはベトナムEC市場が低価格商品の販売拡大から、高付加価値商品の販売に成長段階が移行していると分析している。
消費者の購買行動にも変化がみられる。正規ブランドが出店する「Shop Mall(注)」は、全店舗数の2.79%にとどまる一方、Shopee、Lazada、TikTok Shopの売上高の34.2%を占めた。店舗数が前年比6%減少したものの、売上高は54%増加しており、正規品や品質保証への需要の高まりがうかがえる。
価格帯別では、20万ドン未満の商品の売り上げシェアが縮小する一方、100万ドン超の商品は市場全体の18.2%を占めるまでに拡大した。食品・日用品分野の売上高は19兆5,500億ドンと前年同期比151.1%増加し市場を牽引した。また、自動車・バイク関連商品の売上高も7兆3,400億ドンと同56.3%増加し、部品やアクセサリーのオンライン販売も拡大している。
2026年第3四半期も市場拡大が続く見通し
Metricは、2026年第3四半期(7~9月)の4大ECプラットフォームにおける流通総額を146兆3,000億ドン(約8,807億円)、販売数量を10億8,400万点と予測する。これは前期比でそれぞれ2.31%、3.45%の増加となる見込みだ。
同社は、夏季旅行や新学期、建国記念日の連休などによる季節需要の高まりを成長要因として挙げている。旅行用品やスキンケア用品、文房具、学用品のほか、雨季関連商品や生活用品の需要増加が見込まれる。また、上半期にみられた品質重視の志向に基づく高価格帯商品の販売拡大も継続すると予想しており、消費者の購買単価上昇が市場の成長を支えると分析している。
(注)ECプラットフォームが、ブランド権利者、正規代理店・販売店、または一定の審査基準を満たした事業者として認証した公式・正規品販売店の総称。
(村瀬拓哉、ブ・アイン)
(ベトナム)
ビジネス短信 95db87c2baae275a
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ベトナムEC市場の上半期売上高は44.1%増、高価格帯商品の販売拡大が進む
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/08/95db87c2baae275a.html
時系列
- 2026-07-29 ベトナムのECデータ分析企業Metricが2026年上半期のベトナム電子商取引(EC)市場レポートを発表
- 2026-08-17 日本貿易振興機構(ジェトロ)がビジネス短信として本件を発表
主な数値
| 主要4プラットフォームにおける流通総額(2026年上半期) | 291兆6,000億ドン(約1兆7,555億円) |
|---|---|
| 販売数量(2026年上半期) | 21億8,670万点 |
| 取引実績のある店舗数(2026年上半期) | 61万3,800店 |
| Shop Mallの店舗数割合 | 2.79% |
| Shop Mallの売上高割合 | 34.2% |
| Shop Mallの店舗数前年比増減 | -6% |
| Shop Mallの売上高前年比増加率 | 54% |
| 100万ドン超商品の市場全体に占めるシェア | 18.2% |
| 食品・日用品分野の売上高(2026年上半期) | 19兆5,500億ドン |
| 自動車・バイク関連商品の売上高(2026年上半期) | 7兆3,400億ドン |
| 第3四半期の4大ECプラットフォーム流通総額予測 | 146兆3,000億ドン(約8,807億円) |
| 第3四半期の販売数量予測 | 10億8,400万点 |
この事例から確認すべきポイント
本事例から広報・実務で確認すべきことは、海外EC市場における消費者の購買志向が低価格帯から高付加価値・正規品志向へシフトしている点である。現時点で取得できた本文からは、詳細な個別企業名や個別ブランドごとの戦略までは確認できなかった。詳細は公式出典をご確認いただきたいが、ベトナム市場進出を計画する企業や現地でEC展開を行う企業にとっては、単なる安売り戦略だけでなく、Shop Mall等で示されるような品質保証や高価格帯(100万ドン超)の商品展開、食品・日用品や自動車関連といった伸び率の高い分野への適応が重要になる。市場データの動向を定期的に把握し、自社の海外展開戦略やマーケティング部門における販売チャネル選定に反映させる実務対応が求められる。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-08-17
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