インド5月の乗用車販売が前年同月比27%増、二輪車・三輪車も好調
この発表の要点
- インドの2026年5月自動車販売は全カテゴリーで2桁成長を記録し、乗用車、二輪車、三輪車が5月として過去最高販売台数を更新した。
- 乗用車販売は前年同月比27.3%増の43万8,854台(タタ・モーターズ含む)で、UVや一般乗用車が市場を牽引した。
- 市場の好調は、前年同月の低水準反動に加え、2025年9月施行のGST2.0改革による減税効果や資金調達環境の改善が寄与している。
企業・自治体への影響
インド市場に進出している、または進出を検討している自動車メーカー、部品メーカー、関連サービス企業にとって、市場の成長性や需要動向を把握する上で重要な情報となります。特に、UVやスクーター、モペッドといった成長セグメントに注力する企業は、事業戦略の見直しや投資判断に影響を受ける可能性があります。
対応すべきこと
- インド自動車市場の動向を注視し、自社の事業戦略への影響を評価する。
- 特に成長率の高いUV、スクーター、モペッド、三輪車セグメントの需要動向を詳細に分析する。
- 公式出典(SIAMの発表や添付資料)を確認し、より詳細なデータやメーカー別の動向を把握する。
- 関係部門(経営企画、営業、マーケティング、海外事業部門など)へ本情報を共有し、今後の事業展開に活かす。
対象部門: 経営者 広報 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ジェトロ |
|---|---|
| 業界 | 自動車 |
| 発表日 | 2026-06-23 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年06月23日
添付資料(236 KB)
インド自動車工業会(SIAM)は6月15日、2026年5月の自動車統計(出荷ベース)を発表した。自動車販売全体(乗用車、二輪車、三輪車)は前年同月比16.8%増の235万2,693台となり、4月に続いて全カテゴリーで2桁成長を記録した(添付資料表1参照)。
カテゴリー別では、乗用車〔多目的車(UV)とバンを含む〕の国内販売台数は、タタ・モーターズ・パッセンジャー・ビークルズ(以下、タタ・モーターズ)の販売台数(5万9,090台、前年同月は4万1,557台)を含めると、前年同月比27.3%増の43万8,854台となり、5月として過去最高を記録した(注)。4月の25.4%増に続き、2カ月連続で25%を超える高い伸びを維持しており、市場の力強い需要がうかがえる。内訳は、主力セグメントのUVが24.8%増の24万5,549台と市場を牽引したほか、一般乗用車も28.8%増の12万975台と、UVを上回る伸び率で増加した(添付資料表1参照)。
二輪車の国内販売台数は前年同月比14.8%増の190万2,209台で、こちらも5月として過去最高を記録した。内訳は、主力のオートバイが111万3,973台と全体の約6割を占めたものの、伸び率は7.2%増にとどまった。一方、スクーターは73万9,667台とオートバイに次ぐ規模を示し、27.4%増と大幅に伸長した。モペッドも30.3%増の4万8,569台となった。三輪車も31.1%増の7万720台と大幅拡大し、5月として過去最高を記録した(添付資料表1参照)。
5月の乗用車のメーカー別販売では、マルチ・スズキが前年同月比40.0%増の19万337台で首位を維持した。SIAMの統計には含まれていないが、タタ・モーターズが42.2%増の5万9,090台で2位相当につけ、マヒンドラ&マヒンドラが10.7%増の5万8,021台でこれに続いた。現代は9.1%増の4万7,837台、トヨタ・キルロスカは4.6%増の3万560台となった。日系では、ホンダが29.4%増の5,111台、日産が117.7%増の2,948台と大幅に伸びた(添付資料表2参照)。
二輪車では、首位のヒーローが前年同月比9.8%増の53万6,784台となった。2位のホンダは10.2%増の45万9,611台、3位のTVSモーターは24.3%増の38万4,565台と好調だった。その他、ロイヤルエンフィールドが24.1%増の9万4,115台、ヤマハが58.0%増の7万2,821台と大幅に伸びたほか、電動二輪のエイサー・エナジーも66.8%増の2万6,857台と高い成長を維持した(添付資料表3参照)。
SIAMのラジェシュ・メノン事務局長は、「乗用車、三輪車、二輪車の全カテゴリーで5月として過去最高の販売台数を記録し、いずれも高い2桁成長となった。前年5月の販売が低水準だった反動に加え、2025年9月に施行された物品・サービス税(GST)2.0改革(2025年9月25日記事参照)による減税効果や資金調達環境の改善を背景とした需要拡大が引き続き寄与している」と述べた。
(注)SIAM発表の統計では乗用車の5月の販売台数は37万9,764台、前年同月比増加率は25.3%だが、この数字には、タタ・モーターズの販売台数は含まれていない。自動車販売全体(乗用車、二輪車、三輪車)にも同社の販売台数は含まれていない。
(小柴里沙)
(インド)
ビジネス短信 5734908292d8784c
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インド5月の乗用車販売が前年同月比27%増、二輪車・三輪車も好調
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/5734908292d8784c.html
時系列
- 2025-09 物品・サービス税(GST)2.0改革が施行
- 2026-05 インドの自動車販売統計の対象期間
- 2026-06-15 インド自動車工業会(SIAM)が2026年5月の自動車統計(出荷ベース)を発表
- 2026-06-23 ジェトロが本記事を公開
主な数値
| 2026年5月 自動車販売全体 | 2352693台 |
|---|---|
| 2026年5月 乗用車国内販売台数(タタ・モーターズ含む) | 438854台 |
| 2026年5月 二輪車国内販売台数 | 1902209台 |
| 2026年5月 三輪車国内販売台数 | 70720台 |
| 2026年5月 SIAM発表乗用車販売台数(タタ・モーターズ含まず) | 379764台 |
この事例から確認すべきポイント
インドの自動車市場は、2026年5月に乗用車、二輪車、三輪車の全カテゴリーで過去最高の販売台数を記録し、堅調な成長を続けていることが示されました。特に乗用車は2カ月連続で25%を超える高い伸びを維持しており、多目的車(UV)やスクーター、モペッド、三輪車といったセグメントが市場を牽引しています。この好調の背景には、前年同月の販売が低水準だった反動に加え、2025年9月に施行された物品・サービス税(GST)2.0改革による減税効果や資金調達環境の改善が複合的に寄与していると分析されています。また、SIAMの公式統計には一部メーカーの販売台数が含まれていない場合があるという注記は、市場データを解釈する上での注意点を示唆しており、詳細な市場分析には複数の情報源の確認が重要であることを示しています。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-06-23
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