サイバーセキュリティ 報告済み

RPGツクールMVおよびMZにおけるOSコマンドインジェクションの脆弱性

株式会社Gotcha Gotcha Gamesが提供するゲーム制作ソフト「RPGツクールMV」(バージョン1.6.3以前)および「RPGツクールMZ」(バージョン1.10.0以前)に、OSコマンドインジェクションの脆弱性が存在します。セーブデータの読み込み処理に不備があり、細工されたセーブデータを読み込むと任意のOSコマンドが実行される可能性があります。開発元は、信頼できないセーブデータを読み込まないワークアラウンドを推奨しています。本脆弱性はGMO Flatt Security株式会社の井手脩太氏がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者と調整を行いました。

この発表の要点

企業・自治体への影響

RPGツクールMV/MZを利用してゲームを開発・提供している企業や個人開発者は、開発したゲームが本脆弱性の影響を受ける可能性があるため、対応が必要です。特に、ユーザーがセーブデータを共有・交換する機能を持つゲームにおいては、悪意のあるセーブデータによる攻撃リスクを考慮し、セキュリティ対策を見直す必要があります。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 情シス 広報

対応期限:速やかに確認

基本データ

企業・団体 JPCERT/CC および IPA
業界 ソフトウェア開発
発表日 2026-06-30
分類 サイバーセキュリティ

発表された内容

公開日:2026/06/30 最終更新日:2026/06/30

JVN#69681784
RPGツクールMVおよびMZにおけるOSコマンドインジェクションの脆弱性

株式会社Gotcha Gotcha Gamesが提供するRPGツクールMVおよびMZには、OSコマンドインジェクションの脆弱性が存在します。

RPGツクールMV バージョン 1.6.3およびそれ以前
RPGツクールMZ バージョン 1.10.0およびそれ以前

株式会社Gotcha Gotcha Gamesが提供するゲーム制作ソフトRPGツクールMVおよびMZには、ゲームの進行状況や関連データを保存するセーブデータ機能が用意されています。この機能を使うと、ユーザはゲームの進行状況をセーブデータに保存し、後でこのセーブデータを読み込むことで保存時点からゲームを再開できます。
RPGツクールMVおよびMZのセーブデータ機能では、セーブデータの読み込み処理において細工された内容を適切に扱うことができず、OSコマンドインジェクションに悪用される可能性があります。

OSコマンドインジェクション(CWE-78)

CVSS:4.0/AV:L/AC:L/AT:N/PR:N/UI:A/VC:H/VI:H/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 8.4
CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値 7.8
CVE-2026-56137

細工されたセーブデータを読み込んだ場合、任意のOSコマンドが実行される可能性があります。

ワークアラウンドを実施する
開発者は、信頼できないセーブデータを読み込まないことを推奨しています。

ベンダ

リンク

株式会社Gotcha Gotcha Games

出所が不明なゲーム・セーブデータ・素材のお取り扱いについて

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:GMO Flatt Security株式会社 井手 脩太 氏

JPCERT 緊急報告

JPCERT REPORT

CERT Advisory

CPNI Advisory

TRnotes

CVE

CVE-2026-56137

JVN iPedia

JVNDB-2026-000093

Copyright (c) 2000-2026 JPCERT/CC and IPA. All rights reserved.

出典: jvn@jvn.jp
URL: https://jvn.jp/jp/JVN69681784/

時系列

主な数値

対象製品1 RPGツクールMV製品
対象バージョン1 1.6.3バージョン
対象製品2 RPGツクールMZ製品
対象バージョン2 1.10.0バージョン

この事例から確認すべきポイント

本件は、株式会社Gotcha Gotcha Gamesが提供するゲーム制作ソフト「RPGツクールMV」および「RPGツクールMZ」に存在するOSコマンドインジェクションの脆弱性に関する情報です。セーブデータ読み込み処理の不備を悪用されると、細工されたセーブデータを介して任意のOSコマンドが実行される可能性があり、システムへの深刻な影響が懸念されます。CVSSスコアも高リスクを示しており、影響を受けるバージョンの製品を利用している開発者や企業は、速やかな対応が求められます。開発元はワークアラウンドとして信頼できないセーブデータを読み込まないことを推奨しており、これはユーザーへの注意喚起としても重要です。このような脆弱性は、ユーザーが外部から入力するデータ(本件ではセーブデータ)の検証とサニタイズが不十分な場合に発生しやすく、ソフトウェア開発におけるセキュリティ設計の重要性を改めて示唆しています。また、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づく報告と調整のプロセスは、セキュリティコミュニティとベンダー間の連携が脆弱性対策において不可欠であることを示しています。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-30

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