ジェトロ、「北京IPライセンシング産業博覧会」に出展
この発表の要点
- ジェトロは「北京IPライセンシング産業博覧会」に唯一の海外ブースとして出展し、日本企業の中国市場販路開拓を支援した。
- 中国IP市場は堅調に拡大しており、AI技術の活用と国産IPの台頭が顕著である。
- 日本企業は中国市場での成功に向け、現地のトレンドを理解し、中国企業の成功事例を踏まえた戦略の多様化が求められる。
企業・自治体への影響
コンテンツ関連企業、特にIPライセンス事業を展開する企業は、中国市場の急速な変化と競争激化に直面しています。AI技術の活用や国産IPの台頭は、日本企業の中国市場戦略に大きな影響を与える可能性があり、事業開発、マーケティング、法務部門はこれらの動向を注視する必要があります。
対応すべきこと
- 中国IP市場の最新トレンド、特にAI技術の活用事例や国産IPの成功事例を継続的に調査する。
- 自社のIPコンテンツが中国市場でどのように受け入れられるか、ターゲット層(若年層、女性)に特化した市場調査を実施する。
- ジェトロなど公的機関が提供する海外市場支援プログラムや商談機会の活用を検討する。
- 中国市場におけるライセンス供与戦略の多様化を検討し、現地パートナーシップの可能性を探る。
対象部門: 経営者 広報 経理 法務
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ジェトロ |
|---|---|
| 業界 | コンテンツ・IPライセンス |
| 発表日 | 2026-07-01 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
| 地域 | 中国 |
発表された内容
2026年07月01日
IPライセンスの専門見本市「北京IPライセンシング産業博覧会」が、5月29~31日の3日間、北京市の北京亦創国際会展中心で開催された(注1)。同展示会は今回が初開催であり、主催者によれば、展示面積は約9,000平方メートルで、150のブランドが出展した。会期中の来場者は専門バイヤーと一般消費者を併せて1万458人だった。
ジェトロは、日本企業のコンテンツの中国向け販路開拓を支援する事業の一環として、同展示会に単独ブースを設置した。会場で唯一の海外ブースとして、IPやアニメ、ゲーム、書籍などの関連商品を扱う日本企業5社のコンテンツを展示し、会場ではジェトロ職員が商品説明を行った。関心を示したバイヤーと連絡先を交換し、その後のオンライン商談につなげた。
出品企業からは「テーマパークを運営するディベロッパーなど、今後の連携が期待できる相手と出会えた。今後はIPの期間限定ライセンス供与により、中国における認知度向上を図りたい」などの声があった。
中国企業の出展では、従来の製造業や出版社といった企業に加え、人工知能(AI)技術を活用した企業の出展も複数みられた。近年、中国のAI技術は急速に発展しており、IP分野での活用も進む。例えば、AIを活用したショート動画作成支援ツールや、対話機能を搭載した玩具などが展示された。
中国国産IPのシェアも急拡大
近年、中国のIP産業は堅調に推移しており、市場規模は2024年まで7年連続で拡大してきた(2026年3月ジェトロ・レポート参照(2.4MB))。2024年の中国国内におけるIP商品の小売総額は1,550億9,000万元(約3兆6,756億円、1元=約23.7円)に達した。消費者層では、Z世代(注2)をはじめとする若年層が市場全体の約70%を占めるほか、性別でみると女性消費者が市場全体の74%を占めている。また、中国国産IPの存在感も高まっており、2024年は商品化市場の人気IP上位3位が全て日本発であったが、2025年には上位2位を中国国産IPが占めた。
日本企業による実績ある人気IPの中国市場への導入は引き続きみられる一方、中国国産IPの台頭を背景に、中国企業の成功事例を踏まえた戦略の多様化も進んでいる。
博覧会会場の外観(ジェトロ撮影)
ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)
(注1)IPライセンシングとは、知的財産(IP)の保有者が第三者に使用権を許諾すること。
(注2)一般的に1990年代半ばから2010年代前半に生まれた世代。
(兪思珂)
(中国)
ビジネス短信 085bbb1fe531a103
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ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
ジェトロ、「北京IPライセンシング産業博覧会」に出展
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/085bbb1fe531a103.html
時系列
- 2024-XX-XX 中国国内におけるIP商品の小売総額が1,550億9,000万元に達し、商品化市場の人気IP上位3位が全て日本発であった。
- 2025-XX-XX 商品化市場の人気IP上位2位を中国国産IPが占めた。
- 2026-03-XX ジェトロ・レポートにて、中国のIP産業市場規模が2024年まで7年連続で拡大したことが報告された。
- 2026-05-29 「北京IPライセンシング産業博覧会」が開催開始。
- 2026-05-31 「北京IPライセンシング産業博覧会」が閉幕。
- 2026-07-01 ジェトロが「北京IPライセンシング産業博覧会」への出展結果を発表。
主な数値
| 博覧会の展示面積 | 9000平方メートル |
|---|---|
| 博覧会の出展ブランド数 | 150ブランド |
| 博覧会の来場者数 | 10458人 |
| ジェトロブースで展示された日本企業数 | 5社 |
| 中国IP産業市場規模の連続拡大期間 | 7年 |
| 2024年中国国内IP商品小売総額 | 1550.9億元 |
| 2024年中国国内IP商品小売総額(円換算) | 3.6756兆円 |
| 中国IP市場における若年層の割合 | 70% |
| 中国IP市場における女性消費者の割合 | 74% |
この事例から確認すべきポイント
ジェトロの発表は、中国IP市場の現状と将来性、そして日本企業がこの市場で成功するための戦略的示唆を提供するものです。初開催の博覧会にジェトロが唯一の海外ブースとして出展し、日本企業の販路開拓を支援したことは、中国市場への関心の高さと、公的機関による支援の重要性を示しています。中国IP市場は堅調に拡大を続けており、特にAI技術の活用や中国国産IPの台頭が顕著です。これは、日本企業が従来の成功体験に固執せず、現地のトレンドや競合環境の変化を深く理解し、戦略を多様化する必要があることを示唆しています。Z世代や女性消費者が市場の大部分を占めるというデータは、ターゲット層に合わせたコンテンツ開発やマーケティング戦略の重要性を浮き彫りにしています。企業は、中国市場の特性を捉え、柔軟なビジネスモデルを構築することが求められます。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-01
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