経済・産業トレンド

J-Bridge交流会を関西で初開催、海外スタートアップとの協業・連携に向けて情報交換

ジェトロは、海外スタートアップと日本企業の連携を促すJ-Bridge事業の一環として、関西で初となる情報交換会を2026年6月17日に開催しました。製薬、半導体、ITなど幅広い業種の関西企業18社が参加し、NTT西日本とロート製薬が海外展開やスタートアップ連携の事例を紹介。参加企業は、海外トレンド把握や社内体制整備に関する課題について活発な意見交換を行いました。

この発表の要点

企業・自治体への影響

本発表は、海外スタートアップとのオープンイノベーションに関心を持つ製造業、IT、製薬、商社などの企業にとって、具体的な連携事例や課題、外部パートナー活用の重要性を示すものです。特に、経営企画、事業開発、研究開発、国際事業部門の担当者は、自社のオープンイノベーション戦略や海外展開戦略を見直す上で参考となるでしょう。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 広報 人事

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ジェトロ
業界 IT・ソフトウェア / 製薬 / 半導体 / 電気電子機器 / 商社
発表日 2026-06-26
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年06月26日

ジェトロはイノベーション創出を目指し、海外の有望なスタートアップ(SU)と日本企業の連携を促すJ-Bridge事業を運営している。こうした取り組みの一環として、ジェトロは6月17日、本事業の最新動向や海外SUとの連携事例の紹介、J-Bridgeを利用する日本企業同士のネットワーキングを目的として、関西の利用企業を集めた情報交換会を関西で初めて開催した。

本イベントは、異業種・他社のオープンイノベーション(OI)担当者との情報交換を行いたいというJ-Bridge利用企業の要望を受けて開催したものだ。製薬、半導体、電気電子機器、IT、商社など幅広い業種の関西企業18社が参加した。

関西企業による事例紹介では、NTT西日本とロート製薬が登壇した。NTT西日本国際室の木村初夫氏は、同社の海外展開先について、経済成長率の高さや若年人口の多さ、親日的であるという点に鑑み、インドネシア、ベトナム、フィリピン、タイなどの東南アジアを重点地域に選んだと説明した。また、当面の注力領域として、音声合成人工知能(AI)技術や電子コミック、路面診断AIなど日本国内で培ったアセットが展開可能な(1)デジタルコンテンツ、(2)社会インフラの2分野を挙げ、現地企業との協業を模索しているとした。ジェトロをはじめとしたパートナーの協力もあり、両分野の事業検討において着実な進展を実現できていると述べた。協業・連携先とのマッチングに向けたポイントは、双方において自社が足りていない点を認識し、相互に補える関係を見いだせるかどうかだと語った。

NTT西日本国際室の木村初夫氏による講演(ジェトロ撮影)

ロート製薬経営企画部企業連携・創出グループマネージャーの小久保香苗氏は、同社の主力事業はOTC医薬品(注)・化粧品分野だが、近年は再生医療、農業・食などの領域にも取り組み、世界の人々のウェルビーイングとロンジェビティ(長寿)に貢献する企業への進化を目指していると説明した。また、共同研究や事業連携などを通じて海外SUとの連携に取り組んでいると述べ、新規医療機器開発をはじめとする取り組みが進んでいるとした。海外SUとの連携における課題については、自社のネットワークだけでは限界があるとし、ジェトロをはじめとする外部パートナーとの連携が重要であると指摘した。

イベント後半では、参加企業同士の意見交換セッションが設けられた。海外のトレンドの把握や、自社の技術・経験・強みを発揮できるかどうかといった事業開発面のみならず、社内OI担当者の熱量のばらつきと担当者交代に伴う再現性の確保、社内の理解獲得といった体制整備に関するものまで、各社が抱える課題について幅広い情報交換が行われた。

(注)薬局・薬店・ドラッグストアなどで処方箋なしに購入できる医薬品。

(齋藤寛)

(日本、世界)

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J-Bridge交流会を関西で初開催、海外スタートアップとの協業・連携に向けて情報交換

ジェトロ公式SNSアカウント

出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/80de8c7fc8b35cee.html

時系列

主な数値

参加企業数 18社

この事例から確認すべきポイント

本発表は、ジェトロが推進するJ-Bridge事業の具体的な活動と成果を示すものです。海外スタートアップとの連携を模索する日本企業にとって、最新動向や成功事例、課題共有の場が提供された意義は大きいでしょう。特に、NTT西日本やロート製薬といった大手企業が具体的な取り組みや課題を共有したことは、参加企業が自社のオープンイノベーション戦略を検討する上で貴重な示唆を与えます。また、参加企業が事業開発面だけでなく、社内体制整備に関する課題まで幅広く情報交換を行ったことは、オープンイノベーション推進における実務的な課題の多様性を示唆しており、企業は自社の組織文化やリソースに応じた戦略を練る必要性を再認識できます。外部パートナーとの連携の重要性も強調されており、自社単独での限界を認識し、積極的に外部リソースを活用する視点が求められます。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-06-26

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