「東京国際ミュージック・マーケット」でインド音楽市場セミナーが開催
この発表の要点
- 東京国際ミュージック・マーケット(TIMM)が国際音楽賞MAJとの連携強化のため、例年とは異なる6月に開催された。
- ジェトロ共催のインド音楽市場セミナーには約300人が参加し、デジタル化が進むインド市場の構造や日本音楽の海外展開に向けた知見が共有された。
- インド市場への展開を目指す事業者に対し、短期的な成果ではなく長期的なコミュニティー形成と継続的な投資が重要であるとの助言が示された。
企業・自治体への影響
日本の音楽・コンテンツ産業に関わる企業は、インド市場の成長性や特性(デジタル化、SNS活用、中規模都市展開、長期投資の必要性)を理解し、海外展開戦略を見直す必要があります。特に、海外事業部門、マーケティング部門、経営戦略部門に影響があります。
対応すべきこと
- インド市場への展開を検討している場合、本セミナーで共有された知見(長期的なコミュニティ形成、継続的な投資)を戦略に組み込む。
- 海外展開を推進する部門は、TIMMやMAJのような国際的なイベントの情報を継続的に収集し、参加を検討する。
- ジェトロ等の公的機関が提供する海外市場セミナーや調査レポートを活用し、最新の市場動向を把握する。
対象部門: 経営者 広報 経理 法務
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 日本貿易振興機構(ジェトロ) |
|---|---|
| 業界 | 音楽・エンターテインメント |
| 発表日 | 2026-07-01 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年07月01日
日本音楽の海外展開や国際交流を目的とした音楽見本市「第23回東京国際ミュージック・マーケット(TIMM)」が6月8日~13日、東京で開催された。同見本市の中核となる商談会、ネットワーキング、ビジネスセミナーが6月11日と12日の2日間、渋谷ストリームなどで実施された。TIMMは例年11月頃の開催だったが、2026年は国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN(MAJ)」(注1)との連携を一層強化するため、同時期の開催となった。
6月11日には、CEIPA×TOYOTA GROUP“MUSIC WAY PROJECT”(注2)によるビジネスセミナーシリーズ「Flagship Series」(注3)の初回として、「インド編」がジェトロ共催で実施された。業界関係者を中心に、対面・オンラインを合わせて約300人が参加した。本セミナーには、ジェトロ・ニューデリー事務所の川崎宏希シニア・ディレクター、ジェニカ・カルラ・アシスタント・ディレクター、YouTube音楽パートナーシップでインド・南アジアを担当するラムプラサード・スンダー氏、ユニバーサル・ミュージック・インディアのドリスティ・バティジャ氏が登壇した。デジタル化が進み急成長を続けるインド市場をテーマに、音楽・コンテンツ産業の市場構造、データ分析、アーティストの事例を通じて、日本音楽の海外展開に向けた知見と実践的な示唆が共有された。インドの音楽シーンでは、欧米を中心にライブを行うアーティストが増えており、SNSを活用し、ファンを巻き込んだプロモーションやイベントが各地で話題になっている。日本の音楽では、2026年1月にムンバイで開催された「ロラパルーザ・インディア」で初めてライブを行った藤井風が人気を博したほか、インドでも人気の日本のアニメをきっかけに音楽への関心も高まってきているという。
東京国際ミュージック・マーケットの会場とインドセミナーの様子(ジェトロ撮影)
ジェニカ氏は、昨今のインド市場の傾向について「都市部以外の地域でも海外アーティストの音楽ライブが増えている」と述べた。また、ラムプラサード氏は、「インドのクリエーターとコラボレーションしてライブグッズを製作する動きもある」とし、ティア2や3と呼ばれる中規模都市での展開やライブグッズの商品化という新しいビジネスにも目を向ける必要性を指摘した。また、インドでの展開を目指す事業者に対しては、「インド市場は短期的な成果を求める市場ではなく、長期的なコミュニティー形成と継続的な投資を前提に取り組むことが重要である」との助言が示された。
(注1)MAJは、「世界とつながり、音楽の未来を灯(とも)す。」をコンセプトとした国内最大規模の国際音楽賞で、2025年京都で初開催され、2026年2年目を迎えた。賞のカテゴリーには、主要6部門のほか、「最優秀海外ポップス楽曲賞」など海外楽曲部門や、韓国、中国、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピンで開催されているそれぞれの音楽賞と連携した海外特別賞も創設されており、合計14の海外部門があることも特徴である。
(注2)MUSIC WAY PROJECTは「日本の音楽が世界をドライブする」を合言葉に、音楽で世界に挑戦する「人づくり」と「場づくり」に重点的に取り組む一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会(CEIPA)とトヨタグループの共同プロジェクト。
(注3)Flagship Seriesとは、海外市場に関する高度な知見を体系的に共有することを目的としたセミナー。
(松瀬雅大)
(日本、インド)
ビジネス短信 2ac6b29e851190cb
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ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
「東京国際ミュージック・マーケット」でインド音楽市場セミナーが開催
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/07/2ac6b29e851190cb.html
時系列
- 2025-XX-XX 国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN(MAJ)」が京都で初開催された
- 2026-01-XX ムンバイで開催された「ロラパルーザ・インディア」で藤井風が初めてライブを行った
- 2026-XX-XX 国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN(MAJ)」が2年目を迎えた
- 2026-06-08 第23回東京国際ミュージック・マーケット(TIMM)が開催開始
- 2026-06-11 TIMMの中核となる商談会、ネットワーキング、ビジネスセミナーが実施開始
- 2026-06-11 CEIPA×TOYOTA GROUP“MUSIC WAY PROJECT”によるビジネスセミナーシリーズ「Flagship Series」の初回「インド編」がジェトロ共催で実施された
- 2026-06-12 TIMMの中核となる商談会、ネットワーキング、ビジネスセミナーが実施終了
- 2026-06-13 第23回東京国際ミュージック・マーケット(TIMM)が開催終了
主な数値
| インド音楽市場セミナー参加者数 | 300人 |
|---|---|
| MUSIC AWARDS JAPAN(MAJ)海外部門数 | 14部門 |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、日本音楽の海外展開を目指す企業にとって、インド市場の具体的な動向と参入戦略に関する貴重な情報を提供しています。特に、デジタル化の進展、SNSを活用したプロモーション、中規模都市(ティア2・3)での展開、そしてライブグッズの商品化といった新しいビジネス機会への言及は、市場開拓のヒントとなります。また、「インド市場は短期的な成果を求める市場ではなく、長期的なコミュニティー形成と継続的な投資を前提に取り組むことが重要である」という助言は、安易な市場参入ではなく、持続可能な戦略構築の必要性を示唆しており、海外事業戦略を策定する上で重要な視点となるでしょう。国際音楽賞MAJとの連携強化によるTIMMの開催時期変更は、国際的なイベントとの相乗効果を狙う動きとして注目され、今後の国際交流の場としてのTIMMの役割にも影響を与える可能性があります。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-07-01
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