経済・産業トレンド 政令公布済み(2024年法律第14852号に基づく具体化)

ブラジル、ゲーム産業の法的枠組み具体化の政令を公布、支援策も盛り込む

ブラジルのルーラ大統領は2026年10月14日、ゲーム産業の法的枠組みを具体化する政令第13138号を公布した。文化省はブラジル製ゲームを紹介する無料の公共プラットフォーム「ゲーム・ブラジル」を設置する。国家映画庁(Ancine)はゲーム関連プロジェクト向けのFSA融資について、最低融資額の引き下げと金利引き下げを運営委員会に提案する。税制面では視聴覚法の税制優遇をゲーム開発に活用できるよう、Ancineが規則を定める。

最終確認日: 2026-10-26

この発表の要点

企業・自治体への影響

ブラジルでゲーム開発・販売を行う企業、またはブラジル市場への参入を検討するゲーム関連企業(事業部門・海外事業部門)に影響し得る。融資・税制・公募の条件が確定した場合、資金調達を担う経理部門や、現地法人の事業計画を管理する経営企画部門の検討材料となる。本文では提案段階の内容が中心であり、確定時期や条件は確認できなかった。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 ブラジル連邦政府(文化省、Ancine、科学技術革新省)
業界 IT・ソフトウェア
発表日 2026-10-26
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年10月26日

ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領は10月14日、ゲーム産業の法的枠組み(注1)を具体化する政令第13138号を公布した。同政令では、国内ゲーム産業の育成、技術革新の促進、人材育成、知的財産権保護、ユーザーの健康保護などに関する政府方針や各省庁の役割を定めた。

具体策として、文化省はブラジル製ゲームの紹介・普及を目的とする無料の公共プラットフォーム「ゲーム・ブラジル(Game Brasil)」を設置する(注2)。同プラットフォームでは、ブラジル製ゲームに関する情報や配信先を集約・公開するほか、公的資金で開発されたゲームを公的な教育機関や研究機関、医療機関向けに提供するリポジトリーを設置できる。また、同省はゲーム関連の教育・研究・開発拠点を連携させる全国ネットワークも創設する。

資金面の支援策も盛り込まれた。政令は、文化省傘下の国家映画庁(Ancine)が、視聴覚産業向けに融資などを行う視聴覚セクター基金(FSA)について、ゲーム関連プロジェクトの融資基準を策定し、FSA運営委員会に提案すると定めた。文化省の10月14日付プレスリリースによると、Ancineは融資金利の引き下げに加え、中小規模のゲーム開発企業による利用促進に向け、ゲーム関連プロジェクト向けのFSA融資最低額を現行の50万レアル(約1,580万円、1レアル=約31.6円)から15万レアルへ引き下げ、金利を「参照金利(TR)+年2%」から「TR+年0.5%」に引き下げる案を同委員会に提案する。

税制面では、ゲーム開発プロジェクトが視聴覚法(注3)の税制優遇を活用して資金を調達できるよう、Ancineが規則を定める。文化省は2027年に、開発拠点の設備整備と独立系ゲームの制作・販売支援を目的とする2事業(資金調達見込み額は各5,000万レアル)を計画しているほか、文化振興を目的とする税制優遇制度を規定するルアネ法(注4)に基づく協賛金の獲得を支援する「ルアネ・ゲームズ(Rouanet Games)」も開始する。さらに、科学技術革新省はゲーム開発を手掛けるスタートアップ向けに、企画・研究融資機関(FINEP、注5)を活用した総額2億レアルの公募事業を提案する予定だ。

文化省によると、ブラジルのゲーム人口は2025年時点で約1億2,330万人、売上高は27億ドルで世界第9位。一方、ブラジルゲーム開発協会(Abragames)などの調査では、回答した国内ゲーム開発企業297社の60%が公的資金を利用した経験がなく、資金調達は引き続き課題となっている。

(注1)ブラジルのゲーム産業の法的枠組みは、2024年5月3日付法律第14852号により導入された。同法はゲーム産業関連活動を定義するとともに、国内ゲーム産業の発展支援などを目的とする。
(注2)文化省の10月14日付プレスリリースによると、同プラットフォームの初期投資額は140万レアルの見込み。
(注3)1993年法律第8685号。視聴覚作品への投資に対する税制優遇を定めている。2024年法律第14852号により、ゲーム開発企業にも同法が適用されることとなった。
(注4)ブラジルでは、1991年法律第8313号(通称:ルアネ法)に基づき、文化振興を目的とする税制優遇制度が設けられている。企業や個人は納税額の一部を文化・芸術プロジェクトの支援に充てることができる。2024年法律第14852号によりゲーム開発も対象に追加された。
(注5)FINEPは科学技術革新省傘下の公社で、融資や補助金の交付を通じて科学技術開発を支援している。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル)

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/10/a53e9621f37f9864.html

時系列

主な数値

政令番号 13138号
法律制定日 2024年5月3日(法律第14852号)
ゲーム関連FSA融資の現行最低額 50万レアル
現行最低額の円換算 1,580万円(概算)
為替換算レート 31.6円/レアル
提案する新最低融資額 15万レアル
現行の金利(参照金利TRに加算) 2%(年率、TRに加算)
提案する金利(参照金利TRに加算) 0.5%(年率、TRに加算)
ゲー・ブラジルの初期投資額の見込み 140万レアル
2027年に計画される事業数 2事業
2027年計画の各事業の資金調達見込み額 5,000万レアル(各事業)
FINEP公募事業の総額 2億レアル
ゲーム人口(2025年時点) 1,23,30万人
ゲーム売上高(2025年) 27億ドル
ブラジルのゲーム売上の世界順位 9位
調査回答の国内ゲーム開発企業数 297社
公的資金の利用経験がない企業の割合 60%
視聴覚法(1993年法律)の番号 8685号
ルアネ法(1991年法律)の番号 8313号

この事例から確認すべきポイント

本件は、ゲーム産業を対象とする法的枠組みの具体化を示す政令の公布と、それに伴う支援策の提示である。公的資金によるゲーム開発への融資条件の見直し、税制優遇の活用、公共プラットフォームの設置、FINEP経由の公募など、資金調達と流通の両面が示されている。ただし、本文で示されているのは主に提案段階の内容であり、融資条件の決定や公募の詳細、スケジュールは取得した本文では確認できなかった。日本企業が関与を検討する場合は、対象となる事業区分、提案の採否、実施時期を公式出典で確認することが実務上の出発点となる。調査では回答企業の60%が公的資金を利用した経験がないとされており、制度を知る機会の少なさや要件面の課題がうかがえる。詳細は公式出典をご確認ください。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-10-26 / 最終確認: 2026-10-26

執筆・確認主体

この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。

数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。

編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-10-26

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