ベルリン州議会選挙、左翼党が初の第1党に躍進、現与党のCDU・SPD連立は過半数割れ
最終確認日: 2026-09-25
この発表の要点
- ベルリン州議会選挙で左翼党が初の第1党に躍進した。
- 現与党のCDU・SPD連立政権は過半数(80議席)を確保できず過半数割れとなった。
- 家賃と住宅市場が最大の争点となり、新政権の枠組みや連立協議の行方が注目されている。
企業・自治体への影響
ベルリン州における政権交代や連立協議の行方は、現地に進出する不動産業界や関連企業の事業環境、住宅・家賃関連の規制動向に直接的な影響を与える可能性がある。
対応すべきこと
- 公式出典および現地報道でベルリン州の新政権成立に向けた連立協議の動向を確認する。
- 住宅・不動産関連の政策変更や規制強化の可能性について関係部門で情報共有を行う。
対象部門: 経営者 総務 法務 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 日本貿易振興機構(ジェトロ) |
|---|---|
| 発表日 | 2026-09-24 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年09月24日
ドイツの首都ベルリン州と北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州(2026年9月24日記事参照)で9月20日、州議会選挙が実施された。このうちベルリン州議会選挙では、左翼党が初めて第1党となった。現与党のキリスト教民主同盟(CDU)と社会民主党(SPD)はいずれも議席を減らした。
9月21日時点の同州選挙管理委員会公表の暫定結果(ドイツ語)によると、比例代表票(第2票:Zweitstimme、注1)の得票率は、左翼党が25.7%〔前回2023年選挙(注2)の得票率比:13.4ポイント増〕と躍進した一方、CDUは18.8%(同9.5ポイント減)に後退。ドイツのための選択肢(AfD)が16.3%(同7.2ポイント増)で第3党となった。緑の党が14.3%(同4.1ポイント減)、SPDが12.1%(同6.3ポイント減)と続いた。投票率は74.2%と前回選挙の62.9%を大きく上回った。また、今回の選挙は、ベルリン州議会選挙として初めて選挙権年齢を16歳に引き下げて実施された。
州議会158議席の議席配分は、左翼党が47議席、CDUが34議席、AfDが29議席、緑の党が26議席、SPDが22議席となる見通し。現行のCDU・SPD連立政権は過半数(80議席)を確保できず、継続は困難な状況となった。
公共放送ZDFは、家賃と住宅市場が今回のベルリン州議会選挙における最も重要な争点だったと分析。左翼党は「ベルリンを手頃な価格の街にする(Berlin bezahlbar machen)」を掲げ、違法に高額な家賃への対策機関の設置、州所有住宅の家賃上限設定、大手住宅会社が保有する住宅の「社会化(Vergesellschaftung、注3)」などを訴えた。
公共放送ARD「ターゲスシャウ」は、AfDとの連立を他党が拒否しており、現実的な連立の枠組みは、左翼党主導の緑の党・SPDとの3党連立か、CDU主導の緑の党・SPDとの3党連立の、2択であると報じている。左翼党の州首相候補のエリフ・エラルプ氏は選挙後、連立政権の形成を見据え、緑の党とSPDとの協議に入る意向を示した。一方、CDUの州首相候補のシュテファン・エバース氏は9月21日、地元放送局rbb24のラジオ取材に対し、「まずは今後数日から数週間の動向を見守りたい。私たちはいかなる協議も拒まない」と述べた。現状、新政権の枠組みは流動的であり、連立協議の行方が注目される。
(注1)第2票は政党に対して、第1票(Erststimme)は候補者個人に対しての投票。
(注2)州議会は本来5年ごとに実施されるが、2021年選挙で複数の選挙規則違反が発生し、2023年2月にやり直し選挙が実施されていた(2023年5月1日記事参照)。
(注3)大手住宅会社が保有する住宅を補償付きで公的所有に移す政策。
(中山裕貴)
(ドイツ)
ビジネス短信 5e184e7a142a9363
関連情報
dummy
もっと見る
ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
ベルリン州議会選挙、左翼党が初の第1党に躍進、現与党のCDU・SPD連立は過半数割れ
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/09/5e184e7a142a9363.html
時系列
- 2026-09-20 ベルリン州議会選挙が実施された。
- 2026-09-21 州選挙管理委員会公表の暫定結果が判明し、CDUの州首相候補シュテファン・エバース氏がラジオ取材に応じた。
主な数値
| 投票率 | 74.2% |
|---|---|
| 前回選挙投票率 | 62.9% |
| 左翼党得票率(第2票) | 25.7% |
| 左翼党得票率前回比増 | 13.4ポイント増 |
| CDU得票率(第2票) | 18.8% |
| CDU得票率前回比減 | 9.5ポイント減 |
| AfD得票率(第2票) | 16.3% |
| AfD得票率前回比増 | 7.2ポイント増 |
| 緑の党得票率(第2票) | 14.3% |
| 緑の党得票率前回比減 | 4.1ポイント減 |
| SPD得票率(第2票) | 12.1% |
| SPD得票率前回比減 | 6.3ポイント減 |
| 州議会総議席数 | 158議席 |
| 左翼党獲得見通し議席数 | 47議席 |
| CDU獲得見通し議席数 | 34議席 |
| AfD獲得見通し議席数 | 29議席 |
| 緑の党獲得見通し議席数 | 26議席 |
| SPD獲得見通し議席数 | 22議席 |
| 過半数必要議席数 | 80議席 |
この事例から確認すべきポイント
本事例はドイツ・ベルリン州議会選挙における左翼党の第1党躍進と現与党の過半数割れを報じたものである。住宅市場や家賃対策が最大の争点となっており、今後の新政権による住宅政策や規制強化の動向は、現地に進出する不動産業界や関連企業にとって重要な経営環境の変化につながる可能性がある。広報および経営企画部門においては、現地の政治情勢や連立協議の枠組み、およびそれに伴う政策変更リスクを継続的にモニタリングする必要がある。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-09-24 / 最終確認: 2026-09-25
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-09-25
関連事例
- ペルー最大の食品見本市「エキスポ・アリメンタリア2026」開催
- 中国国際サービス貿易交易会にジェトロがジャパンパビリオンを出展、中国市場開拓を支援
- 量子技術に関する国際会議がコペンハーゲンで開催、実用化や事業化に向けた議論が活発に
- 英国・アフリカ・ビジネスサミットが開催、ウガンダ向けインフラ投資に焦点
- ナイジェリア、インドと貿易回復や投資拡大で一致
自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?
無料でプレスリリースを掲載する