日揮を含む3社が洋上天然ガス生産設備を正式受注
この発表の要点
- 日揮ホールディングスを含む3社がモザンビークの洋上天然ガス生産設備建設プロジェクトを約50億ドルで正式受注した。
- コーラル・ノースFLNGは2028年の天然ガス生産開始を予定しており、年間約360万トンの生産量を見込む。
- モザンビークの天然ガスセクターは開発が活発化しており、政府も民間連携による投資促進と新たなビジネス機会創出を図っている。
企業・自治体への影響
エネルギー、エンジニアリング、造船、物流業界の企業は、モザンビークにおける大規模な天然ガス開発プロジェクトの進展と、それに伴う新たなビジネス機会に注目する必要があります。特に、アフリカ市場での事業展開を検討している企業は、関連する投資動向や政府の政策を注視し、事業戦略に反映させることが求められます。
対応すべきこと
- モザンビークのエネルギー・物流関連市場の動向や政府の投資促進策について情報収集を行う。
- 自社の技術やサービスがモザンビークの天然ガス開発や関連インフラ整備に貢献できるか、事業開発部門で検討する。
- 「Trans-Log Moz 2026」のような関連ビジネスイベントへの参加を検討し、現地でのネットワーキング機会を探る。
対象部門: 経営者 広報 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 日揮ホールディングス |
|---|---|
| 業界 | エネルギー・エンジニアリング・造船 |
| 発表日 | 2026-06-08 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年06月23日
日揮ホールディングスは6月8日、モザンビークのコーラル・ノース浮体式液化天然ガス生産設備(FLNG)建設プロジェクトのEPCIC(設計、機材調達、建設工事、据え付け、試運転)役務を正式受注したことを発表した。
同役務は、日揮ホールディングス、フランスのエンジニアリング大手テクニップエナジーズ、韓国のサムスン重工の3社による共同受注で、合計受注総額は約50億ドルになる。FLNGの建設は今回の正式受注発表前に先行して始まっており、サムスン重工業は1月16日に同社の造船所にてFLNGの進水式を開催していた。
FLNGは、イタリアのエネルギー大手エニが主導するモザンビーク北部カーボデルガード州のコーラル・ノース洋上LNG鉱区に導入される。同鉱区の開発プロジェクトは、2025年10月に最終投資決定を発表しており、天然ガスの生産開始は2028年に予定されている(2025年10月8日記事参照)。コーラル・ノースと同様にエニが主導し、今回受注した3社がFLNGを建設したコーラル・サウス鉱区では2022年から天然ガスの生産・輸出が始まっている(2022年7月5日記事参照)。コーラル・ノースFLNGの天然ガス生産量は年間約360万トンで、同FLNG稼働後はサウス、ノース両鉱区を合わせて年間約700万トンの生産量となる見込みだ。
モザンビークの天然ガスセクターは、フランス資源エネルギー大手トタルエナジーズが主導するエリア1天然ガス田開発の再開が1月に発表されるなど(2026年2月3日記事参照)、2026年に入り開発計画が具体的な進展を見せている。これに伴い、モザンビーク政府は民間セクターと連携し、新たなビジネス機会の発掘、投資を促進する動きを見せている。英国のビジネスイベント企画・運営、マーケティングサービス会社AMEトレードは、モザンビーク運輸物流省と提携し、11月に首都マプトでモザンビーク国際運輸・物流会議・展示会「Trans-Log Moz 2026」を開催することを発表した。同ビジネスイベントの主要テーマには、LNG・エネルギー物流のビジネス機会が含まれている。
(松永篤)
(モザンビーク、日本)
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日揮を含む3社が洋上天然ガス生産設備を正式受注
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/06/390f128b7cd61960.html
時系列
- 2022-XX-XX コーラル・サウス鉱区で天然ガスの生産・輸出が開始
- 2025-10-XX コーラル・ノース洋上LNG鉱区の開発プロジェクトで最終投資決定を発表
- 2026-01-XX トタルエナジーズが主導するエリア1天然ガス田開発の再開が発表
- 2026-01-16 サムスン重工業がFLNGの進水式を開催
- 2026-06-08 日揮ホールディングスがモザンビークのコーラル・ノースFLNG建設プロジェクトのEPCIC役務を正式受注したことを発表
- 2026-06-23 ジェトロが本件に関する記事を公開
- 2026-11-XX モザンビーク国際運輸・物流会議・展示会「Trans-Log Moz 2026」が開催予定
- 2028-XX-XX コーラル・ノースFLNGの天然ガス生産開始が予定
主な数値
| 合計受注総額 | 50億ドル |
|---|---|
| コーラル・ノースFLNG天然ガス生産量 | 360万トン/年 |
| サウス・ノース両鉱区合計生産量見込み | 700万トン/年 |
この事例から確認すべきポイント
本発表は、日揮ホールディングスが国際的な大型エネルギープロジェクトにおいて重要な役割を担っていることを示しています。モザンビークの天然ガスセクターは、複数の大規模開発計画が具体的に進展しており、国際的な投資とビジネス機会が拡大している状況がうかがえます。特に、洋上FLNG設備の建設は高度な技術と大規模な投資を伴うため、関連するエンジニアリング、造船、物流といった産業分野に大きな経済波及効果をもたらす可能性があります。また、モザンビーク政府が民間セクターとの連携を強化し、投資促進を図っている点も注目され、今後さらなるビジネス機会の創出が期待されます。日本企業にとっては、アフリカ市場におけるエネルギーインフラ開発への参画を検討する上で重要な先行事例となるでしょう。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-06-23
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