米自動車大手3社の第3四半期決算、調整後利益はそろって改善
最終確認日: 2026-11-06
この発表の要点
- GM・フォード・ステランティスの3社はいずれも2026年Q3の調整後利益が改善した。
- GMは通期調整後EBIT予測を145億~155億ドルに絞り込み、フォードは105億~110億ドルに上方修正した。
- ステランティスは純損失で、タカタ製エアバッグのリコール関連費用を含む特別損失を計上した。
企業・自治体への影響
自動車メーカーの決算動向を示す情報で、関税コストや新車価格・販売台数の見通しは、自動車関連の製造・調達・販売部門の計画に関わります。直接的な法的義務は示されていません。
対応すべきこと
- 自社の取引先や業界の見通し(関税コスト、販売台数、新車価格)を経営企画部門で把握
- 関税・原材料価格の動向を調達部門と共有し、コスト計画への影響を確認
- ステランティスのリコール関連費用に関する詳細は公式出典で確認
対象部門: 経営者 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 日本貿易振興機構(ジェトロ) |
|---|---|
| 業界 | 自動車・輸送機器 |
| 発表日 | 2026-11-06 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年11月06日
米国系自動車大手3社が、2026年第3四半期(Q3)の決算を発表した。内容にばらつきはあるもの、調整後利益はいずれも改善した。
ゼネラルモーターズ(GM、10月20日発表)は、売上高が前年同期比2.9%増の500億ドル、調整後EBIT(利払い・税引き前利益)は21.6%増の41億ドル、純利益は2.5倍の33億ドルとなった。主力の北米事業(注1)における、大型ピックアップトラックとクロスオーバーSUV(スポーツ用多目的車)(注2)の販売増に加え、保証やリコール対応などに伴う保証関連費用の減少や電気自動車(EV)事業における損失計上額の縮小(注3)などが利益増に寄与した。調整後EBITの通期見通しについては、米国の季節調整済み年率換算の新車需要(SAAR)や関税、原材料価格など主要な前提条件の見通し(注4)がより明確になったことから、予測範囲を前回の140億~160億ドルから145億~155億ドルへと絞り込んだ。
フォード(10月28日発表)は、売上高が前年同期比2.0%減の495億ドルとなったものの、調整後EBITは、EV部門の赤字額縮小による押し上げなどで、2.8%増の27億ドルとなった。ただし、金利負担や税金関連などの損益悪化を背景に、純利益は16.3%減の20億ドルと減少した。調整後EBITの通期見通しについては、米国新車需要の見通し引き上げや販売価格の改善などから(注5)、前回の100億~110億ドルから105億~110億ドルに上方修正した。
ステランティス(10月28日発表)は、売上高が前年同期比1.1%増の376億ユーロ(419億ドル、注6)、調整後営業利益(AOI)は、北米を含む複数地域での採算改善などにより、2.8倍の2億6,000万ユーロ(2億8,000万ドル)に改善した。一方で、タカタ製エアバッグのリコール関連費用を含む特別損失を計上した影響により、純利益は4億5,000万ユーロ(5億ドル)の赤字となった。
なお、今後のEV事業に関して、GMのポール・ジェイコブソン最高財務責任者(CFO)は、「EV普及率は今後も上昇し続ける可能性がある」と述べ、2028~2029年には次世代電池であるLMR(注7)の導入など、中長期的なEV市場の成長を見据えた戦略投資を継続する方針を示した。また、フォードのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)らは、バッテリー式電気自動車(BEV)「ファゾム」(メーカー希望小売価格3万ドル未満)の米国市場投入について、「低価格帯車を提供することで、ガソリン車やハイブリッド車などからの乗り換え需要も取り込める」と顧客層の拡大に意欲を示した。
(注1)GMの2026年Q3における北米売上高は、全社売上高の約82.8%を占めた。
(注2)乗用車と同じモノコック構造をベースとするSUVのこと。市場のSUVの大半を占める。
(注3)前年同期比で4億ドル改善した。
(注4)2026年年間販売台数予測を、前回の1,600万台前半から1,600万台中盤に上方修正。関税コスト(還付分を含めない総額)は前回の25億~35億ドルから、今回は下限の25億ドルに近い水準になると予測。
(注5)2026年年間販売台数予測を、前回の1,600万~1,650万台から、1,650万台に修正。また、業界を通した新車市場価格の上昇率を、前回の0.5%から1.0%に修正。
(注6)為替レートは発表日の終値を採用。
(注7)GMが開発するリチウム、マンガン・リッチバッテリー。
(大原典子)
(米国)
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米自動車大手3社の第3四半期決算、調整後利益はそろって改善
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/11/6b3a082d78d04f99.html
時系列
- 2026-10-20 GMが2026年Q3決算を発表
- 2026-10-28 フォードが2026年Q3決算を発表
- 2026-10-28 ステランティスが2026年Q3決算を発表
- 2026-11-06 ジェトロがビジネス短信として本件を公開
主な数値
| GM売上高の前年同期比増減率 | 2.9%増 |
|---|---|
| GM売上高 | 500億ドル |
| GM調整後EBITの増減率 | 21.6%増 |
| GM調整後EBIT | 41億ドル |
| GM純利益の倍率 | 2.5倍 |
| GM純利益 | 33億ドル |
| GM北米売上高の全社売上高に占める比率 | 82.8% |
| GM EV事業の損失改善額(前年同期比) | 4億ドル |
| GM通期調整後EBIT予測(前回) | 140~160億ドル |
| GM通期調整後EBIT予測(今回) | 145~155億ドル |
| GM年間販売台数予測(前回) | 1,600万台前半台 |
| GM年間販売台数予測(今回) | 1,600万台中盤台 |
| GM関税コスト予測(前回) | 25~35億ドル |
| GM関税コスト予測(今回の下限近辺) | 25億ドル |
| フォード売上高の前年同期比増減率 | 2.0%減 |
| フォード売上高 | 495億ドル |
| フォード調整後EBITの増減率 | 2.8%増 |
| フォード調整後EBIT | 27億ドル |
| フォード純利益の増減率 | 16.3%減 |
| フォード純利益 | 20億ドル |
| フォード通期調整後EBIT予測(前回) | 100~110億ドル |
| フォード通期調整後EBIT予測(今回) | 105~110億ドル |
| フォード年間販売台数予測(前回) | 1,600万~1,650万台 |
| フォード年間販売台数予測(今回) | 1,650万台 |
| 業界の新車市場価格上昇率予測(前回) | 0.5% |
| 業界の新車市場価格上昇率予測(今回) | 1.0% |
| BEV「ファゾム」のメーカー希望小売価格 | 3万ドル未満ドル |
| ステランティス売上高の前年同期比増減率 | 1.1%増 |
| ステランティス売上高 | 376億ユーロ |
| ステランティス売上高(ドル換算) | 419億ドル |
| ステランティス調整後営業利益の倍率 | 2.8倍 |
| ステランティス調整後営業利益 | 2億6,000万ユーロ |
| ステランティス調整後営業利益(ドル換算) | 2億8,000万ドル |
| ステランティス純損失 | 4億5,000万ユーロ |
| ステランティス純損失(ドル換算) | 5億ドル |
この事例から確認すべきポイント
本件は3社の決算概況を伝える経済・産業ニュースであり、直接の法的義務や行政処分は示されていません。実務上は、各社の利益改善要因として示された北米での販売増、保証関連費用の減少、EV事業の損失縮小、販売台数や新車価格の見通し、関税コストの予測が注目点です。特にGMでは関税コストが前回予測の25億~35億ドルから下限の25億ドル近辺になるとされ、関税動向が自動車関連のコスト構造に影響しうることが読み取れます。ステランティスは調整後営業利益が改善した一方、タカタ製エアバッグのリコール関連費用を含む特別損失により純損失となっており、リコール対応コストが決算に与える影響の大きさを示す事例です。取得した本文からは、各社の詳細な内訳や関税の具体的条件は確認できませんでした。詳細は公式出典をご確認ください。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-11-06 / 最終確認: 2026-11-06
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-11-06
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