経済・産業トレンド

コヒアが最大70億カナダ・ドルの資金調達、カナダ政府も出資、ソブリン(主権)AI構築を加速

カナダの生成AI開発企業コヒアは2026年10月29日、最大70億カナダ・ドルを目標とするシリーズEラウンドの第一段階(ファーストクローズ)完了を発表した。シュバルツ・グループなどに加え、カナダ政府も参加する。政府は最大16億カナダ・ドルを株式出資する方針で、2030年までに国内1,000人の技術職雇用などの条件に合意したとされる。

最終確認日: 2026-11-06

この発表の要点

企業・自治体への影響

AI開発・導入に関わる企業のIT・情報システム部門や、データを扱う事業部門(製造・金融・小売など)は、データ保存場所や主権性を重視する要件を検討する際の参考になる。カナダ市場での拠点・雇用計画を検討する経営層・経営企画部門にも関係する可能性がある。

対応すべきこと

対象部門: 経営者 情シス 経理

対応期限:要確認

基本データ

企業・団体 コヒア
業界 IT・ソフトウェア
発表日 2026-10-29
分類 経済・産業トレンド

発表された内容

2026年11月06日

カナダの生成人工知能(AI)開発企業コヒアは10月29日、最大70億カナダ・ドル(約7,910億円、Cドル、1Cドル=約113円)を資金調達目標とするシリーズEラウンド(注)について、第一段階の資金調達(ファーストクローズ)の完了を発表した。ドイツ小売り大手シュバルツ・グループを筆頭に、ベル・ベンチャーズ、ブルハウンド・キャピタル、イノビア・キャピタル、エヌビディア、プロスペリティ7に加え、カナダ政府も同ラウンドに参加する(首相府発表)。

2019年にトロントで設立されたコヒアは、企業や政府機関向け大規模言語モデル(LLM)などのAIシステムを開発する。同社の技術は、機密データの保存場所や利用方法、アクセス権限を利用者側で管理できる点を特徴としており、企業や政府機関によるセキュリティーやプライバシーに配慮したAIの導入を支援する。同社は2024年7月、日本語に特化したLLMの開発に向けて富士通と戦略的パートナーシップを締結している(2024年7月23日記事参照)。

カナダ政府は、自国でAIを開発・運用し、データや技術を自国の管理下に置く「ソブリン(主権)AI」の構築を後押ししており、同社の研究開発や事業拡大を支援する。具体的には、カナダ政府は、同社が実施するシリーズEラウンドにおいて最大16億Cドルを株式出資する方針を表明した。その条件として、(1)2030年までにカナダ国内で少なくとも1,000人の技術職を雇用すること、(2)AIの計算基盤に17億Cドル以上を追加投資すること、(3)カナダ法人と国内本社を維持すること、(4)国内の大学・研究機関との連携や学生・新卒者への機会提供を進めること、(5)カナダAI安全研究所との協力を継続することを、同社と合意した。

マーク・カーニー首相は同発表に関する記者会見で、同日発表した国家安全保障戦略(2026年11月4日記事参照)が重視する「カナダの主権」に言及し、「カナダ国民が利用しやすく、安全で、主権性を確保したAIを国内で構築するために、コヒアに投資する」と述べた。

(注)企業の成長段階に応じて実施される大型の追加資金調達。

(木村勇翔)

(カナダ、ドイツ、米国)

ビジネス短信 d6874715e86f5208

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コヒアが最大70億カナダ・ドルの資金調達、カナダ政府も出資、ソブリン(主権)AI構築を加速

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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/11/d6874715e86f5208.html

時系列

主な数値

資金調達目標額 70億カナダ・ドル
資金調達目標額(円換算) 7,910億円
為替レート 113円/Cドル
カナダ政府の最大出資額 16億カナダ・ドル
技術職雇用人数 1,000人
AI計算基盤への追加投資額 17億カナダ・ドル以上

この事例から確認すべきポイント

本件は、政府が自国でAIを開発・運用し、データや技術を自国管理下に置く「ソブリン(主権)AI」の構築を支援する事例である。原文によれば、カナダ政府はシリーズEラウンドに最大16億カナダ・ドルを出資する方針を示し、その条件として雇用、計算基盤投資、法人・本社の国内維持、大学・研究機関との連携、カナダAI安全研究所との協力継続などに合意したとされる。企業実務の観点では、政府出資を受ける場合に付随する地域・雇用・研究連携の条件が事業計画や拠点戦略に影響し得ることが確認点となる。また、機密データの保存場所や利用方法、アクセス権限を利用者側で管理できる点が同社の特徴として紹介されており、データ主権や規制対応を重視する企業にとって、AI導入先の選定時に参考となる情報である。ただし、本文からは出資条件の法的拘束力や詳細な契約内容は確認できず、詳細は公式出典をご確認ください。

公式出典

更新履歴

公開日: 2026-11-06 / 最終確認: 2026-11-06

執筆・確認主体

この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。

数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。

編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-11-06

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