2026年上半期の日本の対外直接投資額は前年同期比7.0%増、金融・保険業など非製造業が拡大
最終確認日: 2026-10-15
この発表の要点
- 2026年上半期の対外直接投資額は前年同期比7.0%増の16兆4,029億円(ネット、フロー)
- 業種別では非製造業が30.4%増の9兆3,814億円、製造業は44.9%減の4兆120億円
- インド向けは前年同期の約2.6倍となる1兆3,698億円に拡大
企業・自治体への影響
対外直接投資を行う企業の経営企画・経営層、および海外事業を担う部門に関係する統計情報です。金融・保険、卸売・小売、建設などの非製造業で増加が見られ、製造業は減少しています。本記事は統計の紹介であり、個別企業への直接的な法的影響はありません。
対応すべきこと
- 統計の数値を事業計画や海外投資の検討材料として、自社の関係業種・地域と照合する
- 添付資料(表1~表3)の詳細は公式出典で確認する
- 国・地域別と業種別で世界計が一致しない注記(BPM6基準、親子関係原則)を社内資料に引用する際は前提を明記する
- 関係部門(経営企画、海外事業)へ要点を共有する
対象部門: 経営者 経理
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | 日本貿易振興機構(ジェトロ) |
|---|---|
| 業界 | 小売・EC・建設・不動産・製造・通信・金融・保険 |
| 発表日 | 2026-10-14 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年10月14日
添付資料(287 KB)
日本の財務省は10月8日、2025年4~6月の国際収支統計の第2次速報を公表した(国・地域別、業種別)。同統計を基に集計すると、2026年上半期の日本の対外直接投資額は前年同期比7.0%増の16兆4,029億円(ネット、フロー)となった(添付資料表1参照)。対内直接投資額は23.7%増の3兆3,122億円だった。対内直接投資は、負債性資本(注1)の増加が株式資本の減少を上回ったことで全体の金額を押し上げた。
インド向け投資が前年同期の約2.6倍に拡大
対外直接投資の主要地域別では、北米が7兆6,863億円(前年同期比6.9%増)と最大で、欧州が4兆590億円(9.9%増)、アジアが3兆2,459億円(6.6%増)で続いた(添付資料表1参照)。単一国としては、米国が7兆5,065億円(8.4%増)と首位を維持した。インドは前年同期の約2.6倍となる1兆3,698億円に拡大し、米国に次ぐ規模となった。インドでは、金融・保険業において、三菱UFJ銀行が4月8日に大手ノンバンクのシュリラム・ファイナンスへの出資を完了し、出資総額は約3,962億インド・ルピー(約6,800億円、1ルピー=約1.71円)だった(注2)。
英国も約3.0倍の1兆3,463億円に増加した。一方、オランダは1兆3,344億円(13.5%減)、ドイツは4,147億円(12.1%減)だった。
アジア向けは全体では増加したものの、ASEAN向けは1兆4,198億円(28.2%減)となった。シンガポールが4,825億円(49.3%減)、タイが1,978億円(40.8%減)、ベトナムが2,062億円(41.6%減)へとそれぞれ減少した。一方、マレーシアは2,936億円(68.8%増)、インドネシアは1,646億円(17.9%増)となった。中国は2,424億円(25.4%増)と増加し、1~3月、4~6月ともに投資額が回収額を上回った。
業種別にみると(注3、4)、対外直接投資では、製造業が4兆120億円(前年同期比44.9%減)に減少した一方、非製造業は9兆3,814億円(30.4%増)となった(添付資料表2参照)。非製造業では、金融・保険業が3兆578億円(約2倍)と最大で、卸売・小売業が1兆6,972億円(81.7%増)、通信業が1兆4,699億円(4.9%減)で続いた。建設業は7,873億円と前年同期の約5.8倍に増加した。建設業では、住友林業が5月14日、米国の住居建設会社トライ・ポイント・ホームズの買収を完了し、完全子会社化した(注5)。
製造業では、化学・医薬が8,437億円(前年同期比44.8%減)、鉄・非鉄・金属が4,933億円(79.3%減)、輸送機械器具が3,582億円(47.2%減)となった。一方、一般機械器具は5,664億円(29.2%増)、精密機械器具は1,706億円(2.35倍)となり、業種によって動きが分かれた。
対内直接投資では、米国からの投資が2兆3,859億円と前年同期の約4.6倍に拡大した(添付資料表3参照)。形態別では、負債性資本が前年同期の4,221億円から1兆8,933億円に増加した一方、株式資本は1兆3,554億円から5,179億円に減少した。四半期別では、全体で1~3月に3兆3,489億円の投資超過となったが、4~6月は366億円の引き揚げ超過だった。
(注1)負債性資本とは、直接投資関係にある当事者間の資金貸借や、債券の取得処分を指す。
(注2)三菱UFJ銀行の発表(2026年4月8日付)に基づく。
(注3)国・地域別はIMF国際収支マニュアル第6版(BPM6)基準の資産負債原則、業種別は親子関係原則に基づくため、国・地域別と業種別の世界計は一致しない。詳しくは日本銀行ウェブサイトを参照。
(注4)2025年上半期の業種別計数は、年次改定を反映していない四半期公表値の合計であり、業種別の前年同期比は参考値。国・地域別は、日銀の時系列データの最新値から集計した。
(注5)住友林業の発表(2026年5月14日付)に基づく。
(馬場安里紗)
(日本、世界、米国、インド)
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2026年上半期の日本の対外直接投資額は前年同期比7.0%増、金融・保険業など非製造業が拡大
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/10/8e89cd35d56c7cf1.html
時系列
- 2026-04-08 三菱UFJ銀行が大手ノンバンクのシュリラム・ファイナンスへの出資を完了(原文注2に基づく発表日)
- 2026-05-14 住友林業が米国の住居建設会社トライ・ポイント・ホームズの買収を完了し、完全子会社化(原文注5に基づく発表日)
- 2026-10-08 財務省が2025年4~6月の国際収支統計の第2次速報を公表(国・地域別、業種別)
- 2026-10-14 ジェトロが本記事を公開
主な数値
| 対外直接投資額(上半期) | 164029億円 |
|---|---|
| 対内直接投資額(上半期) | 33122億円 |
| 北米向け対外直接投資額 | 76863億円 |
| 欧州向け対外直接投資額 | 40590億円 |
| アジア向け対外直接投資額 | 32459億円 |
| 米国向け対外直接投資額 | 75065億円 |
| インド向け対外直接投資額 | 13698億円 |
| インド向け増加倍率 | 2.6倍 |
| 三菱UFJ銀行の出資総額(インド・ルピー) | 3962億インド・ルピー |
| 三菱UFJ銀行の出資総額(円換算) | 6800億円 |
| 英国向け対外直接投資額 | 13463億円 |
| オランダ向け対外直接投資額 | 13344億円 |
| ドイツ向け対外直接投資額 | 4147億円 |
| ASEAN向け対外直接投資額 | 14198億円 |
| シンガポール向け対外直接投資額 | 4825億円 |
| タイ向け対外直接投資額 | 1978億円 |
| ベトナム向け対外直接投資額 | 2062億円 |
| マレーシア向け対外直接投資額 | 2936億円 |
| インドネシア向け対外直接投資額 | 1646億円 |
| 中国向け対外直接投資額 | 2424億円 |
| 製造業の対外直接投資額 | 40120億円 |
| 非製造業の対外直接投資額 | 93814億円 |
| 金融・保険業の対外直接投資額 | 30578億円 |
| 卸売・小売業の対外直接投資額 | 16972億円 |
| 通信業の対外直接投資額 | 14699億円 |
| 建設業の対外直接投資額 | 7873億円 |
| 化学・医薬の対外直接投資額 | 8437億円 |
| 鉄・非鉄・金属の対外直接投資額 | 4933億円 |
| 輸送機械器具の対外直接投資額 | 3582億円 |
| 一般機械器具の対外直接投資額 | 5664億円 |
| 精密機械器具の対外直接投資額 | 1706億円 |
| 米国からの対内直接投資額 | 23859億円 |
| 負債性資本(対内・前年同期) | 4221億円 |
| 負債性資本(対内・当期) | 18933億円 |
| 株式資本(対内・前年同期) | 13554億円 |
| 株式資本(対内・当期) | 5179億円 |
| 対内直接投資の1~3月の投資超過額 | 33489億円 |
| 対内直接投資の4~6月の引き揚げ超過額 | 366億円 |
この事例から確認すべきポイント
本記事は財務省の国際収支統計(第2次速報)を基にしたジェトロの集計で、統計データの紹介です。対外直接投資は全体で増加した一方、業種別では非製造業(金融・保険業、卸売・小売業、建設業など)が拡大し、製造業は減少しました。地域別ではインドや英国が増加し、ASEAN向けは減少しました。原文には、三菱UFJ銀行によるインドでの出資完了や住友林業による米国企業の買収完了といった個別事例も併記されています。広報・実務では、統計の数値を自社の事業環境や投資計画の前提として読み解く際、国・地域別と業種別で世界計が一致しない旨(注3)や、業種別計数の前年同期比が参考値である旨(注4)を確認することが重要です。なお、添付資料(表1~表3)の詳細は今回取得した本文では確認できませんでした。詳細は公式出典をご確認ください。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-10-14 / 最終確認: 2026-10-15
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-10-15
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