チリ銅委員会が報告書公表、銅鉱業で海水利用拡大、2026年にも内陸水利用を上回る見通し
最終確認日: 2026-10-08
この発表の要点
- 2025年の鉱山操業用水の72.5%(毎秒58.17立方メートル)は回収・再循環水で、再利用率は70%超で推移した。
- 海水利用量は毎秒8.11立方メートル(前年比4.6%増)、内陸水取水量は毎秒13.94立方メートル(同7.0%減)。
- COCHILCOは2026年に海水利用量(毎秒約9.6立方メートル)が内陸水利用量(毎秒約9.4立方メートル)を初めて上回るとの見通しを示した。
企業・自治体への影響
チリで銅鉱山を操業する事業者や、銅を調達・加工する製造業(非鉄金属関連)の調達・操業計画に関係し得る情報です。海水淡水化や揚水に伴う電力需要の増加が報告書で指摘されており、エネルギーコストや電力調達を担う部門にも関係し得ます。本件は主に鉱業界の水利用動向の報告であり、日本企業への直接的な影響は現時点の本文からは確認できませんでした。
対応すべきこと
- チリでの銅関連事業や調達先の有無を確認し、該当する場合は関係部門(経営者)へ共有する。
- 詳細な数値や個別の前提については、公式出典(COCHILCO報告書・ジェトロ記事)で確認する。
- 取引先の水利用・電力需要の変化が調達条件に影響する可能性について、必要に応じて状況を注視する。
対象部門: 経営者
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | チリ銅委員会(COCHILCO) |
|---|---|
| 業界 | エネルギー・環境 |
| 発表日 | 2026-10-01 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年10月07日
チリ銅委員会(COCHILCO)は10月1日、チリ銅鉱業における水消費に関する2025年版報告書を公表した。報告書によると、2025年の銅鉱業は海水利用と水の再循環が拡大し、内陸水への依存低下を進めた。
今回の調査は、大規模・中規模の銅鉱山52件を対象とし、チリ国内の銅純分生産量の100%をカバーする。水の供給源別にみると、回収・再循環水が毎秒58.17立方メートルと全体の72.5%を占め、引き続き最大の供給源となった。鉱山操業で使用される水の72.5%が工程内で回収・再利用された水で賄われており、再利用率は70%を超える水準で推移している。海水利用量は毎秒8.11立方メートル(構成比10.1%)で前年比4.6%増加した一方、内陸水取水量は毎秒13.94立方メートル(構成比17.4%)と同7.0%減少した。
海水利用量は2016年比で231%増加し、10年間で3倍超に拡大した。2025年には外部から供給される水全体に占める海水の割合が36.8%となり、2024年の34.1%から上昇した。チリの銅鉱業における海水利用の比重が高まっていることが確認された。
海水利用の拡大を支えているのは海水淡水化だ。2025年に利用された海水のうち70.4%に相当する毎秒5.71立方メートルが淡水化した海水だった。海水利用量の年間増加分の約80%は、この淡水化した海水によるものだった。
2025年中に銅鉱業向けの新たな海水淡水化プラントの稼働開始はなかった。それにもかかわらず海水利用量は増加しており、報告書では既存設備や近年導入された設備の利用拡大によるものとしている。
現地紙「ラ・テルセラ」(10月1日付)によると、COCHILCOのクラウディア・ロドリゲス暫定執行副総裁は、2026年には海水利用量が内陸水利用量を初めて上回るとの見通しを述べた。2026年には、海水利用量が毎秒約9.6立方メートル、内陸水利用量が毎秒約9.4立方メートルとなると予測している。
報告書はまた、海水利用拡大に伴う電力需要の増加についても言及している。海水の淡水化や海岸部から鉱山までの揚水には電力が必要であり、COCHILCOはこれらが鉱業部門の電力需要増加要因の1つだと指摘した。
(高橋英行)
(チリ)
ビジネス短信 fdc76e980dd903ed
関連情報
dummy
もっと見る
ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
チリ銅委員会が報告書公表、銅鉱業で海水利用拡大、2026年にも内陸水利用を上回る見通し
ジェトロ公式SNSアカウント
出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/10/fdc76e980dd903ed.html
時系列
- 2026-10-01 チリ銅委員会(COCHILCO)が、チリ銅鉱業における水消費に関する2025年版報告書を公表した。
- 2026-10-01 現地紙「ラ・テルセラ」(10月1日付)によると、COCHILCOのクラウディア・ロドリゲス暫定執行副総裁が、2026年には海水利用量が内陸水利用量を初めて上回るとの見通しを述べた。
- 2026-10-07 ジェトロ(ビジネス短信)がこの発表を掲載した。
主な数値
| 対象鉱山数 | 52件 |
|---|---|
| 調査カバー率(銅純分生産量) | 100% |
| 回収・再循環水の量 | 58.17立方メートル毎秒 |
| 回収・再循環水の構成比 | 72.5% |
| 水の再利用率 | 70%を超える水準 |
| 海水利用量 | 8.11立方メートル毎秒 |
| 海水利用量の構成比 | 10.1% |
| 海水利用量の前年比増加率 | 4.6%増 |
| 内陸水取水量 | 13.94立方メートル毎秒 |
| 内陸水取水量の構成比 | 17.4% |
| 内陸水取水量の前年比減少率 | 7.0%減 |
| 海水利用量の2016年比増加率 | 231%増 |
| 海水利用量の拡大倍率(10年間) | 3倍超 |
| 外部供給水全体に占める海水の割合(2025年) | 36.8% |
| 外部供給水全体に占める海水の割合(2024年) | 34.1% |
| 淡水化した海水の割合 | 70.4% |
| 淡水化した海水の量 | 5.71立方メートル毎秒 |
| 海水利用の年間増加分に占める淡水化海水の割合 | 80%(約) |
| 2026年の海水利用量予測 | 9.6立方メートル毎秒(約) |
| 2026年の内陸水利用量予測 | 9.4立方メートル毎秒(約) |
この事例から確認すべきポイント
本件は、銅鉱業における水資源の確保が、回収・再循環水と海水利用へと重心を移している状況を示すものです。報告書によれば、2025年の鉱山操業用水の72.5%は回収・再利用水で賄われ、海水利用量は2016年比で231%増加しています。一方で、この海水増加の多くは海水淡水化によるもので、報告書は電力需要の増加要因にも言及しています。したがって、水の調達方法の変化は、コスト構造やエネルギー需要に波及しうる点が確認できます。取得した本文からは、報告書全体の詳細(個別鉱山の数値や設備ごとの内訳など)は確認できませんでした。詳細は公式出典をご確認ください。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-10-07 / 最終確認: 2026-10-08
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-10-08
関連事例
- 世界銀行が2026年サブサハラ・アフリカ成長率予測を4.3%に上方修正
- イタリア上院、原子力発電再導入に向けた政府への委任法案を最終承認
- 「日・ブータン ビジネスフォーラム」開催、GMCなど投資誘致
- 米韓戦略投資案件「プロジェクト・スター」、テキサス州にガス火力発電所を建設へ、米商務省が発表
- OPECプラス加盟7カ国、11月の原油生産量も9月水準に据え置きへ
自社のプレスリリースをPRazeに掲載しませんか?
無料でプレスリリースを掲載する