ASEANクリエーティブ経済に関するビジネス対話がフィリピンで開催、IP保護などに課題
最終確認日: 2026-10-03
この発表の要点
- ASEAN域内のクリエーティブ経済規模は約3,000億ドル、雇用者数は約3,000万人、消費市場人口は約7億人に達する。
- フィリピンの創造経済規模は2兆1,200億ペソ(約5兆3,000億円、GDP比7.6%)、雇用者数は870万人である。
- AI普及に伴う知的財産(IP)保護や創作者への公正な対価確保、域内サプライチェーン構築が課題として議論された。
企業・自治体への影響
ASEAN地域で事業を展開するIT、製造、コンテンツ産業などの企業に対し、域内の知的財産保護やサプライチェーン構築に関する動向把握の必要性をもたらす。経営企画部門や法務部門において現行の規制や市場環境の変化を注視する必要がある。
対応すべきこと
- 公式出典でASEAN地域のクリエーティブ経済やIP保護に関する詳細を確認する
- 関連部門(法務・経営企画)へASEAN市場の動向を共有する
- AI活用やデジタルコンテンツ事業における知的財産管理体制を確認する
対象部門: 経営者 法務 広報
対応期限:要確認
基本データ
| 企業・団体 | ASEANビジネス諮問評議会(ASEAN-BAC)フィリピン / フィリピン貿易産業省(DTI) |
|---|---|
| 業界 | IT・ソフトウェア・小売・EC・製造 |
| 発表日 | 2026-10-02 |
| 分類 | 経済・産業トレンド |
発表された内容
2026年10月02日
ASEANビジネス諮問評議会(ASEAN-BAC)フィリピンは9月17日、フィリピン貿易産業省(DTI)と共催で「ASEAN創造的(クリエーティブ)経済ビジネス対話」を、フィリピン・マニラ首都圏で初めて開催した。「想像力の対価(Return on Imagination)」をテーマに、ASEANのクリエーティブ経済における域内連携の強化策を議論した(注1)。開会あいさつでは、ASEAN-BAC議長のホセ・マリア(ジョーイ)・コンセプシオン3世氏が、大企業による中小企業支援の必要性と、メンターシップ・資金・市場アクセスの「3M(Mentorship・Money・Market)」による支援策を紹介した。
登壇したPwCフィリピンのメアリー・ジェイド・ロハス・ディビナグラシア氏は、同社の調査「ASEANクリエーティブ・アドバンテージ」によれば、ASEAN域内のクリエーティブ経済の規模は約3,000億ドル、雇用者数は約3,000万人、消費市場人口は約7億人に上ると紹介した。その上で、価値の創出・獲得・拡大の各段階で域内連携が課題とし、5分野での協力(注2)を提言した。
パネルディスカッションでは、アジア開発銀行研究所(ADBI)所長兼最高経営責任者(CEO)でインドネシア元財務相のバンバン・ブロジョネゴロ氏が登壇し、フィリピン、タイを除くASEAN主要国の経済状況はコロナ禍前の水準に回復したとし、製造業からサービス経済への移行とデジタル化を踏まえ、域内のクリエーティブ産業サプライチェーン構築の必要性を強調した。2024年に発表したアジア開発銀行(ADB)とNetflixによる共同報告書では、デジタル創造産業の次世代市場としてインド、インドネシア、タイ、ベトナムを挙げた。人工知能(AI)分野では、データセンターや半導体、原材料(石英など)を軸とした域内サプライチェーン構築の必要性に言及した。
ASEAN事務局文化情報課長のジョナサン・タン氏は、2025年5月にASEAN首脳会議で採択された「ASEANクリエーティブ経済持続可能性枠組み」の優先事項として、(1)エビデンス基盤の構築、(2)バリューチェーン全体での資金・市場アクセス改善、(3)人材・ネットワーク育成、の3点を挙げた。また、フィリピン統計庁の統計によると、同国の創造経済規模は2兆1,200億ペソ(約5兆3,000億円、1ペソ=約2.5円)(GDP比7.6%)、雇用者数は870万人に上るという。
AIの影響を巡っては、知的財産(IP)保護や創作者への公正な対価確保の重要性を指摘する声が上がった。
PwC・ディビナグラシア氏プレゼンの様子(ジェトロ撮影)
(注1)同対話の後半は2026年10月2日記事参照を参照。
(注2)5分野として、(1)エビデンス基盤の構築、(2)創造市場の接続、(3)クロスボーダーIPアクセスの簡素化、(4)域内能力・専門知識の移転、(5)資金と機会の接続を挙げた。
(大滝泰史)
(ASEAN、マレーシア、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、東ティモール)
ビジネス短信 67993be5f51b2019
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ASEANクリエーティブ経済に関するビジネス対話がフィリピンで開催、IP保護などに課題
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出典: www.jetro.go.jp
URL: https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/10/67993be5f51b2019.html
時系列
- 2025-05 ASEAN首脳会議で「ASEANクリエーティブ経済持続可能性枠組み」が採択された
- 2026-09-17 「ASEAN創造的(クリエーティブ)経済ビジネス対話」がフィリピン・マニラ首都圏で初開催された
- 2026-10-02 本ビジネス対話に関する記事が発表された
主な数値
| ASEAN域内のクリエーティブ経済の規模 | 約3,000億ドル |
|---|---|
| ASEAN域内のクリエーティブ経済の雇用者数 | 約3,000万人 |
| ASEAN域内の消費市場人口 | 約7億人 |
| フィリピンの創造経済規模 | 2兆1,200億ペソ |
| フィリピンの創造経済規模(円換算) | 約5兆3,000億円 |
| ペソと円の為替レート | 1ペソ=約2.5円 |
| フィリピンの創造経済のGDP比 | 7.6% |
| フィリピンの創造経済の雇用者数 | 870万人 |
この事例から確認すべきポイント
本事例は、ASEAN地域におけるクリエーティブ経済の市場規模拡大と、それに伴う域内連携やサプライチェーン構築の重要性を示している。約3,000億ドルの市場や約7億人の消費市場を持つ一方で、知的財産(IP)の保護やAI普及に伴う創作者への公正な対価確保が課題として挙げられている。広報・実務の観点からは、ASEAN市場へ進出する企業やデジタルコンテンツ、AI、半導体・データセンター関連事業を展開する企業にとって、現地の法制度やIP保護の動向、サプライチェーン構築の動きを継続的に把握し、コンプライアンスやリスク管理体制を整備することが求められる。現時点で取得できた本文からは、詳細を確認できませんでした。詳細は公式出典をご確認ください。
公式出典
更新履歴
公開日: 2026-10-02 / 最終確認: 2026-10-03
執筆・確認主体
この記事は、上記の公式出典を一次情報として PRaze編集部(株式会社スキルマーク)が構造化・要約したものです。 要約と分類の生成にはAIを使用しています。
数値・日付・組織名・金額は公式発表の原文から転記しており、 原文に記載のない事項を補って書くことはしていません。 内容の正確性は公式出典をご確認ください。
編集・公開: PRaze編集部(株式会社スキルマーク) / 出典確認日: 2026-10-03
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